PauperEDH デッキの作り方③アドを取れるカードを入れたら、仕上げに入ろう
はじめましての人は、どうぞよろしくお願いします。
既にご存じの方は、お世話になっております。
PauperEDH 流行らせたいおじさんの魚野メメです。
「PauperEDHに興味はあるけど、どうやってデッキ組んだらいいのかわからないよ」という方の一助になれば幸いと思い、自分が組むときはこんな風に組んでるよっていうのを書いてみることにしました。
実例としてバルダーズゲートの戦いで登場した「重鎮、リルサ・レイル」を統率者に使用したPauperEDHデッキ構築の続きです。
※注意※
当記事では
①統率者がコモンかアンコモンであれば伝説のクリーチャーに制限しません。
②パウパーの禁止カードも使用可として扱います。
③コモン1もコモンとして扱います。
前回のおさらいと手順の再確認
前回はマナベースと除去関連のカードを決めました。
【手順】
①統率者を決める
②統率者の能力に合わせてデッキのギミック、方向性を決める
③カードの役割ごとに必要な枚数を用意する
(1)メインギミック、統率者の能力に関連するもの…10枚~20枚
(2)マナベース…土地35枚+マナアーティファクト10枚
(3)除去、置物破壊…5枚~10枚
※前回はここまで
今回で最後です。
(4)ドロー、使いまわしなどのアド源…10枚~20枚
(5)全体のバランスを見て、不足を補うorメインギミックを強化する
↓前回記事のリンクです
(4)ドロー、使いまわしなどのアド源の確保
統率者の能力を活かすために「ETBの使いまわし」を利用することは第一回でもお話ししましたが、アド源もクリーチャーのETB能力に寄せると、「ETBの使いまわし」でいろんなことができるようになります。
まずは手順通り、一旦、ドローや使いまわし用のカードを必要枚数確保するところから始めます。目安は10枚~20枚です。
アド源「ETBの使いまわし」≒「メインギミック強化」
実は前回までで、マナをかければドローエンジンになりうるマナアーティファクトを2枚ほど確保しています。
1:《眷者の装飾品/Bonder's Ornament》
1:《拡大鏡/Magnifying Glass》
これに、最低でもあと8枚追加してアド源としたいと思います。今回選んだのは、下記のとおりです。
1:《月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker》※D
1:《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》※D
1:《雲族の予見者/Cloudkin Seer》※D
1:《熟考漂い/Mulldrifter》※D
1:《海門の神官/Sea Gate Oracle》※D
1:《古術師/Archaeomancer》※G
1:《秘密の回収者/Salvager of Secrets》※G
1:《死者のインプ/Cadaver Imp》※G
1:《グレイブディガー/Gravedigger》※G
※Dはドロー系、Gは墓地回収系です。
2枚+9枚で計11枚のアド源が確保できました。クリーチャーのETB能力に寄せているのは、上でも述べたクリーチャーの「ETB使いまわし」を意識した構成とする為です。実は上記2枚の忍者は「ETB使いまわし」も兼ねているのですが、それは次項で後述します。
次はいよいよ、メインギミックを強化していきましょう。
(5)全体のバランスを見て、不足を補うorメインギミックを強化する
とりあえずメインギミックの強化から
第1回の記事でメインギミックにイニシアチブを使うことを決めた際に「ETBの使いまわし」を補助的に使うことについてふれました。
今回はアド源にも使っている忍者をETB使いまわし用ギミックとして追加していきたいと思います。
1:《霧刃の忍び/Mistblade Shinobi》
1:《月刃の忍び/Moonblade Shinobi》
1:《月罠の専門家/Moonsnare Specialist》
1:《アズラの煙纏い/Azra Smokeshaper》
1:《無孤勢団の伏兵/Mukotai Ambusher》
1:《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi》
追加したのは上記6枚です。
メインギミックに欲しかったカードは10枚~20枚が目標でした。1回目で選んだ10枚を加えて忍者込みで18枚。丁度よさそうですね。
これらは統率者を手札に戻すだけでもイニシアティブを進めるのに貢献しますが、どうせならダメージが通った時に何かしらの効果があるもの(サボタージュ能力)を中心に選んでみました。
複数体で攻撃しているときは、攻撃が通ったほうをもどして「アズラの煙纏い」でブロックされているクリーチャーを守る、なんて動きもおもしろそうです。
うまぶりポイントとして、踏破後のリルサの能力で先制攻撃が付与される為、先制ダメージ後に忍術を使うと擬似的な二段攻撃のような動きが出来ます。
これらのカードはETB能力持ちクリーチャーと合わせて使えば、ETB再利用というアド源になります。他にもETB能力を持ったクリーチャーをいくつか採用してみましょう。
1:《泥棒ネズミ/Burglar Rat》
1:《古牙の信奉者/Elderfang Disciple》
1:《ウイルスの甲虫/Virus Beetle》
1:《リリアナの死霊/Liliana's Specter》
1:《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
1:《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
1:《貧民街の刈り取るもの/Slum Reaper》
1:《チェイン・デヴィル/Chain Devil》
ドロー系、墓地回収系、ハンデス系、ライフゲイン、布告除去系と様々なETB能力を持ったクリーチャーが並びました。
ETBを使いまわしてアドを稼ぐ動きはPauperEDHでは大事な動きなので、今回のデッキに限らず、他のデッキでも頭の片隅に入れておくと良いです。
ここまでで30枚以上もクリーチャーを確保できているため、地下街踏破時にクリーチャーを戦場に出す効果も外すことはなさそうですね。
バランスを見ながら仮組みを完了させよう
最後にドローや墓地回収などのデッキの潤滑油になるカード、攻撃を通すための装備品カードを入れて仮組完了としましょう。ちなみに残りのスロットは12枚です。
ドローや墓地回収などのデッキの潤滑油になるカードはデッキ全体で10枚~20枚くらいほしいです。攻撃を通すための装備品カードは4~5枚でしょうか。
上の方だけでもドロー・墓地回収系のカードは11枚確保できています。
ですので攻撃を通すための装備品カードに4~5枚割り当て、残りを追加のドロー・墓地回収系に充てれば目標値はクリアできそうです。
1:《刃の翼/Bladed Pinions》
1:《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
1:《ヴォラックの戦角/Vorrac Battlehorns》
1:《盗人の道具/Thieves' Tools》
1:《汚れた一撃/Tainted Strike》
「ヴォラックの戦角」なんかはダンジョン踏破後はリルサの能力と合わさって、実質アンブロッカブルですね。「汚れた一撃」は、今回のロマン枠 その2です。
ドロー・墓地回収系のカードに選んだのは以下です。
1:《拷問生活/Tortured Existence》
1:《大胆な盗人/Audacious Thief》
1:《吸心/Syphon Mind》
1:《神秘の指導/Mystical Teachings》
1:《ヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illumination》
1:《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》
1:《綿密な分析/Deep Analysis》
上に書いてあるカードは汎用的に使えて、割とどれも強いです。
特に「吸心」「大胆な盗人」「拷問生活」「神秘の指導」「綿密な分析」「多元宇宙の警告」あたりは持っておくとよさそう。
以上で仮組は終わりです。
⑧最後に
仮組が終わったら、さっそく対戦して回り方を確認してみましょう。
「想定した動きはできたか」「身動きが取れないことはなかったか」等、実践に勝る情報収集はないです。
僕も組みあがったデッキをさっそくディスコードサーバーで使ってみました。まさかのミラーマッチがあったりして、なかなかに楽しいです。
「EDHはボードゲーム」なんていう人がいるように、勝ったり負けたり、楽しんだもの勝ちです。
自分で組んでみたデッキは最初使いにくいかもしれませんが、恥ずかしがらずに飛び込んでみて、気長に育てていってあげてください。
楽しんだもん勝ちで、擦ったもん勝ちです。
それでは皆様、良いPauperEDHライフを!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
完成版のリスト
※何度か読みにくいところなどを手直ししていますが、あくまで2022年度7月時点での記事であることはご了承ください。