ナイチャー嫁、火の神(ヒヌカン)をもつ Vol.1
最近、ナイチャーって言葉が自然と自分の口から出るようになったことに驚きます。笑
こちらは沖縄の方言で、「県外の人」という意味だそうです。
県内と県外を分けているんですね。
戦争やそれよりもっと前からきっと、このようにとらえられてきたのでしょう。
無理もないですよね。本州からは相当に離れていますから。
今こそ飛行機があり、値段も機材も選べる時代ですが。
主人の祖母おばぁも、主人が本州の学校へ行き、そのまま就職していた頃、「ナイチャー嫁はだめだよ」みたいなことを言われていたのだとか笑
私は関西出身なので、昔それとなく言われていた「東京のひとは怖い、騙される」みたいなものと似ているのでしょうね。
実際のところはその人によるし、県外や離れたところで暮らしている人ってどんな人なのか
”知らない・わからない”というところですよね。
さてさて、火の神(ヒヌカン)と聞いてどのようなものを想像しますか?
私は想像する前に実物を見ていたので「あぁ~これに似たもの、おばあちゃんの家にはあったな」って感じでした。
火の神(ヒヌカン)とはお家の神様です。
キッチンの火元の近くに設置します。
関西だと神棚が似ているかなと思います。地域によっていろいろな形がありますよね。
しかしここからが驚きでした!
そのお家の神様を、そのお家ごとにお迎えするのです。
それぞれ違った神様が来てくださって守ってくださるとのこと。
私の勝手な想像では、てっきりみんな同じ神様をお迎えしているものだと思っていました。
しかし実際は、「かみんちゅ(神人)」(神様をまつる巫女の総称)
という方にお願いして、各家庭に神様をお迎えします。
「降りてきてもらう」という表現が近いかもしれません。
その話を聞いて私はとっても嬉しかったし、有難いなと感じました。
わざわざ私たちの家のために来てくださるなんて。
とっても「特別」なことですよね。
この一家に一人の特別な神様は、家と家族を災難から守り健康を守ってくださるのです。
もちろん目には見えないし、気配を感じるようなものではないので不思議です。
もっと不思議だったのが、いざこの火の神を私たちの家にお迎えする直前の日、私は高熱を出したのです!笑
元保育士なので、けっこうな免疫がついていて、たとえインフルエンザでも微熱がちろっと出るだけの私なのですが。
これは私が単にプレッシャーを感じていたからなのでしょうね…笑
熱はなんとか一日で治し、かみんちゅにお願いして無事に火の神をお迎えできたわけですが…
そのかみんちゅが予想だにしないことを言ったのです。
「火の神と一緒に毘沙門天も降りたいって言っているから、降ろしたよ」と。
最後までお読みいただきありがとうございました。
こちらのお話続きます。