乃木坂5期生の孤独兄弟を考える

11thバスラで披露された菅原咲月と井上和の孤独兄弟。
改めてみんな好きですよね。
小吉ひとりで始まり、サブステージに着いたタイミングで照明が消えると、ライダースを着て、小吉のライダースを持った井上和がいた時のワクワク感は悔しいが認めざるを得ない。
あの演出の何がいいって、多分ほとんどのファンが初見でも井上和の登場まで見えていたところです。
小吉が孤独兄弟を歌うとするなら、絶対にいいところで井上和が出てくるに違いないという期待がありました。

井上和のシンメは誰か問題を複雑にさせる理由の一端はこの孤独兄弟にあります。
ふたりがシンメになったのは17分間のみ。
ただ、この孤独兄弟のすわりがあまりに良すぎて、なんかずっとシンメでやってる感があるんですよね。
5期生曲の1曲目と2曲目でセンターを務めたのもあるかも知れない。
ただ、それにしたってこのふたりのシンメ感は強すぎる。
物語から考えると、井上和のシンメは中西アルノ派なんですが、それにしたって小吉と井上和はシンメではない!なんか口が裂けても言えないです。似合いすぎ。

小吉って、キャラクター的にはそこまで先輩っぽさはないのに、どこか1期生を思い起こさせるものがあるんです。
それは孤独兄弟における橋本奈々未感なのかも知れないし、サイリウムカラーが同じことから来る高山一実感かも知れない。
橋本奈々未にも高山一実にも似ているわけではないんです。ムードメーカーというところでは共通していても、違うタイプのムードメーカーな感じもする。
また、アンダーを経験してもその本質が変わらないように見えます。
アンダーを経験すると、個人的にはどうしても「逆境を跳ね除けた」感がつく気がするんです。
これは良し悪しの話ではありません。伊藤万理華のパフォーマンスに感じる狂気、凄みは生駒里奈には出せないし、逆も然り。
一度もアンダーを経験したこともないのは長所やし、一度でもアンダーを経験しているというのも長所。
小吉にアンダーを経験した雰囲気を感じないのは、単純にアンダーライブのあり方が違うというのもあるけれど、小吉独自のものな気がしています。
それこそダイヤモンドが最も硬いみたいなことなのかも知れない。

それに対して、井上和はわかりやすく「白石麻衣」を要求されている。
白石みたいになるというより、女王感。グループにおける絶対的な大黒柱感。
孤独兄弟のすわりの良さとか、小吉に感じる橋本奈々未感も、もしかすると井上和の女王感に引っ張られてのものかも知れない。
白石麻衣のような女王の隣で孤独兄弟を踊る=橋本奈々未である、みたいな。
過去何度も書いてきたように、井上和と中西アルノは寺田蘭世と堀未央奈の関係性のオマージュ説を唱えているんですが、それ以外の井上和はやっぱり白石麻衣なんです。
池田瑛紗とシンメでは西野と白石っぽいし、川崎桜とシンメでは松村と白石っぽい。そして前述の通り、菅原咲月とシンメは孤独兄弟っぽい。

38thでも5期生曲はあると思うので、その際井上和が誰とシンメになるのか、今から楽しみです。

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