デジタルな音がない幸福
神戸の元町の一角にあったレトロな雰囲気のカフェ。
階段を少し上って、いままでいた空間とは別の世界に入っていく感じ。
マスターがえらぶという心地いいジャズがBGMにながれ、スマホを閉じて、静かに空気を楽しめる空間。
何気に耳にはいってくるマスターとアルバイトが交わす会話もなんとなく優しい。
いいね・・を押してもらえるところに載せようとした手をやめた。
ここは隠れ家にしたい。
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パソコンやスマホにくるメールの着信をあり・・・として数ヶ月。
便利だから、必要だからそうしていたのだが、ふと、今日、重要なメール以外は音での着信通知の設定を全部オフにしてみた。
気がつくと、本を読んでいた。
この感覚。
久しぶりだ。
じっくり何かに向かうっていうことがここのところ少なかった。
時間はあるのに、
なにかにいつも追われている感じがしてた。
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誰かと繋がっていたい
一人でいても、自分はここにいるよ・・・
現代人はとてもさびしがりやなのかもしれない。
常に発信することで、だれかとつながっている確認が
デジタルな通知としてやってくる。
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しらずしらずに凝り固まった心が
ジャズと、コーヒーの香りで弛緩していく感覚。
つながっている片方をすこしはずして
どこかしらない空間で
心を遊べる時間があってもいいなと思える時間であった。
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