支配者スイッチ 「ガン検診」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
今日は昨日の続編というか、更に深堀りした内容になるかと思います。
もしまだ未読なら、可能であれば昨日のから読んでみて下さい。
では、改めて参りましょうか、支配者スイッチ。
今回はガン検診です。昨日より更に黒いですよ。
では、ポチっとな♪
「ヨシヒコや、ヨシヒコは居るか!?」
「閣下、お呼びで御座いましょうか。」
「おおヨシヒコや、お主、ちょいと良い医者のツテは居らぬか?」
「医者で御座いますか。一体如何なされたのです?」
「ガン検診にて、再検査を受けよと言われておるのじゃ。早よう調べて貰わんと一大事じゃ!」
「…閣下。私、閣下にはガン検診を手配しておりませんでしたが、何故受けられておるのです?」
「屋敷の廊下で女中どもが群れをなしておっての。何事かと覗いてみればガンではないかを調べておると言うではないか。」
「…はあ。」
「そこで、余も一緒に診断して貰うたのじゃ。そもそも、これは余にこそ必要ではないのか!?ヨシヒコよ。」
「閣下、先日の健康診断の話、覚えてらっしゃいますか?」
「…ほんのりと覚えておる。」
「健康診断の類は、病院に来させるための口実作りとお教えしましたな?」
「そうであった気がする。ん!?するとこれも口実作りなのか!?」
「左様で。放っておいてもすぐに消えそうなガンの子供を見つけては、手術をさせ、その後の抗ガン剤治療に持って行きまする。」
「こうがんざいちりょう…?」
「これは失礼つかまつった。閣下の時代別知識レベルがズレたままのようでござる。補正するのでしばしお待ちを。」
「…?…!…?…、おお、抗ガン剤治療であるな。」
「閣下、今現在的な一般知識はアップロードされておりますか?」
「…うむ、問題ないようだ。続けよ。」
「御意。例えば胃ガン検診で他の国によってはガンと診断しない初期病変を見つけたとしましょうや。」
「ガンでなければ捨て置けば良かろう。」
「本来ならそうで御座いますが、それでは儲かりませぬ。そこで初期のガンで有ると診断し、抗ガン剤治療や手術へと話を進めていくのです。」
「放っておいても問題ないのにか?」
「病変は病変ゆえ、話の持って行き方次第で御座いましょうな。」
「ちと、寒気がしてきたの…。」
「閣下がその有様で如何いたしますか。現在の医学では初期病変とて放置しては危険とされておりまする。」
「されて、おるのだろう?実際はどうなのだ?」
「かような初期病変、身体中至る所に有りまする。よほど荒れた生活でもしていない限り、放っておけば治るかと。」
「やはり寒気がするの…。」
「医療の闇はそんなもんですぞ、閣下。弱音を吐いて如何なさる。」
「放っておいて構わぬ物を切除し、挙げ句の果てに抗ガン剤治療をさせるのであろう?抗ガン剤治療も楽ではないと聞くぞ。」
「左様でしょうな。毒のような物で有るからして。」
「ちと、支配というものが恐ろしくなってきたの。」
「人の生き死にを笑い飛ばせるくらいでないと、支配者などなれませんぞ!」
「これが私の生きる道であるか。単に薔薇色というわけではないのだな。」
「幾つもの屍を踏み越えていくのが上に立つ者の通る道で御座ろうかと。」
「医療の闇、かように恐ろしき物とは。」
「他にも色々有りまするが、如何いたします?」
「今回はこのあたりにしておくぞ。流石に身が持たぬ。」
「閣下、スイッチを押せばそこにあるのはいつも茨の道。覚えておいでなされ。」
「あいわかった。今回はこれで下がって良いぞ。」
「御意。」
今日は闇深めですよ(^^;)
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