pauper EDH的な視点からの「ブルームバロウ」と「ダスクモーン:戦慄の館」
はじめましての人は、どうぞよろしくお願いします。既にご存じの方は、お世話になっております。PauperEDH(以下PEDH) を流行らせたいおじさんの魚野メメです。
※注意※
当記事では
①統率者がコモンかアンコモンであれば伝説のクリーチャーに制限しません。
②パウパーの禁止カードも使用可として扱います。
近況報告、その後
前回記事、ひさしぶりに書いてみたらば、思ったよりたくさんの人が読んでくださっていたようで、ありがたい限りです。
熱が冷めないうちに続きを書こうということになりまして、今回は「ブルームバロウ」「ダスクモーン:戦慄の館」についてです。毎度のことですが、今回も対戦サーバーの皆様からお知恵を借りて書かせていただいております。いつも感謝です。
気になった統率者「ブルームバロウ」
それでは今回気になった統率者をピックアップしてご紹介していきたいと思います。「ブルームバロウ」からですね。
「ブルームバロウ」はもふもふ系小動物次元なので絵柄がかわいいカードが多かったです。アンコモンのクリーチャーですが、伝説のクリーチャーは該当がなかったものの、おもしろそうなカードが多く、PEDHでも活躍できそうなカードがちらほらありました。
トップバッターは対照的な2種類の赤単ハツカネズミです。
心火の英雄
赤マナ、計1マナ 1/1。
英雄的に似た能力、雄姿をトリガーにカウンターを載せていきます。
死亡誘発で各対戦相手に自身のパワー分ダメージを飛ばします。
赤いハツカネズミの1匹目は本人のパワーをどんどん上げて、ジェネラルダメージでのリーサルを狙うタイプの統率者です。
雄姿は各ターン1回しか誘発しない反面、能力でも誘発する為、カード消費せずにパワーを上げていくことが可能です。各対戦相手のターン中に、毎回能力誘発させて、どんどんサイズを大きくしていきましょう。多人数戦でこそ活きる能力といえそうです。
本人の攻撃回数を増やす為に、タップ能力で他のクリーチャーに速攻付与をする奮起させるバード等を入れておくと、雄姿の誘発回数を増やすのにも役立ちます。対戦相手ターン中にタップ能力を起動したりすることで本人のサイズを大きくすることができます。また、装備品は既に装備していても対象に取れるので、皮の鎧や憑依の外套等の装備コストの軽い装備品で、何度も装備対象に取ったりすると、どんどん大きくなります。
チス=ゴリアの歯やチス=ゴリアの鱗、オアシス、スクイーのオモチャ等は、設置後のマナをかけずに対戦相手ターン中に能力誘発できて相性が良いカードかと思います。また、争いの首輪はマナさえあればカード1枚で何度でも対象に取れるので非常に便利かと思います。手札を消費しないという意味ではキャントリップ付きのカードも相性が良さそうですね。適度に育ったら、全体2点火力等でブロッカー排除して無人の荒野を走り抜けたり、ティムールの激闘でリーサルしたいです。
また防御が苦手な赤ですので、証人保護やらの能力を失わせる妨害オーラや死亡誘発を許してくれない追放除去は厳しいところ。せめて対応して投げ飛ばし、間に合わせの砲弾等の自決手段は用意しておきたいところです。
割とシンプルに最短距離で殴り倒しにくるネズミですね。
茨守りの隊長
赤③ 計4マナ、2/3。
自分のターンの戦闘開始時に能力誘発し、本人のパワー分対象クリーチャーにパワーを上乗せできます。
赤いハツカネズミの2匹目は、自分で攻撃してもよし、他のクリーチャーをサポートしてもよし、といったプレイングマネージャーみたいなクリーチャーです。本人のパワーを対象のクリーチャーに上乗せする能力をもっています。パワー修正は本人を対象にとっても構わないので、磐石、ミスター・オルフィオのように戦闘時には毎回パワーが倍といった運用も出来ます。
元のパワーが2なので、ドワーフ戦士団のようなパワー2以下のクリーチャーをブロックされないように出来るクリーチャーを用意できれば「ブロックされないジェネラルダメージ4」ということになります(能力誘発時に本人を対象にとった場合)
一度、パワー2の状態で「ブロックされない」能力を付与しておけば、粗暴な力でブロックされないジェネラルダメージ10となります。能力誘発時に本人を対象にとった場合、2+3(粗暴な力)+5((粗暴な力分が上乗せされて能力誘発)となります。
戦法や酒場流喧嘩殺法なんかは、こういったプランと相性が良さそうです。数は多くはありませんが、赤単で使用可能な感染クリーチャーもパワー2以下なので、同様にブロックされない状態を作った後にパワーを上げて毒ダメージを増やすということも可能です。炎のブレス等の火吹き能力も可変性のある強化能力として選択肢になるかもしれません。
トランプルや威迫を活かすというのも当然プランとして有用ですのでヴァラクートのかぎ爪なんかを搭載するのもおもしろそうです。隊長のパワーを上げておいて、トゲ撃ちゴブリンの除去範囲を広げるのもおもしろそう。
割とトリッキーに攻めることが出来るネズミですね。
羽信隊の導師
白青① 計3マナ、飛行、2/3。
飛行を持つクリーチャーが戦場に出たときに、飛行をもたないクリーチャーに+1/+1カウンターを載せるという誘発型能力をもっています。
強化されるのは飛行をもたないクリーチャーなので、シャドー、馬術といった回避能力もちのクリーチャーであったり、荒廃の工作員、ギルドパクトの守護者、蒼穹艦隊の提督あたりを強化してみるのもおもしろいのではないでしょうか。
能力誘発の為のカードとしてはコーの空漁師を何度も唱えなおしたり、三つぞろいの霊魂、金切るときの声、渡る魂、つぶやく神秘家なんかは相性がよさそうです。
飛行をサポートするイーヴォ島の管理人、ドローサポートとして空からの援助、翼ある言葉の採用もおもしろそうです。
火硝子の導師
黒赤 計2マナ、2/1。
第二メインフェイズより前に対戦相手のライフを減らすことができていれば、ライブラリートップ2枚を追放して、ターン終了時までどちらか1枚をプレイできます。
シンプルにアドバンテージを稼いでくれるクリーチャーです。プレイしなかった方は追放されちゃうので、手札に抱えてコンボを狙うみたいなことは難しそう。デッキ全体をコストが軽いカードで固めて、金太郎飴のような構成にすると上手くまとまりそうな印象。
熱錬金術師、這い寄る吸血者、夜市の見張り、聖堂の金切り声上げ等で継続的にアドバンテージを取っていきたいですね。
蓮葉跳びの導師
緑青② 計4マナ、到達、4/4。
ソーサリータイミング限定ですが、緑青①マナで自分のクリーチャーを一体ブリンク出来ます。ブリンクしたクリーチャーには+1/+1カウンターがひとつ置かれます。
シミックカラーに多いコンボ向けのジェネラルですね。
どんな形でコンボを組んでもいいと思うのですが一例として次のような手順で無限マナコンボが成立します。
①土地に繁茂や楽園の拡散ののようなマナ加速オーラを貼って、1枚の土地から緑青を含む4マナ以上のマナが出るようにします。
②やっかい児やハイラックス塔の斥候+草原のドルイド僧のようにクリーチャーを1体ブリンクすることによって、土地をアンタップできるようにします(ここはフェアリーの大群でも何でもいいです)
③無限マナが出るようになるので、エルフの幻想家のようなキャントリップ付クリーチャーでトドメになりうるようなカードを引けば終了です。
代用パーツやルートが非常に多いので、割と安定してコンボが決まります。見かけたら警戒した方がいいかもしれません。
気になった統率者「ダスクモーン:戦慄の館」
つぎは「ダスクモーン:戦慄の館」で気になった統率者をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
今回はアンコモン以下の伝説のクリーチャーがいくつかいますが、PEDHのジェネラルに向いているかというと難しそうなクリーチャーばかりの印象でした。おもしろそうな能力のクリーチャーもいくつかいたのでピックアップしてみたいと思います。
継ぎ当てたおもちゃ
白② 計3マナ、二段攻撃、4/3。
手札から唱えると-1/-1カウンターがふたつ載って出てきます。
統率者領域から唱えるので、3マナ、二段攻撃、4/3です。シンプルにコストが軽く、強いです。
また、3マナというのが絶妙で、再稼働や勝利者の帰還等の圏内でもあります。ブリンクでも-1/-1カウンターが剝がれるので、割と安定して3マナ、二段攻撃、4/3としての運用が出来そうです。
憑依の外套で走攻守を強化したり、きらきらするすべて等でスタッツを上げたり、祖先の刃で布告除けを用意したりするとよさそうです(トークンだけだと布告避けきれなくなってきてますけど)。
果敢な生存者
緑② 計3マナ、3/2。
生存達成すると戦慄予示が誘発します。
生存の条件達成は機体や生存者の野営地、バネ葉の太鼓を使うと安全だったりします。戦慄予示した裏向きクリーチャーは変異、大変異、変装コストでも表に出来るので、表になったときに効果を発揮するものを有効活用したいです。戦慄予示は墓地も肥えるので墓地利用系ギミック(野生林の鉤爪みたいに返ってくるオーラ、脱出、フラッシュバック、活用等)なんかとも相性がよさそうですね。
戦慄予示したけど手札に戻したいカード、墓地から手札に戻したいカード等の回収手段として侵入する生物種や進化の証人なんかも用意しておくと便利に使えそうです。
菅草の蠍に代表される、緑1マナ接死クリーチャーを戦慄予示しておいて、ブロックにスタックして表向きにすると不意打ちで接死クリーチャーと道連れにしたりすることが出来ます。一回、相手にトラウマを植え付けることができれば、以降は勝手に警戒してくれるので、裏向きクリーチャーとの戦闘避けるようになってくれます。ソーンウィールドの射手は到達も持っているので、奇襲性が高くてよさそう。
それら以外でおもしろそうなところだと盤面に見えている胞子カエルは若干使いづらかったりしますが、戦慄予示経由だと、その効果を十二分に発揮してくれそうです。また、湿地帯のグロフやエコーコストの支払いを回避したりできそうです。
見捨てられた人形、アラベラ
赤白 計2マナ、1/3。
攻撃するたび、各対戦相手に「自分がコントロールしているパワー2以下のクリーチャー分」ダメージを与えて、ダメージ1人分と同じだけライフゲインします。
アスフォデルの灰色商人みたいにダメージと同数分ライフゲインだとよかったのだけど、さすがにそこまではさせてくれないみたいです。誘発する能力がライフロスじゃなくてダメージなので、絆魂や魂の絆能力を持たせるとばかにならない量のライフゲインをしてくれます。
できれば回避能力も持たせて、安全にダメージを通せるようにしたいです。前述のドワーフ戦士団のような、「パワー2以下のクリーチャーをブロックされないようにできるクリーチャー」や指輪の誘惑で回避能力を持たせたりするのもおもしろそう。
トークンを複数出せるカードでアラベラの打点を上げるというのが一番シンプルな戦い方かと思います。跳ね橋やタクタクの瓦礫砦を前もって設置しておき、マナ噴出からの軽量呪文連打→巣穴からの総出、速攻をもたせてフィニッシュというムーブができると、とても気持ちよさそうです。トークンの攻撃込みでの打点を上げるなら、略奪の爆撃を設置してみたり、アラベラの能力解決後に農民の結集を使用してみたりするのもよいかと考えます。根生まれの防衛を使っておくと自分のクリーチャーの損害を免れます。
また、ほとんどの防衛クリーチャーはパワー2以下なので、盾壁の歩哨といっしょにいくつかの壁を入れておくと、状況に応じておもしろいクリーチャーをサーチしたり出来ておもしろいかもしれません。前述の跳ね橋、タクタクの瓦礫砦の他にも、孔の歩哨、断固たる盾持ち、聖堂の護衛、熱錬金術師、物騒なカタパルト、機械仕掛けの跳ね橋、片目のカカシ等々。結構おもしろい能力の壁は多いです。
最後に宣伝(当対戦サーバーのご案内)
ようやく積み残しが片付きました。
仕事で対戦の時間がとれておらず申し訳ないのですが、いつもいろいろな知恵を貸してくれる対戦サーバーの住人には感謝です。
最後に私が管理人をさせていただいているpauper EDH対戦サーバーの宣伝です。招待コードを貼っているので気が向いたら覗いてみてくださいね。
※無期限設定できるようになりました。
ではまた。