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今日出逢ったことば0816


風に逆らうのはほぼ不可能
by 石川 仁さん「挑む人たち。」より


前日の台風情報が甚大だったため、自宅で過ごすことにした。しかしながら、朝の段階で既に、いわゆるよくある大雨だった。

自宅で過ごすと、本や室内の言葉に意識的にアクセスしないと自ずとことばに出逢う機会は減少することを自覚する。至極当たり前のことではあるが、改めて意識して体感すると実感した。

日めくりカレンダーや、掲示物を壁にかけるのはこの現象を予防するためのものなのかもしれないと思った。

家にかけてある日めくり


もう10年以上前になる。
2010年、「worldshiftOSAKA」というタイトルのイベントが、学生主体で2日間に渡って大阪万博跡地で行われた。開催数ヶ月前に、その共同代表である2人と共通の方を介して知り合った。学生時代、社会との接点もなく、夢や希望を抱くこともなく、部活動や学生団体の活動など一切することなく過ごした身としては輝きと未来以外の何者でもなかった。

結果的に、当時働いていた企業に協賛企業になってもらうことが出来た。そして自分は当日、夜行バスだったか新幹線だったか忘れたが、現地に訪れた。そこで沢山の大人と、たくさんの未来と出逢ったことが、今の自分の生き方の指針になっていることは間違いない。
そしてそこで、葦(あし)で船を作っていたのが、石川仁さんだ。
(仁さんが結果的に大学の先輩だったことは後から知ることとなる)

挑む人たち。


仁さんについては「石川仁 葦船」と調べればたくさん記事が出てくるので、それらの記事を読んでもらうか、上記の「挑む人たち。」や「worldshift33のアイデア」という書籍にて仁さんの人生の一部が語られているので、このnoteでは割愛する。

この「挑む人たち。」をなんの意識もせずに開いて出てきたのが

風に逆らうのは、ほぼ不可能

という言葉だ。
いつからかわからないし、いつ発動するかもわからないのだが「生きる上での共通項」を意識するスイッチが私にはついていて、この仁さんの言葉も、そのスイッチが押されたのだ。

日々を過ごしてきた中で、予想通りになったことは9割方なく、約でいえば10割ない。
これを、来た運命という名の風とすると、それに逆らうのはほぼ不可能であるといえる。
では、その風に対して仁さんや葦船はどうするのか。
逆らうのではなく、合わせる。
逆らうのではなく、委ねる。
対立構造にしないのだ。


どうしても、一時の感受性や状況によって対立してしまう。もちろん全てが全て対立が悪いというつもりもない。
ただ、少なくとも私は、その人が価値観や倫理観の合う生態系であれば、対立するよりも逆らわずに他者とひとつの船で在りたい。


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