企画作業は報酬にならない
雑誌の企画作業は依頼されてもほぼ辞退することにしている。 その答は簡単で労力の割に報酬にならないからである。
通常、出版社は売れる雑誌の企画立案、質の高いコンテンツ制作、予算管理、プロモーションという活動を通じて販売部数を上げて収益につなげる事業をしている。 雑誌における企画は重要な作業なので社内の企画会議で決めるのが普通であるが、何らかの事情で企画を外部に依頼するケースがある。
企画を立案する際は、出版業界や消費者におけるトレンドやマーケットなどを調査・分析した上で、雑誌の目指す総合テーマに整合し読者の期待に応える形に仕上げ、そこに費やす時間と労力は相当かかる。 つまり、企画会議で検討された企画内容では手詰まりになった場合などに、外部からも別の企画案を集めて検討素材にするのである。
ところが、立案した企画は採用される可能性は低く報酬は皆無に等しいのである。