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【WGP千葉予選全勝】沙花叉クロヱ単解説【山づくり編】

初めまして。主に関東でホロカをやっている884と申します。初の解説Noteです。
沙花叉クロヱを使用し、WGP千葉にて予選6-0できました。トナメは1没。。。

7位の圧すごい
予選最終戦で選抜確定ミラーが起きて笑いました

WGPの熱も冷めやらぬ中、一旦自分の考えをアウトプットするためにも解説記事を書いてみることにしました。初のNoteなので無料で公開です。

最初に断っておきますが、こちらは【山づくり編】です。

【沙花叉クロヱ単】はかなり難しいデッキであり、後述しますが正解の形もありません。あと筆者が言語化苦手マン。
主に最後の部分が足を引っ張っているため、一つの記事で本デッキの完全解説は不可能と判断しました。そのため、まずは異彩を放っている「山の作り方」から解説しようと思い、こういった表記になりました。

また、【クロルイ型】に関しては自分も浅いので一旦は【沙花叉クロヱ単】を前提に話を進めていきます。回した感じ別物じゃないか???

実践例を解説しようか悩みましたが、各々が実践で開拓することこそ本デッキ最大の魅力です。
そのため、本記事は「練習する際はこれを意識しろ」というものに留まってます。
力量不足で申し訳ないです。

沙花叉クロエ単とは?

当日のリスト

沙花叉クロエ単は、主に2ndの沙花叉クロヱ(以下、「最高に激アツ〜」)の効果を最大限に活かすために山札を操作して戦っていくデッキです。
こちらのデッキでは、山札を固定し、一周した上で、下記のギフト効果を狙いライフレースを制していきます。
そのため大量にDebutが入ってます。圧巻。

全ては当たりスロットのため

発売前から注目されていたデッキタイプであり、Debutは大高騰を見せました。
その上で考えることが多く頭がパンクします。
筆者も最後は脳が破壊され初歩的なプレミで負けました。悔しい。
後述するよう結果こそ振いませんでしたが、楽しくて独特な強みもあるデッキです。
少なくとも【沙花叉クロヱデッキ】ではないと成せないプランで相手を追い詰めることができます。

強みと弱みは大体以下の通りです。(1/23加筆)

【沙花叉クロヱ単】の強み

・高水準のライフ「6」
・【推しホロメン 沙花叉クロヱ】のトップ操作
・【2nd沙花叉クロヱ】が「白特攻」を持っている
・不真面目なライフトレード(褒め言葉)が可能
一方的に1-2交換できることを指しています
 (他例:2nd【天音かなた】、推しホロメン【星街すいせい】)
・Debut事故は他デッキに比べあまりない
・大体の勝ちは沙花叉のおかげ

【沙花叉クロヱ単】の弱み

・2nd【沙花叉クロヱ】のステータスが低水準
・中盤以降、真面目な殴り合いは不得手
・ゆえに「最高に激アツ〜」は勝利に大体必須
後手は大抵、2回発動を強いられます
・非有効牌がリストに多い
 トナメでは未デビューの沙花叉を大量に抱え込んで泣いてました。
・難易度が高い
 山自体の弱点ではないですが、、、
・致命的な1ミスが起きやすい
・難易度が高い
 会場には糖度の高く甘い飲み物を持ち込んだ
・全ての負けは自分のせい

上記の「真面目な殴り合いは不得手」な弱点を打ち消すため、強みである「不真面目なライフトレード」を有効に扱うことが求められます。そのため結果的に独特な立ち回りをすることが多数。

大会での戦績

200人弱使用してたらしい

使用率ランキングではトップ7の一角でした。
しかし、決勝トナメ進出者は使用率トップ7のデッキでも最下位の3名。。。
立ち位置的には負け山に該当しますね。。。

中でも決勝トナメに進んだ【推し沙花叉クロヱデッキ】の詳細はこちら
・ループ型沙花叉クロヱ単
・ループ型ルイ+クロヱ
・非ループ型沙花叉クロヱ単(カスパソ等採用)
全員違う
つまり自分がトナメ進出者唯一の【ループ型沙花叉クロヱ単】だったらしいです。意外。

こういった形で、【沙花叉クロヱデッキ】は人によってプレイング、構築も様々なので現段階でも正解のないデッキでありまだ発展途上です。
結果として勝ち上がれた沙花叉目線で何を意識してたのかを紹介できればと思います。

【沙花叉クロヱ単】で意識するべきポイント

現時点で自分が【沙花叉クロヱ単】を使うにあたって大きく意識していることは以下の3つです。

・山札の作り方(本稿)
・ライフレースのプラン
 (個人的に最重要項目、恐らくこれを意識できてるか否かで雲泥の差)
・上記を満たすための盤面形成、要求牌の確保

下2つは気が向いたら書きます。

前置きが長くなりましたが、「クロック」の概念を意識しながら山札を構築してゲームプランを組み立てていくことになります。
簡単に言ってますが超むずいです。

そもそも「山を作る」とは?

結論から書くと、沙花叉単に求められているスキルの本質としては「山札を整理する」ことにあると考えています。
ここで重要なのは、「山下に流れたカードを覚える」のではなく「都合のいい山札を作る」ことです。後述にて解説しますが、先に要点だけ掻い摘んでおきます。

・「山を掘る→当たりゾーンを作る(Debutを下に集める)→枚数調整のために掘る」順序を意識(同時にやろうとしない)
・「ぽえぽえぽえ〜」を有効活用して意識的に山
下へDebutを集める
・山札完成系のパターンをイメージする(後述にて例を提示します)
・上記を「覚える」ではなく「作る」
・山下に送る効果のカードを気分で使わない

本稿で伝えたいのは以上の5つです。

【沙花叉クロヱデッキ】全般に関して最も誤解されているポイントですが、ここで何度も言うように「当たりゾーン」をはじめとした山下は意図的に作るものです。
安易に山下にカードを送って覚えられない〜と嘆きながら使うデッキではありません。しっかり考えて送りましょう。

まずは山を掘り進める

TCGではよく「先ドロー警察」という言葉が使われます。もちろんホロカも例外ではありません。
ちなみにこのデッキでは「先ドロー」のみならず「先ルック」、「先落とし」にも警察が飛んできます。
序盤から山を掘る目的は山下を把握しやすくするためです。また、相手に圧がかかる強い行動でもあります。
【沙花叉クロヱ】デッキはドローソースがそこそこ潤沢なデッキなので、積極的に【春先のどか】や【ぷいぷいぷい〜】を探し当てて掘っていきましょう。

この掘る過程を無視して序盤から下に送るカードを複数使うと、ずっと覚えながら戦うことになります。苦しい。

また、当たりゾーンを仕込みながら掘るのではなく、掘ってから当たりゾーンを仕込みましょう。何事も順序立てて達成していくべきです。

削る枚数の基準ですが、大体自分は4t終了時には山札の残り枚数が22枚付近になるのを目標に山札を削っています。できれば4tには山を一周したいですね。

以下では掘っていく工程において重要なカードを各自解説していきます。

推しホロメン 沙花叉クロヱ

デッキコンセプトの要

「山札を掘る」工程、後述する「山を作る」工程のどちらにおいても「ぽえぽえぽえ〜」は重要な役割を担っています。
・技宣言前に使用し次ターンのトップ操作
・枚数調整で山を落とす
・Debutが山上にいることを保証してくれるため、【サブパソコン】等を用いた山づくりに貢献できる(後述)etc...

山上3枚を参照することで「ホロックスロット」、【春先のどか】、【サブパソコン】、【4ルック系統】のバリューを上げることができます。
実質ドローは流石に言い過ぎですが、序盤、中盤、終盤、ずっと使い続けることもある重要カードです。

春先のどか

先ドロー警察

後述する【サブパソコン】、【4ルック系統】にアクセスできるカードその1です。手札に上記2種を呼び寄せることがこのカードの使命です。
唯一縦引きでドローサポートにアクセスできるドローサポートである点を評価し、抜けたり減ったりもしましたが結局4枚採用しました。
「ぽえぽえぽえ〜」でサポートが2枚以上見えたらのどかで回収していきましょう。
マリガンで来たら欲しいカード筆頭です。

1st 【ぷいぷいぷい〜】沙花叉クロヱ

かなり練度が出るカードです

後述する【サブパソコン】、【4ルック系統】にアクセスできるカードその2です。また、現時点で数少ないドロー効果アーツを持つホロメンです。これが本当に偉いんだ...。
60ダメージ+LIMITED回収は最序盤本当に沁みました。。。対イオレイネでは酷使することとなります。4t以降からコラボできないからこの娘で掘るしかない。。。
このカードに関してはもっと語りたいことがありますが、あまりにも長くなりすぎて個別記事が必要になるかもしれません。本稿ではここまで。

山札を作り上げる

ここからが本題です。
まずは完成形をイメージしてもらうため、作りたい山上の例と、それと作るために意識していることを紹介します。
いつか投稿する「ライフレース編」と密接する話なので、何言ってんのかわからんかったらすみません。。。
ここで重要なのは「パターンを知っておくこと」です。このゲームの勝ちパターンは多少違いこそあれど大抵決まっています。同時に7割くらい同じ負け方をします。

一旦簡略化するために記号を用います
Debut→D
x→なんでも

代表例(2種類)

【DDDx(ドロー)DDD】計7枚

最もオーソドックスな形
で、2t連続で「最高に激アツ〜」を発動します。
基本ライフ5に対しては1-2-2で進行してライフを取っていきたいデッキなのでこの形を作れたらちょっと笑顔。あとは1stを回収しながら掘り進めましょう。

無論、間にドロソやコラボを挟んでもいいので
【DDDx(ドロー)xxx(のどか)x(コラボ)DDD】計11枚
等でも成り立ちます。
間に入るカードが3枚以外であれば大抵連続で打てるので再現性は高いと思っています。

自分は
「1(脆いDebut)
-2(前で削っておいた高耐久orコラボにいる低耐久)
-2(【じゃあ敵だね】で呼び寄せたHP160未満)」
を意識してゲームプランを立てることが多いです。
打点が低いデッキの【じゃあ敵だね】本当に沁みるんだ...。このプランでは必須級ですね。

【DDDx(ドロー)x(コラボ)DDDDDD】計11枚

本デッキ最強の捲りプランです。まさに回避不能。
残ライフ2、3の状態から「最高に激アツ〜」を3回発動して一気に逆転できるのはこのデッキだけです。相手目線クソゲー。。
まず発動しながらそれまで削った大型を倒して2点。続いて2回発動しながら前を倒して3点もぎ取ります。
無理!!と思う方も多いでしょうが、自分は予選でこれを2度決めて試合をひっくり返しました。

こちらも間にドロソや推しスキルが入っても構わないので、
【DDDx(ドロー)x(コラボ)xxx(ぽえぽえぽえ〜)DDDDDD】
合計14枚
などでも問題ありません。


以下では、こちらを作る際に意識していたことを書いていきます。

まず、こういったDebutで行列を成している山上を構築するには、山札を1周した上で【4ルック系統】や【サブパソコン】でDebut以外を取り除きながらさらにもう1周して濃度を高める必要があります。

そのため、基本的には山札をしっかり削り、「ぽえぽえぽえ〜」で確認できた瞬間に固めてDebutを仕込みましょう。
これを数回繰り返すと山下15枚中10枚前後の濃度でDebutが固まってくれるはずです。山上ルックを有効活用しましょう!!!

ここでは、上記プランを再現するために重要なカードである以下の2種類を解説します。

サブパソコン

山掘った後に使うと山札2周できる

本構築における最重要カード
使うタイミングとしては以下
・「ぽえぽえぽえ〜」にてDebutが2枚以上見えた時下に送ってカウントをスタートする
・枚数調整で5枚掘りたい時
・LIMITEDが欲しすぎる時
・山に残ったLIMITEDを回収することでDebutの行列が形成できる時
・2枚以上使用し山札を2周できるとき

など。
個人的には終盤に打つ方がバリューが高いカードだと思っています。長い間山下を覚え続けるより削ってから使いたいですね。

4ルック系統

1st、2ndを回収したい

このカードの運用方法で丸っきり勝率が変わってきます。雑に打って自滅するのはご愛嬌。
他にLimitedがないなあってタイミングでも結構渋ります。だって適当に打ったら弱すぎるんだもん。
通常こういった【4ルック系統】はドローサポートにアクセスできませんが、このデッキでは【ぷいぷいぷい〜】を介して間接的に関与できます。実はね。

こちらのカードも、個人的に終盤の方がバリューを発揮できます。序盤に使ってサブパソコンやのどかが流れた時の虚しさたるや。

弱い面も目立つカードですが、なんと【沙花叉クロヱ単】では【かなた建設】と合わせて合計8枚まで採用できます。これは嬉しい。

使うタイミングは以下
・序盤のサブパソコン、CEクロエで見えた1st、2ndを回収しながら再度下にDebutを集める。
・「ぽえぽえぽえ〜」で見えたDebutを下に送りたいとき
・同じく見えた1st、2ndを回収したい時

今まで述べてきたように、「ぽえぽえぽえ〜」のルックを主軸に置きながら【サブパソコン】、【4ルック系統】でうまく山を掘り、順番の操作を行うことで先述した例のような山札を作り上げることができます。

これらを駆使して上記のような山を構築することで1ゲームに2回「最高に激アツ〜」を宣言して勝利をもぎ取りましょう💪

最後に

ここまでご覧くださってありがとうございました。
長々と書いてしまいましたが【沙花叉クロヱ単】は本当に面白いデッキであり、構築もプレイングも人それぞれです。
開拓できたら教えてください!!!!


詳しい質問・感想等はTwitterID:d884sveまで

以後、続きを加筆します(仮)
書けたら発表しますので、それまでは購入非推奨です。

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