私が服を好きになった理由
今回不思議なご縁でバトンを渡して頂き、二言返事で承諾してしまったのですが、このお題をふまえ18からアパレル業界で働いていた頃の下らない話をつらつら書こうと思います。
アパレル業界にいた頃
昔々初めて就職した先はケミカル系レディース靴の問屋でして、その頃の東京は カリスマ店員絶頂期時代 10代の女の子達がGALメイクで頭を盛って街をざわつかせていた頃でしょうか。私はその時代の厚底と言われた靴でブームを作り、その後自分のブランドを立ち上げ独立した過去がありますが、電光石火の如く若気の至りと共に私のアパレル業界の時代は約8年程で綺麗サッパリ姿を消す事になります。(後、壮絶な借金とともに飲食に飛び込み経営にいたる話を 私が飲食で死んだ理由というブログリレーが回ってきたら話すかも)
話を戻して、思えば その時代からずっとファッションにおける自分のスタンスは変わりなく、とても好きな靴を履く為にバランス良く見えるお洋服を選ぶ事。子供の頃リカちゃんに着せ変えする時だってどんなに素敵なドレスがあっても、お気に入りの靴が片足見つからないだけでグズった。つまり靴にセンスやその人らしさの比重を置く私は、いつも履きたい靴に合うお洋服を着ていたい人で、この色の靴には同じ差し色が入ったワンピースを。上質なヌバックのパンプスならその質を存分に生かすデニムと白いシャツを。華やかなビビット色のスニーカーなら飾り気のない黒一色のカジュアルを。という様に日々お気に入りの靴を履く為にお洋服が増えていく。その為服を流行りやブランドで選んだ事が無い。fashion業界にいる方から言わせればつまらない人間かも知れません。許して
服という魅力を教えてくれた存在
そんな靴好きの私がブランドを立ち上げた当時、以前から惚れ込んでいた女性がいて、彼女は某有名ブランドのプレス兼デザイナーとして働いていた。私の2こ下で モデルでもカリスマ店員でもなくその時代を等身大で生きていた女性だけれど、私にとって今も永遠の憧れとして値する。
私に女の子の産まれもったオマセ魂を見せつけてくれた女性であり、例えブーイングをくらっても貫ける表現力、彼女のファッションにおけるスタイルは他の影響力など入る余地がない程色気があった。あの時代、彼女が誰もが憧れる肩書きとブランドを捨て自分とタックを組んでくれた事、一緒にビジネスを経験出来た事は今も感謝しきれないし、彼女の存在は自分のファッションスタイルにおいて今も多大な影響力を残す1人に変わりはない。女性の色気は、タイトな服や際どさがなきゃ表現出来ないなんてナンセンスだと何十年も昔に教えてくれた人。
あなたがもし今生きていたらトムボーイ決め込んでありがとうと乾杯したい。あなたに出逢えたあの日から、私は服を好きになった。
なんてもう誰に話す事もない話をこうして書いている不思議な機会を頂きありがとうございました。 #私が服を好きになった理由
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