私にはみなさんを動かす力があります！
『わたしには、みなさんを動かす力があります！』
彼は、みんなを見回して悠然と言い放ちました。
そう、あれは忘れもしない、中学２年生の時のこと。
生徒会長選のスピーチを聞くために集まっていた体育館での出来事。
なぜこの言葉が出たのか？
冒頭で、彼はこう始めました。
『どうぞ、みなさん右を向いてください。』
一体何が始まるんだ？？
先生も含めて全員が右のほうに顔を向け注目します。
何も、特段変わったところはない・・・
間を置いて、
『次に、左を向いてください。』
『最後に、正面を向いて、わたしの顔をしっかり見てください。』
わけがわからないまま、みんな左を向き、正面を改めて見る。
みんなの視線が一気に注目したところで
『いかがでしょう。このように、わたしには、みなさんを動かす力があります！』
思わず、全校生も先生も「やられた！！」と苦笑です。
このインパクトあるスタートのせいかどうか、
他の候補者と比べても、特にすごい公約を掲げたわけではなく、
いや、もっと学校が改革されるような公約を掲げた候補がいたにもかかわらず、
彼は生徒会長に選出されました。
聞き耳を作る
もちろん、プレゼンの中身も大事なのですが、
聴こうという気持ち（聞き耳）を作って聴いてもらえなければ
意味がありません。
よく、セールスレターのタイトルは、１行目を読ませるため
１行目は２行目を読ませるためにある。
とコピーライティングの世界では言われていますが、
プレゼンにおいては、最初に話すことは、次の話を聞かせるためにある。
と言えるかもしれません。
最初に、みんなの注目を集め、意識をぐぐっともってくる短い話。
これが“つかみ” です。
自分が紹介したいサービスや商品の良さやベネフィットを説明する前に
“つかみ”で相手に注目してもらうように意識しているでしょうか？
“つかみ”に使えそうな話題やニュースがあれば、自分のネタ帳にメモっておく
ことを習慣にしてみるのも良いかもしれません。
このプレゼンは“つかみ”ができてる？
実は、第10回スター講師誕生！
という企画に出場します！
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