【実録】UA811の記憶(1)
いつかこの事故のことはきちんと書いておきたいと思っていました。
思い出しながら、つらつら書いていきますので、何回かに区切って書かせていただくことになるかと思います。
また、このnoteについては、自分用の記録としての意味が大きいため、有料とさせて頂きました。
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運命の女神の導き
大学時代、私はバックパッカーで中国・アメリカを中心に、休みになれば一人でふらふらと海外旅行に出かけていました。
(アメリカの文化にかぶれた奴が、なぜか外国語大学で中国語をガチ専攻しているという変な大学生だったのです)
1989年2月、卒業旅行にはまだ行ったことのないオーストラリアに行こうと、いつも通り当時まだ胡散臭い格安チケット販売店だったHIS(当時は秀インターナショナル)にチケットを買いに行きました。
「このユナイテッドでオーストラリアに行くんだったら、追加料金なしでハワイでストップオーバーできますよ」
「ハワイ行ったことないから、ハワイもつけといて〜」
「ハワイで何泊します〜?」
私にとってはおまけのハワイだったので、何泊でもよかったのです。
「う〜ん、2泊!」
この「う〜ん、2泊」が、運命的な「う〜ん、2泊」になるとは知る由もありませんでした。
この時、運命の女神は、私をUA811に導いたのです。
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