Pauper EDHデッキを作ろう「番外編 Pauperヒュージリーダーズで遊ぼう」
はじめましての人は、どうぞよろしくお願いします。
既にご存じの方は、お世話になっております。
PauperEDH 流行らせたいおじさんの魚野メメです。
「PauperEDHに興味はあるけど、どうやってデッキ組んだらいいのかわからないよ」という方の一助になれば幸いと思い、自分が組むときはこんな風に組んでるよっていうのを普段は書いています。
ときどき別Pauper界隈の多人数別フォーマットについても書いてます。
同じのばっかりだと、読んでて飽きちゃうかもしれませんしね。
ちなみに前回あつかったのはPauperオースブレイカー↓
そんで今回は自身の管理しているディスコード対戦サーバーで今月末(2022/09/24)に取り扱うPauperヒュージリーダーズについてふれたいと思います(宣伝)
※注意※
当記事では
①統率者がコモンかアンコモンであれば伝説のクリーチャーに制限しません。
②パウパーの禁止カードも使用可として扱います。
③コモン1もコモンとして扱います。
Pauperヒュージリーダーズって何ですか?という方へ
まずはヒュージリーダーズについてざっくり説明させていただきます。
(最終的にPauperバージョンの話をするのでプレインズウォーカー関連は端折ります)
【ざっくり ヒュージリーダーズ】
①統率者としてマナ総量が5以上の伝説のクリーチャーを1枚選びます。共闘を持つ伝説のクリーチャー・カードを2枚用いたり、背景選択を持つ統率者を指定した場合は背景を指定できますが、その際はそれぞれのマナ総量が5以上でなくてはなりません。
②統率者の固有色ルールに従い、シングルトン構成でマナ総量が5以上であるか土地であるカードのみを用いてデッキを構築します。デッキの枚数は統率者と合わせて50枚です。
③プレイヤーの開始時のライフの総量は25点です。統率者ダメージのルールは適用されません。
④ゲーム開始時、各プレイヤーはゲーム外から荒地カードを4枚、統率領域に置きます。これらの荒地カードは拠点として扱い、統率領域からプレイ出来ます。
⑤拠点である土地が、いずれかの領域からオーナーの手札かライブラリー、墓地、追放領域に置かれるなら、そのオーナーは代わりに統率領域においても構いません。
(拠点は他の土地と区別できるようにしておいた方がいいです)
ここまでがヒュージリーダーズのざっくり説明です。
で、これをPauperに落とし込もうというのがpauperヒュージリーダーズです。基本ルールは同じで、下記を追加で適用してます。
【追加ルール】
①統率者のみアンコモン可とします。他はコモン構築です。
②pauperの禁止コモンカードも特に禁止にはしませんが、通常ヒュージリーダーズの禁止カードは適用されます。
【当サーバー独自禁止カード】
「報奨の祝賀者、イモーティ」は、当サーバーでは統率者に指定できません。今回のサムネの子です。
かわいそうだったので使用しました。
追加で覚えることは以上です。
シンプル!!
Pauperヒュージリーダーズについて、もう少し詳しく(最序盤に動くための豆知識)
上の方で少し書きましたが、ゲーム開始時に統率者領域に荒地が4枚配られる為、5マナが捻出出来ないなんてことにはほぼほぼなりません。ただ、漫然と重いカードを入れても序盤に何も出来ずに土地を置いてターンを返すだけになってしまいます。
でも、どうせなら「何とかして」他のプレイヤーよりも先に動きたいですよね?コモンカードでも、いくらかやりようはあるので、いくつかの小技、豆知識を挙げてみます。
【マッドネス、墓地利用系】
初期手札7枚の状態でドロー+拠点をセットすると、クリンナップフェイズに手札が溢れます。これと同じ手順で、マッドネスが使えるときにわざと手札を溢れさせて、早期にクリーチャーを着地させるのも、pauperヒュージで使える小技です。
後は墓地にいるときに能力を使用できるクリーチャーですね。
代表的なものをいくつか例に挙げます。
ゴルゴンの世捨て/Gorgon Recluse
1ターン目に後述の、枯渇ランド「泥炭の沼地」のキャストが出来ていれば、最速2ターン目に着地可能です。変異クリーチャーと比べてタフネスが優秀なのと、接死っぽい能力のおかげで、後半でも完全には腐りにくいです。
マウアー地所の双子/Twins of Maurer Estate
こちらも1ターン目に後述の、枯渇ランド「泥炭の沼地」のキャストが出来ていれば、最速2ターン目に着地可能です。変異クリーチャーと比べてスタッツが優秀です。早めに出せることと、手札からカードを捨てることを要求するもののコストに充てられるのが偉いです。
無謀なるワーム/Reckless Wurm
こちらも1ターン目に後述の、枯渇ランド「鋭き砂岩」のキャストが出来ていれば、最速2ターン目に着地可能です。赤いので、後述の「ギャサンの略奪者」とも好相性です。
改良された縫い翼/Advanced Stitchwing
こちらは墓地利用クリーチャーの例です。共鳴者的な使用も可能です。飛んでいることが偉いのと、手札からカードを捨てれば何度でも墓地から戻せるのが偉いです。
早めに出せる飛行持ちの5マナクリーチャーの中では比較的優秀なスタッツです。
【マナ加速】
コモンでも序盤に動けるマナ加速はいくつかあります。代表的なものを例に挙げます。
①大狸/Greater Tanuki
…魂力でランパンします。実質3マナインスタントのようにマナ加速出来ますが見た目上のマナコストは6。pauperヒュージで1番強いマナ加速です。
②精霊の傑作/Elemental Masterpiece
…2ターン目に使える宝物生成です。手札を減らしてしまいますが、手札を使い切ることはあまりないので、気にしなくても大丈夫です。
③枯渇ランド
…枯渇カウンターが2個載ってタップイン&カウンター2個使い切ったら生贄という土地です。全色で使えますが、土地枠で使い切りというところが若干使いにくいかも。
僻遠の農場/Remote Farm
サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry
泥炭の沼地/Peat Bog
鋭き砂岩/Sandstone Needle
ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot
【変異】
変異クリーチャーは、不特定マナ③を支払って裏向きの2/2クリーチャーとして戦場に出すことが出来ます。表向きにひっくり返す際にマナを支払ったり、別のコストを要求されたりします。
マナを支払うタイプの変異は数が多いですが、今回は別のものを要求してくるクリーチャーをご紹介します。
ギャサンの略奪者/Gathan Raiders
「ギャサンの略奪者」はひっくり返るのに手札を捨てることを要求するので、共鳴者的にも使用できます。暴勇は達成が難しそうですが、最大サイズが5/5と考えればワンチャンありそうですね。
ゾンビの殺し屋/Zombie Cutthroat
「ゾンビの殺し屋」は、ひっくり返るのにライフ5点を要求します。
ライフ25点なので割と痛い部類です。
ライフペイ分を回収できそうかどうかが分かれ目になりそうです。
【待機(とアンチ待機)】
すごくざっくり言うと「待機コストを払って、数ターン待つとマナコストを支払わずに唱えられて、しかも速攻をもつ」といった感じの能力なので、再序盤の1、2ターンに待機で仕込んでおくと一気に戦線強化出来たりします。
どうしても動きが大味になって、2アクション取りづらいヒュージですが、余ったマナで待機して置いたりもできるので、意外と悪くないかもしれません。これもいくつか紹介しますが、最後に待機のアンチ札も紹介しておきます。
ガルガドン/Gargadon
モダホラ2で出た大きくも小さくもないガルガドン。2ターン目待機で、6ターン目に出てきます。トランプルが付いているのが偉いです。
ダークウッドのベイロス/Durkwood Baloth
1ターン目待機で、6ターン目に出てきます。最速で待機できたら、上の無印ガルガドンと一緒に出てこれます。サイズ感はそこそこ。ガルガドンと比べると、もう少し何かほしい。
ケルドの矛槍兵/Keldon Halberdier
1ターン目待機で、5ターン目に出てきます。速攻付きでタフネス4までなら一方的に殴り勝てる状態で出てこれるので悪くないです。軽めの全体除去に巻き込まれそうですが、環境的にあまり気にしないで大丈夫です。
コー追われの浸透者/Infiltrator il-Kor
2ターン目待機で、4ターン目に出てきます。シャドーが偉い。これも軽めの除去に巻き込まれそうですが、環境的にあまり気にしないで大丈夫です。
遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron
2ターン目待機で、6ターン目に出てきます。飛行が付いていて4/4というのはやっぱり偉いです。
破滅の昇華者/Ruin Processor
待機のアンチカードです。待機呪文を叩き落として、自分はライフゲインという鬼畜の所業。実は進行中の出来事も、落せたりします。
単純にサイズも大きいので入れ得です。
【変成とウィザードサイクリング】
再序盤の選択肢になるかは分かりませんが、サーチに使用できるカードも挙げておきます。
通り抜け/Step Through
コモンで即座に勝ちにつなげられそうなウィザードクリーチャーに心当たりはありませんが、いい組み合わせが見つかれば、一気に評価が変わりそうではあります。
脳崩し/Brainspoil
こちらは5マナの呪文をサーチできます。除去札としても使用可能なので、なかなか使い易いカードです。
【忍術】
最後になりますが、マナコスト踏み倒しでいうと忍術も候補には挙がりそうです。ただ、種になるクリーチャーを用意しないといけないのと、支払うマナが結局4マナになってしまうので、あんまり使いやすくはないです。
一応、黒に3枚いますが細かい説明は端折ります。
大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi
新月の忍者/Ninja of the New Moon
毒血勢団の影歩き/Dokuchi Shadow-Walker
Pauperヒュージリーダーズについて、こんな統率者はいかがでしょう
以前に当対戦サーバーで実際に遊んだ際に、いろいろとおもしろい統率者が使われていたので、いくつか紹介します。「おもしろそうなことやってるなぁ、僕も混ざりたい」という方はツイッターで管理人にご連絡いただければと思います(宣伝)
※当対戦サーバーは「非伝説クリーチャー」も統率者に指定してOKなコミュニティですが、リーガルorイリーガルは事前に参加コミュニティにご確認いただければと思います。
厳格な者、コンラッド卿/Syr Konrad, the Grim
※使用者:魚野メメ
大振りなアクションになりがちなヒュージリーダーズにおいて、余剰マナを有効活用出来るコンラッド卿はそれだけでえらいです。
特に相性のいいのは「スカージの使い魔/Skirge Familiar」です。
Pauperヒュージは手札が使いきれないことも多いのですが、クリーチャーを黒マナに換えることが出来、尚且つコンラッドの能力誘発でライフを攻めることが可能となっています。
ブロッカーがいない風に装って、先ほどの「ゴルゴンの世捨て/Gorgon Recluse」「マウアー地所の双子/Twins of Maurer Estate」を捨てながらマッドネスで出す動きも奇襲性があっておもしろいですね。
凶暴な熱口/Savage Ventmaw
※使用者:yamasin氏
攻撃時に6マナを生んでくれる為、手札のクリーチャーを一気に展開可能です。「大狸/Greater Tanuki」や「マナ噴出/Mana Geyser」が使える色なのも展開力を後押ししています。
手札を使い切れるほどの速度感があるので「pauperでヒュージ?」って思う人にもいいかもしれません。余剰マナの使い道として「火山の彷徨/Volcanic Rambler」はドンピシャです。
豆の木の巨人/Beanstalk Giant
※使用者:おみと氏
3ターン目に出来事を唱えて確実にマナ加速が出来ます。
出来事として唱えた後は、進行中の出来事として追放領域に置くと、統率者税は加算されません。
除去された後に、再度統率者領域から唱える際には、統率者税がかかりますが、進行中の出来事として追放領域から唱える際は、毎回統率者税なしです。出来事で確実にマナが伸ばせてサイズも大きくなるので、まるでpauperヒュージ専用カードと言って差し支えないムーブです。目から鱗。
上で紹介している「破滅の昇華者/Ruin Processor」は、この子にとってもアンチカードではあります。
月のクラーケン、ブリネリン/Brinelin, the Moon Kraken
+船壊し、ダーゴ/Dargo, the Shipwrecker
※使用者:たなべいちろう氏
「船壊し、ダーゴ/Dargo, the Shipwrecker」、他3体のクリーチャーを「熱足ナメクジ/Thermopod」で生贄に捧げると、ダーゴ本人の能力でコストが⑧マナ軽減され、赤マナも捻出出来るため、ダーゴをリキャスト出来るようになります。ダーゴは生贄にされる度に②マナ重くなりますが、本人の能力で②マナ軽くなるため、何度でもリキャスト出来ます(ダーゴ以外で生贄にするのは宝物トークンだったり、エルドラージ落とし子トークンだったりでも構いません)
横に「月のクラーケン、ブリネリン/Brinelin, the Moon Kraken」がいる状態で上記の状態になると土地以外のパーマネントを全部手札に戻せるという訳ですね。統率者+1枚でコンボが完結してて、美しいな組み合わせですね。
最後に
この記事、なんかの拍子に末尾を消去してしまって、結構長いこと気付いてませんでした。復旧してみましたが、その間に読まれた方には「何だこれ?」と思われてしまったことと思います。
あぁぁぁあああ、お目汚しすみません。完品であっても大した記事ではないのに…orz