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過去のささいな記憶から、やりたいことを思い出した

先日、新幹線の移動中に読み進めたこちらの本。

秋田さんの素敵な考え方がびっしり詰まっています。

まだ未熟な私は全部を理解しきることは難しいですが、
これからの人生で何度も読み返し、そのたびにいろんな発見がありそうだなと感じています。




そんな、人生の生き方におけるヒントがかかれているこちらの本ですが、秋田さんご自身はプロダクトデザイナー。

さまざまな商品に携わってきたとのことです。

例えば、駅のICカードのチャージ専用機。
実は機械の上の部分の天板が少し斜めになっています。

これは、ついチャージの時に邪魔になる荷物を天板に載せてしまって、そのまま持っていくのを忘れてしまうこと、そもそも荷物を置けないようにして、「忘れ物を防ぐデザイン」になっているのです。

さらに、赤ちゃん用のベビーソープの容器で、手で押して泡が出てくるものに対して、赤ちゃんを抱いたままだと押しづらいからとヘッドの部分を大きくしたそうです。

(秋田さんのこのお仕事のおかげで、私自身とてもスムーズに子供を洗えています……!!)


こんな仕事について、デザインについて、のエピソードもたくさんあり、ふと私の忘れかけていた昔の記憶が思い出されました。



いくつだったか覚えていませんが、小学生くらいの時。

両端がくるくるとねじられている、キャンディの形をした飴。
それを食べようと包み紙の端をピッと引っ張ったのですが、なぜか飴が出てきませんでした。

どうやら、両端のくるくるのねじりが、左右で別の方向にねじられてしまっていたのです。

普通は両端をピッと引っ張れば、くるくるっと飴が回転して、ねじりがほどけて中身の飴を食べられます。
ところが、ねじり方ひとつ違うだけで飴は全然取り出せなくなってしまったのです。

これが工場でのミスなのかとかはわかりませんが、ひどく不快な思いをした記憶があります。



そして、もう少し大きくなってから。

テレビか何かで知ったエピソードを鮮明に覚えています。

お菓子のキャラメルコーン。
赤色の袋に青い目と大きな口にキャラメルコーンが映っているあのおなじみのパッケージ。

こちらのサイトの昔のパッケージを見てもらえるとわかるのですが、「丸」の中にキャラメルコーンの写真が写っているのは昔から。

ですが、このお顔のパッケージになってから、丸の中の上の部分がすこし余白が出来ているのです。

実はこれ、当時役員か何かで携わっていた、サッカー選手の中田英寿さんが「口の中全部詰まっていると食べている感じがしない」とおっしゃり、すこし空白ができた今のデザインになったそう。

それを聞いた、若かりしゆきぽこは、「そうか、お菓子の袋にもきちんと意味があるんだ」と衝撃を受けました。

その後は、お菓子のパッケージ作りにすごく興味を惹かれて、自分でも考えてみよう!と奮闘しましたが、ぜんぜんうまくいかずその興味の火は一瞬で消えてしましました。

ちなみに、就職活動の際にこの記憶を思い出し、電通や大日本印刷なんかも興味を持ちましたが、なんか違うなと思いエントリーすらしませんでした。



さらに大きくなり、大学生。

ゼミの研究か何かで調べ物のために、大学の図書館で手に取ったこれらの本。とっても面白いなあ、と付箋を貼りまくった記憶があります。

どちらも、「人の行動に着目して、改善点を見つけ、形にする」というものです。



これらの思い出を今振り返ってみると、私のやりたいことってこれかな?と思うものが浮かび上がってきました。

それは、

「人の行動において不快を感じないようなデザインをしたい。」

「デザイン」と言うと、いろんなものがあります。
記事の中にあったお菓子のパッケージのようなデザインもありますが、これはなんかしっくりきませんでした。

何でしっくりこなかったのか。
おそらく、デザインの目的が「売れるため」のように、他の商品との差別化をするために目立つようなデザインを作る必要があるから。

私がやりたいなと思うものは、目立つデザインではなくて、
目立たないけど気の利いたデザイン。

使い方を教わらなくてもおのずと使えるような、そんな生活や人になじんだものを作れたらおもしろいだろうなと思います。


あれ?なんか、すごく偉そうで、賢そうなこと言ってます?笑
ちょっとここで言っておきますが、私はデザインとか全然できないです笑
こういうのにちょっと興味がありますよってだけのお話です。

社会人になった現在。

少し興味があるなと思っていることが「UI/UX」というもの。

これは、スマホアプリやWEBの画面のデザインにおいて、ユーザーが使いやすくするための技術や考え方のことです。

こちらの記事を書かれた方の著書「秒で伝わる文章術」という本も、すごく面白くって参考になることばかりでした。

こちらでも紹介されていますが、
コピーライティングとは違って、UXライティングでは記憶に残らないことが重要なのです。

これは、私がやりたいと思っている「目立たないけど気の利いたデザイン」とかなり近いです。


ただ、どうしても、「色や形を扱うデザイン」というモノへの苦手意識があり、なかなか踏み出せずにいます...…笑



そんなわけで、日常で見つけた不快なことを、何とか解決したいなあと妄想したりします。この記事みたいにね。


秋田さんによるプロダクトデザインも、目立つためのデザインではなく、生活や利用者に溶け込むデザインです。

そういうエピソードを読んで、昔の思い出やわくわくした気持ちがよみがえってきました。


自分にはやりたいことなんてないと、本気でずっと思ってましたが、思い出の引き出しを開けてみるとこんなに素敵なわくわくがしまってありました。

これから実際に何か勉強や行動に移すのかはわかりませんが、自分にもちゃんとやりたいことがあるんだという事実を、しっかりと忘れないように生きていきたいです。


皆さんは、昔の記憶で特に覚えているシーンはありますか?

もしかしたら、あなたの考えの価値観に触れるような大切な思い出があるかもしれませんよ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

<あとがき>
完全に自分のための記事です。
この「あとがき」まで読んでくださってる方ほんとにありがとうございます。
この内容はnoteを書きだした時から記事にしたいなと思ってた内容だったので、書けてよかったです。

ホントは自分が書いた卒論を読み返したかったのですが、どっかに行ってしまいました笑
くやしい~

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