『TSUTAYAの大罪と大企業の大罪』
一時、飛ぶ鳥の勢いというのもありましたが、ネット配信という新時代が影響しての事なのか、閉店に追い込まれてますね。
これが今後、どの様な変化を社会や企業に及ぼすのか?
当然、企業にとっては…『次の儲け話』があるから撤退なのでしょうが、店舗のあった地域はひとたまりもありません。
以前、実家のある地域には、中小零細系のレンタル店が沢山あったのですが、TSUTAYA進出で町が変わってしまった。
地元零細は、新作の仕入れに限られた予算で四苦八苦している中、潤沢な予算のあるTSUTAYAは沢山のタイトルを数十本単位で店頭に並べる。
当然本数の少ない店舗には、レンタル待ちする客が立ち寄らなくなり、売り上げも減少。
程なくして、閉店に追い込まれました。
そんな中でも頑張っていたのは、地元のチェーン店。
中小の意地で、ギリギリまでレンタルの単価を下げて対抗。
…でも、潤沢なバックボーンのあるTSUTAYAはそれに輪をかけて値下げ。
綱引き状態が暫く続きましたが…息絶えて店舗を縮小。
路線変更を余儀なくされました。
その後、敵が居なくなったと見るやTSUTAYAはレンタル料を一気に値上げ。
甘んじて地元の民は利用していたみたいです。
当時、地元TSUTAYAはレンタルだけでなく書店も併設されており、同時に近隣の書店も大きな影響を受け、沢山閉店に追い込まれました。
一人勝ちしていた様に見えましたが、そのTSUTAYAも今はありません。
売れ筋『データ』一本槍のやり方で、限られたスペースに並ぶのは、親会社の社名にもある『コンビニエンス主義』
限られた世代への訴求が祟ったのか、店内の客数は軒並み減ってましたね。
…そして、撤退。
今、地元には、レンタル店、書店がありません。
これはある意味儲け主義の『文化の破壊』です。
社名にもある『カルチャー』を提供しなくてならない企業が『文化の破壊』
商店街の構成にも大きな影響を与え『破壊』されました。
昨今、ショッピングモールの撤退と言うニュースも報道されてますが、一度破壊されたコミュニティは中々再生するのが難しい。
然も、コロナ渦の景気低迷が続く今、尚更です。
体力のある企業は、一時的な売り上げ低迷によって『損金計上』をする事で、多額の還付が発生し、それを内部留保。
場合によっては一部地域だけに還元する『トヨタ』の様なやり方もありますが、その他の地域には何の恩恵も無い。
つまり、税金さえも『儲けの手段』にしている。
本来であれば地域貢献するのが大企業の役割の筈では?
株式市場なるものが、投資家の為とされてますが、それだって『一部の人の為の物』
『儲け主義』の基礎の上に成り立っているに過ぎません。
『儲け主義』の反動は、地域の疲弊に繋がり、治安の悪化、住民の流出、地方財政の悪化…等をもたらし、多くの國民の『生活基盤』を奪う。
国も国ですが、企業も企業。
余りにも『儲け主義プロパガンダ』に國民が慣れされし過ぎているのも現状なのかもしれません。
やはり『真となるもの』を見極めないと『儲け主義』に翻弄され『TSUTAYAの大罪』の様な『破壊』は継続されてしまうのだと感じます。
https://www.wasteofpops.com/entry/2020/10/08/000000