名探偵 閣下
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
今回は、支配者スイッチ…ではなくとあるリクエストにお応えする記事になります。
そのリクエストとは「無意味な閣下とヨシヒコ」。誰からかは内緒ですよ。
二人のちょっとしたお遊び、良ければお付き合い下さいませ。
では、開幕です。
「なに、屋敷の調理場から醤がなくなったと!?」
「ふふふ、何かお困りのようだね。」
「…閣下、如何なされました?そんな洋物の帽子や外套、パイプまで咥えて。」
「私のことはホームレスと呼びたまえ。助手のハドソン君。」
「…閣下、何に影響を受けたかは聞くまでも御座らぬが、せめてホームズとワトソンにしませぬか?」
「構わぬ。余は…おっと、私はこの名前が気に入っているのだよ、助手のハドソン君。」
「はぁ。左様で御座いますか。(絶対意味分かってないな…。)」
「で、何か事件なのだろう?ハドソン君。」
「あ、いえ。こんな事に閣下のお手を煩わせるわけにはいきませぬ。」
「…何か事件なのだろう!?ハ・ド・ソ・ン・君!?」
「はっ!左様で御座います。ホ…ホームレス様。」
「では、概要を説明したまえ。」
「屋敷の調理場から醤を作っていた瓶が紛失したようで御座います。」
「何!?それは大事件ではないか。しかし、この名探偵ホームレスが来たからには万事解決であるぞ。」
「閣下、何かご存知なのですか?」
「…呼び方。」
「ホームレス様、何かご存知なのですか?」
「勿論である。余を…私を誰だと思っておるのだ。ホームレスだぞ!?」
「…正直不安しかありませぬが。」
「まだ信用出来ぬのか!?もう良いわ。…ところでじゃ。」
「何で御座いましょう?」
「醤とは何じゃ?」
「閣下…、いやホームレス様。よもや醤が何かも分からぬのに首を突っ込んで来られたのですか?」
「いやその…、せっかく余の活躍を見せる時が来たかと思うてのう。本で読んだ名探偵のように格好良く事件を解決したいではないか。」
「ホームレス様、影響を受け過ぎで御座いますよ。何か分からぬ物を探せるわけないでしょう。」
「それで、その醤というのは何なのじゃ。」
「発酵食品の一つですな。詳しくは渋谷区の姉様にでも聞かれるがよろしかろう。」
「発酵食品とな。では、味噌のような醤油のような、そんな物か?」
「よくお分かりですな。」
「まあな、とても旨かったからのう。」
「…ホームレス様、何故醤の味をご存知なのです?そのままお出ししたことなどないはずですが?」
「うん?い、いや、話を聞けば想像できるではないか。」
「ホームレス様、その口の周りの茶色い物は何で御座るか?」
「ギクッ!い、いや何でもないぞよ。」
「ホームレス様、いやホームレス!あなたの後ろに転がっている瓶は何で御座るか!?」
「そ、その…。余は、余は何も食べておらぬぞよ。」
「ええい皆の者。そこの下手人ホームレスをひっとらえい!」
「わしが悪かった!助けてくれヨシヒコ~!!」
お後がよろしいようで<(_ _)>
元ネタはこちらで御座います。
もし良ければ、本家支配者スイッチもよろしくお願いします<(_ _)>