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crayvxn - Ghost Pulseがすごい:HYPERTRANCEってなに?

※2024.04.05 ご指摘をいただいたので一部修正しました。


こんにちは!ユキちゃんです!
なんだかんだ毎月1本は記事を書くことにしていますよ。

実は、ユキちゃんはDJなので、今回はDJらしくまじめに音楽の話をしようかなと思います。

ということで、ここ半年くらいユキちゃんの中でアツい、HYPERTRANCEについてお話しようと思います。


そもそも、なんでHYPERTRANCEにはまったかというと、それはこちら。

(ほんとは音源を貼れたらいいんですけど、いかんせんゲームの音楽なのでそういうのがなく、せめて公式のものを……とプロのIIDXプレイヤーがプレーするコナミ公式の企画の動画を引っ張ってきました。)

ユキちゃんはbeatmaniaIIDXという音楽ゲームを遊んでいます。約半年前にこのゲームの現行のバージョンが稼働しまして、これに新しく収録されました、crayvxnさんのGhost Pulseという曲にとても感銘を受けました。これすごいよ。

なので、まずこの動画の前半2分を見て、曲を一度通して聴いてほしいです。



……聴いた?



で、HYPERTRANCEってなんぞやと。

まず、今流行ってるジャンルです。なのでIIDXに入るのは「それはそう」なんです。IIDXチームはアンテナが高くてすごいと思います。で、肝心の中身なんですけど、正直、最近キたジャンルなので詳しいことはよくわかりません。定義とか。それでもまあ、なんとか解説するとすれば、こんな感じ。

TRANCEという音楽自体は10年20年も前からムーブメントが起きては落ち着いてを繰り返してきていて、このムーブメントをまた現代でもう一度起こそうぜ!っていう動きとともに、TRANCEがちょっと味付けされたのがHYPERTRANCEです。このへんの話はNEOTRANCEHARDWAVEと呼ばれる音楽と深く関わっています。
(HYPERTRANCE / NEOTRANCE / HARDWAVEの違いを説明しろと言われてもユキちゃんには難しいので勘弁してください。)

勘違いしてほしくないのは、TRANCEは長い歴史の中でその形を大きく変えたことはないのです。雑に言えば、BPMは135~150くらいで、4つ打ちで、音楽への没入感を誘うメロディ。この形は変えないまま、ほかのジャンルとハイブリッドされながら、成長してきました。

そもそもの事の始まりは,Porter Robinsonの別名義・Virtual Selfです。あまり注目されていなかったNEOTRANCEという音楽に,彼が新たな火を灯しました。

ま~、どメジャーなNEOTRANCEといえばこれですよね。NEOTRANCEはみんなが思うTRANCEよりもBPMがちょっと遅くて,ダークで,テクノ寄りなイメージがあります。Virtual Selfのリリースにより、NEOTRANCEが注目され始めたのは間違いないでしょう。

で,このNEOTRANCEをもとにnuphoryというアーティストがさらなるサウンドをデザインしました。それがHYPERTRANCEです。

HYPERTRANCEは、TRANCEという音楽がこの形になるにあたって、サイバーパンクだったりとか、Y2Kとか、そのあたりのカルチャーにも強く影響を受けています。nuphoryはよく「NEOY2K」というワードを使っています。流行りはいずれ巡り廻るものといいますし、昔流行ったものがまた流行るというのは必然なのでしょう。Y2Kはファッションでも流行っていますね。



HYPERTRANCEの解説をしたので、crayvxn - Ghost Pulseの話に戻ります。

ざっといえば、前半NEOTRANCE、ブレイク挟んで後半HYPERTRANCEの形になっています。音楽ゲームに収録される曲は、ゲームの特性上そのジャンルのお作法から離れた形になってしまうことがある (音楽ゲームは音がいっぱいないとゲームとして成り立たないので、音数をやたら増やされたりとか) のですが、この曲はHYPERTRANCE / NEOTRANCEをそのままの形で2分という尺によくまとめられている、と感じました。構成が美しい。TRANCEを普段からよく聴いている方は察せると思いますが、このジャンルはまず2分にまとめるのが難しいんですよね。近しいジャンルとはいえ、2つのエッセンスをぎゅっと2分に落とし込めるのは素晴らしいと思います。


で、突然こちら。

これはPorter RobinsonがVirtual Self名義をデビューさせたEPの、1曲目に収録されている、Particle Artsという曲です。実はPorter RobinsonってIIDXが大好きなんです。そもそもVirtual Selfは,「ぼくはポタロビ!音ゲー大好き!そういうのやりたい!」というプロジェクトですから。私の記憶が正しければ、Virtual Self名義のライブでOutPhase - quasar (IIDXの超名曲) をプレーしたことがあったはず。で、Particle ArtsはなんとIIDXに収録されました。IIDXで遊べる時期があったんです (権利の関係でもう削除済) 。

なんでこの曲の話を突然したかというと、最初に貼ったGhost Pulseの動画の中で、プレイヤーの方 (WELLOWさんというプロのIIDXプレイヤーの方です) が「特定のアーティスト、特定の曲をリスペクトしたものになっているので……」と言及していますが (2:27くらい) 、それはおおかたこの曲のことでしょう。

曲を聴いてほしいので、それっぽい箇所にはあえて言及しませんが (知りたい人は自分で聴いて探してね) 、だいぶがっつりオマージュしたなと。

でも、「IIDXが好きな超世界的に有名なアーティストの、IIDXに収録された曲と同じジャンルをIIDXに書くぞ」、でこの曲のオマージュをぶち込んでくる、オタクはそういうの好きですよね。crayvxnさんありがとう。そもそもポタロビの曲が日本のいち音楽ゲームに収録されるってほんと~にすごいことですから、そのあたりも考慮すると、そのパートが五臓六腑にしみわたります。くぅ~。

Virtual Selfの「ANGEL VOICES」も併せて聴くと、いい感じになれる気がします。


あとは個人的に好きな部分の話になりますが、とにかく音がいいですよね。ラスサビのシンセとかもうたまんないです。美しいブレイクからのビルドアップしてラスサビドーン!でもうめちゃくちゃ気持ちいいです。ゲームの話ですけど、ブレイクのCN押してる時は毎回ウワーッ!ってなってます。譜面も良いんですよね。もちろん前半のNEOTRANCEパートも最高です。全部最高です。肝心なところの文章が薄いですが、バイブスで音楽を聴いているので文字に起こせと言われると難しいんですよね。でもとにかく最高です。


あとは映像にも言及しちゃいます。

https://www.youtube.com/watch?v=Y5CC3AkOvis&t=117s
まんなかあたりにこの曲専用のムービーが映し出されています。

こんな感じの青くてサイバーパンクなグラフィックは、ザ・ハイパートランスです。HYPERTRANCE / NEOTRANCEの曲のジャケットをぱ~っと見てもらえればわかりますが、たいていこんな感じのグラフィックです。映像屋さんもよく勉強されているな~と思いました。


ゲームの曲なので譜面についても言及するべきなのでしょうけども、あくまでも音楽の話なのでここでは割愛します。譜面については最初に貼った動画の後半でWELLOWさんが解説してくださっているので、興味のある方は見てみてください。いい譜面なので、IIDXの腕に自信がある方はぜひANOTHER譜面をプレーしてみてくださいね (Lv.12なので……) 。




この記事を読んでHYPERTRANCE / NEOTRANCEに興味を持った方は、ぜひこのプレイリストを流してもらえるといい感じになれると思います。私はこちらを日々垂れ流しております。


あとは、私のお気に入りの曲をいくつか貼って終わりにしたいと思います。




では!


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