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準備②大人が推薦書を書いてもらうには

次にしたことは、大学時代の恩師に手紙を書くことでした。
私の場合、イギリスの大学院に出願するには職場の上司と大学の指導教授の2名からの推薦書が必要でした。
大学の指導教授…もう大学生じゃないのに…?
勇気を出して、卒業してからは年賀状のやり取りだけをしていた教授に、推薦書を書いてもらいたいという旨のお手紙を書きました。仕事ではなく厚意でお願いすることなので、メールより手紙の方が丁寧な気持ちが伝わるかなと。
ドキドキしながら待っていると、教授からはすぐにメールでお返事が来て、
「君のことはよく覚えている。いろいろ苦労したが、なお向学心衰えず、新たなことに挑戦しようとしていることは立派だ。推薦状の件は喜んで引き受ける。」
と書いてありました。

とても厳しく温かい方で、在学中も私が勉強を続けられるようたくさんの手助けをいただきました。私は早くに父を亡くしているので勝手に第2のお父さんのように慕っていましたが、私は単なる学生のひとりだと思っていたので、上のようなお返事をいただいて嬉しく、地下鉄の中で思わず涙ぐみました。

結局私の指導教授は名誉教授になっておられたのでe-referenceが物理的に不可能で、後任の教授をご紹介いただきました。この方もまた神様みたいな方だったのですが、そのお話は後で書きたいと思います。

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