薔薇とサムライ2あれこれ

文字数を気にせず感想を書けるのはとてもいい。Twitterは鍵付きで、それはそれでとても楽しいけど、オープンに語る場所もあればいいなと思っていたので、グダグダと続けていこうと思います。

そもそも「薔薇とサムライ」の上演時はまだ天海さんのファンではなく、ファンになってからDVDで見ただけ。
時間は戻せない、あの頃の私の馬鹿野郎といくら罵っても無駄なわけで。
だから、自ら発光しているのではないかと思うほど凄いオーラを放つアンヌ様が目の前にいて、歌って踊ってカテコで抱き締めてくれることが夢のようだった。
前作の頃より年齢を重ねて更に美しく上品に。落ち着きがあって、愛情深いアンヌ様。でも、海に出れば目がキラキラ輝いて若々しくて可愛らしい。
どちらのアンヌ様も魅力的で永遠に見てられるのに、3時間で終わってしまうのよね…。辛い…。
観劇する度に全体の把握やストーリーの詳細を追おうとするのに、気づくとアンヌ様を目で追っている。アンヌ様だけ見ている。
…病気なのかもしれない。

そんな中、私でも気づいたのはアンヌ様とエリザベッタの関係の良さ。
互いに信頼し合い、言いたい事を言える関係。仕事仲間を超えた友情も愛情もあって、大人になってからああいう関係を築ける相手はなかなか出来ないなと羨ましくも思えた。
後悔はない、いつだって私は私だからと言っていたアンヌ様が記憶を失い、ジャンヌとしてイキイキしているのを目の当たりにしたエリザベッタはショックだったと思う。
だから息子にさえ消息を知らせず、ニルバールでアンヌ様と共に生きていたのは罪滅ぼしのようなものあったのかもしれない。
ありのまま、ただ生きていてほしいと支え続けたエリザベッタの愛が深くて、じんわりきた。
アンヌ様の願いを聞いて若い力を引き出すことに尽力した五右衛門との絆も素敵だけど、今回はエリザベッタとの絆にグッときた。


あとは取り留めなく書いていくけど、ロザリオがめちゃくちゃイイ!!
愛を今思い出してみて♪の歌が本当に素晴らしくて毎回ウルウルしてしまう。争いはやめようという強い意志。大きな愛で包み込んでくれる雰囲気もあって、本当に素敵。
声も可愛いし目鼻立ちがハッキリしてて可愛い(ボルマンもそう言ってる)し、石田ニコルさんを知れてよかったと思う。

あとはマックスの「僕が引き篭もってるんじゃない、あの人が押し込めてるんだ」の台詞がとても好き。
圧が強すぎて自分を出せない事があるけど、それは自分が悪いんじゃないよと言われてるみたいで安心した。
箱の中でもいいから自分の世界を生きろ、逃げて逃げて追い抜けという五右衛門の言葉で安心して才能を開花させたのだと思う。

新感線は笑いの中に考えさせられる台詞が散りばめられていて、グッとくるから好き。
薔薇とサムライ2もお笑いを消したらなかなか現実問題に迫ってるよね。
日本を含めて世界はアンヌ様のように国民を愛する層が支配しているわけではない。急速なデジタル化やワクチンや諸々から明白。
日本がコルドニアのように夢を見られる、その夢を守ってくれる国になって欲しいなぁという大きな話をして、今回は終わりたいと思います。

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