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【エッセイ】ビリー・アイリッシュになればいい。

私の周りの若い人たちを見ていると、仕事が重そうに見えてつらい。

時々そんな若者から相談を受けると、

「ビリー・アイリッシュになればいい」

という、わけのわからん答えと、ビリー・アイリッシュの曲のリンクを渡しておく。

「ビリー・アイリッシュ」という、相談した人物(私)とはるかにかけ離れた固有名詞と曲のリンクを与えられ、大抵の相談者は、「相談する人を間違えた」と頭を抱える。

私が逆の立場だったら、同じように頭を抱える。

先日、ある若者から、

「あれから世界がクリアに見えるようになりました」

と言われた。

「今では空から自分を俯瞰して見ることができます」

「空から見た自分は結構いい感じです」

と。

頭おかしいんじゃないか?

荒唐無稽なアドバイスを、どう間違ったら、まともに活かせるんだ?

いや、君はおかしくない。

実は、世界は、それほど単純だ。

あるいは、ビリー・アイリッシュはそれほどパワフルだ。


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Eito
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