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公務員で綴る Advent Calendar 2023



テーマ:「還暦の一年」

 皆さま、一年ぶりに登場のタケゴンです!
 今年も、仲間が企画してくれた「公務員で綴る Advent Calendar 2023」に参加しました。
 この「アドベントカレンダー」は、12月1日からクリスマスまでの期間、みんなで1日ひとつ記事を投稿してカレンダーを作ろう!というイベントです。
 内容は、「2023年を振り返る」ということで、こんな仕事をした、こんな体験した、こんな人と出会った。 一年を振り返って、今、こんなことを考えている。 などなどです。
 全国各地の仲間たちが、2023年を振り返るリレーブログとなっております。 公務員の読者はもちろん、公務員以外の方にもぜひ読んでほしいと思います!

 早速、坂井さんからいただいたバトンを受け取り、今年度で退職を迎える身として「還暦の一年」をテーマに、この一年を振り返りたいと思います。
 やり方としては、あえてこの4月からとし、この一年の大切な記憶について、Facebookでの記事をもとに、紹介していきます。長いので、お時間のない方は、本文だけご覧ください。


① 4.1異動なしを報告した伽耶院のさくらに思う

 「ローカルルールより真理にぶれないことが大切。その上で変化に柔軟に対応する。所与の条件下、長所を組み合わせ最大のチーム力を発揮すれば、それが最良の成果となる。」
 後段で紹介しますが、後に、このことをディープに体験することになったのは、神さまのお導きかもしれません。


山伏(山岳仏教徒)の虎の穴「伽耶院」



② 4.6新任職員研修に昨年度に続き登壇

 「交流の場面で、隣同士いきいきと話をする研修生を見て、同期のつながりがあって今の自分がいる経験をお話し、このつながりを深め広げて欲しいと締めました。」
 後段で紹介しますが、後に、このことを、私の話を聞いたみんなが実現していることを知った時は、万感の思いでした。


新任職員研修での一幕



③ 5.3四国八十八箇所巡り再開

 4.30二巡目となる西国三十三箇所巡りに続き、高知からの四国八十八箇所巡りも再開しました。 
 「さすがに疲れましたが、オデッセイが元気に頑張ってくれました。」 
 オデッセイの元気が続き、オデッセイと喜びを分かち合える巡礼が、第二の人生の中核になりました。


悪路に迷い込み二十七番までは辿り着かず



④ 6.18甲南大学西宮キャンパスに登壇

 大学生の前で、新人研修での内容をお話ししました。
 お声がけいただいた時、「今回の学生は、公務員志望が多いわけではないが、公務員の仕事に興味を持っている人は多い。日頃話している内容をお話しいただければ意味がある。」と言われたことは、官と民のシームレス化を感じている中、とても嬉しく今後に大きく影響することでした。
 以後、聴講者されてる方が県職員でなくとも、これまで話してきたことを活かそう。アンコンシャスバイアスも入れて更新していこうと思いました。この日、改めて、「愛は与えるもので、求めるものではない。」ことも、再確認しました。


星屋さんの尼崎ちゃんぽんと貴重酒うまし



⑤ 8.26新任職員研修第259期同期会

 10年前に制作したスライドに「定年まであと10年前後…最後まで頑張りましょう!」と言うメッセージを入れた時のことが、思い出されます。
 今年は現実のものとなりました。259期の同期会を、みんなの心の「港」にしたくて始めました。県を辞めた人も含めて、いつでも参加したくなったら来ていただければいいと言う思いで、幹事を続けてきました。
 今も、こうして集まってる同期は、生涯かけがえのない仲間です。


今も若く見えるメンバーもそうでないメンバーも?(笑)



⑥ 9.17出羽三山制覇

 西国巡り、四国巡りとともに、昨年度から始めた出羽三山へのお参り。東北秘湯・山形芋煮会ツアーが定着し、運良く今年叶いました。
 悪天候で、低体温症の恐れも高まり、道をはずれ危機も迎え、月山への道のりは困難を極めましたが、奇跡的に山頂でお参りすることができ、どんなに困難にも、自分の力で夢を叶える大切さを改めて学びました。


羽黒山と月山往路はまだ悪天候ではありませんでした



⑦ 9.28次のステージへの備忘録

 「健康第一で、食(ラーメン&日本酒からスイーツまで)、温泉(秘湯から名湯まで)、歌(ポップからクラシックまで)、巡礼(西国から四国まで)の活動をメインに!求められたら、人材育成に何らかのカタチで関わろうと思っているので、そこにつながる活動も続けていきます。」
 半年経過直前、仲間と名酒を飲みながら、改めて、まさしく次のステージへの基本姿勢を確立しました。


大切な仲間との飲み会が一番嬉しい



⑧ 11.8淡路の海に天命を知る?

 10月以降、指定管理の民間事業者の選定、公表、説明と慌ただしい生活になりました。
 4.1の「ローカルルールより真理にぶれないことが大切。その上で変化に柔軟に対応する。所与の条件下、長所を組み合わせ最大のチーム力を発揮すれば、それが最良の成果となる。」と言う言葉をまさに体験していることを実感します。
 そんな中、説明に回る淡路出張で、海をみた時、これまでずっと悩んできた「天命」と思えるものが、改めて自分の中で整理されました。

 少し前から早期退職は考えてました。だけど最後の二年間を現職で過ごすことになり、今年度は誰にも理解されないかもしれない稀有の経験をするなか、所管業務などについて、一つ一つ、あと5ヶ月でできること、来年度に向けた方向性を考えてきました。
 自分の考えは正しいとは限らない。みんなとやるべきことをやり、みんなに伝えるべきことは伝えます。託せるチーム、託せるメンバーがいるので、大丈夫だと信じています。問題はなくならないけど、大らかにしなやかにと言う大南さんの言葉、相手の立場に立つ。お互いを思いやると言う言葉を大切にしています。
 その上で、自分のこれまでの経験や築いてきたネットワークを活かして来年度からも兵庫県に恩返ししたいと思います。後は『食と温泉と歌と巡礼』を楽しみたいと思います。


徳島ラーメンも新長田も大好き



⑨ 11.10ついに「還暦」を迎える!

 今年の誕生日(還暦)は、生涯、記憶に残るものとなりました。
 特に、特別な時間ではなかったのだと思っています。それはそうなんでしょうが、自分にとっては、これまでにない時間でした。
 この日は、胸の奥に、いつまでも「ひかり続ける」大切な「GIFT」になりました。(by Mr.Children)

日本酒うましでした



⑨ 11.14県民生活審議会開催

 今年度、自分のこれまでの知見と経験と人のつながりをもとに、次年度に向けて、その方向性を残すべき取組として、力を入れるべきと整理した「県民生活審議会」が開催されました。
 「関西創生の政策コンセプトをまとめる際は、神山町をモデルに議論を広げました。今回は、あさご未来会議に参加してきた経験から朝来をモデルに、兵庫は各地域が多様性に富んでるので、議論を広げたいこと。また、この9年間ずっと思ってきたこと、仲間と対話してきたこと、地域づくりにおいて、県がなすべきことは何か、ご意見を賜りたい。」
 退職のため審議会に最後まで参加することは叶わないと言うことで、最後に思いをお話しさせていただきました。


工業技術センター時代よく行った「洋食のくんた」



⑩ 11.22佐渡練が迫るある日の吉報

 「交流の場面で、隣同士いきいきと話をする研修生を見て、同期のつながりがあって今の自分がいる経験をお話し、このつながりを深めて、広げていって欲しい。」
 4.6の新任職員研修で願いを込めたことが、実現されていることを突然知りました。
 「新任職員研修」に続く自主研「県庁の歩き方」での懇親会の後、皆さん、自主的に交流を深められていることを、イケ麺部交流会で教えていただきました。もと部下の職員はじめ、対話できる職員のつながりが広がってる。自分のしたことが、何かのきっかけになってるのが嬉しかったです。
 そして、12.13加留部さんを囲んでの忘年会で、これまでつながってきた仲間と若い皆さんが、融合されたことは、最終年の大切な記憶の一つになりました。


県庁の歩き方(自主勉強会)での一幕



⑪ 12.3「1万人の第九」参加

 今年の第九で一番心に残ったことは佐渡連にありました。第一楽章、第二楽章は、「レ」と「ラ」の分断。第三楽章は、それを「ファ」がつなぐやさしい融合と言うお話しです。
 人は知らず知らずに自分のことばかりで相手を思いやる気持ちを忘れがちで、それが分断へとつながる。「ファ」の音はそれをやさしく融合につなぐ魔法の音。言葉では「感謝」とか「愛」なんだと思いました。
 今回は、他のパートを思い、自分の第九を歌いました。「Sternenzelt」の最高音「ファ」の音は、まさしく「星空」まで突き抜けた気がします。
 これからも、つらい時も、「ファ」の音を奏で続けたいと思います。


大阪城ホールをバックにする記憶に残る「橋」



⑫ 還暦の一年のまとめ

 今回も、昨年をなぞらえて、この一年の「一文字」を発表して、まとめにしたいと思います。
 「われ50歳を超えて交流から学ぶ。」これまで、仕事と生活、すべてにおいて大切なキーワードをたくさん学びました。
 「『心理的安全性ある場』における『傾聴』と『対話』に基づく『信頼関係』」、「『レ』と『ラ』の分断をつなぐ『ファ』の音」、「感謝の気持ちと言葉」、「相手の立場に立つ気持ち」、「お互いを思い合う心」、「多様性を認める気持ち」、「求めるのではなく、与えると言う誠実な気持ち」などなど。
 そして、そのもとにある崇高な一文字は「愛」だと思います。今年の一言も、昨年に続き「愛」です。
 これからも、「愛」ある道を進みたいと思います。遅ればせながら、11月に他界されたKANさんのご冥福を祈りつつ、どんなに困難でも、最後に「愛は勝つ」と言う名曲をまとめとして歌いたい!

 結びに、2023アドベントカレンダーで、最高に共感し、これからの基本姿勢に追加しようと思ったことをご紹介します。播磨三兄弟を牽引する加古川のクリリンの言葉です。
 「他人のために(ひいては自分のために)、圧倒的に時間を割くことになんのためらいもない。そして、何かをはじめるのに「遅すぎる」ことなんてない!」
 講義の自己紹介でタイトルにしている「われ50歳にして交流から学ぶ」は、これからのステージでも不変です。そして、恩返し恩送りのアウトプットに転じたいと思っています!

 それでは、また。ここまで読んでいただきありがとうございました。坂井さんからいただいたバトンを吉崎さんにつなぎます。


だしと麺の至福の一杯


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