ごめフィンMVについて考える

ごめんねFingers crossedのMVでレースをするチーム分けがめちゃくちゃ良い。
もっと話題になれば良いのにと常々思っています。

遠藤さくら、賀喜遥香、与田祐希の3人と、山下美月、齋藤飛鳥、生田絵梨花の3人。
この人選、完璧なんです。さらに整備士として松村沙友理と久保史緒里というのも、深読みしていくと本当に泣きそうになる。
まだそこまで考えてない人にも、このnoteをきっかけに想像してほしい。
今回、MV特設サイトにある設定は一部だけ拾いつつあれこれ考えていきます。

まず一番に注目したいのは、久保史緒里、松村沙友理の整備士二人が、遠藤さくら側にいるということ。
久保と松村が整備して、その結果として山下に勝つわけですが、メンバーの関係性を考えると山下のチームにつきそうなんですよ。
久保と山下でくぼしたやし、松村と生田で唐揚げ姉妹。なのに対戦相手の遠藤の車を整備しているんです。
MVの設定では、久保と松村は自動車学校で遠藤に出会ったとあります。
その前から、山下や生田とは関係があったのではないかと思っています。ふたりが以前からの関わりのある山下や生田ではなく、遠藤に力を貸した理由は何が考えられるか。
山下に敗北を教えたかったのではないでしょうか。

次に、なぜ山下に敗北を教えたかったのか。
山下は自分に厳しく、その理想の高さで大変な思いをしてきたメンバーです。
自宅で倒れて休業を勧められた時も、休むくらいなら卒業すると言ったこともある。
MV上のキャラクター設定では「自分のスピードだけに価値を見出すようになった天才」とあります。
アイドルとして、休まず走り続けることに価値を見出したからこそ、休業を拒否したのではないでしょうか。
そんな山下に一度立ち止まって欲しかったのではないか。それはチームメイトの生田や飛鳥ちゃんも実は同じ考えがあったのかも。

そもそもなぜ山下のチームと遠藤のチームがレースをすることになったか。
まず、山下は賀喜をチームに引き抜こうとした。これに加えて、「ダイナーを買い取り、ドイツレストランへ改装する」という噂を与田が聞きつけたとあります。
「ドイツレストラン」へ改装する「噂」、匂いますね。
あくまで噂なんです。で、ドイツってわざわざ書いてるし、買い取ろうとしてるのは生田です。
山下が賀喜を引き抜こうとしているのは二人の関係性的にも素晴らしいんですが、MVの設定を考えると単純に賀喜の実力を評価してなのかなと思います。
ここからは完全なる妄想ですが、実際の乃木坂の関係性も踏まえると、実は賀喜も山下に誘われたらチームへの加入も拒まないのではないか。
単純に引き抜きだけなら、このレースは成立しなかったのではないでしょうか。
溜まり場にしているダイナーが別の店になってしまうという、もう一つの大義名分があったからこそ、この3対3のレースになった。
つまり、生田はこのレースを成立させるために、わざとダイナーを買い取るという噂を流したという仮説です。

つまり、ここでもテーマに「山下美月の救済」があるわけです。
乃木坂第2部の軸の一つにある山下の救済がこのMVでも描かれている。
敗北を通じて山下を救いたい飛鳥ちゃんは生田の力も借りて、遠藤さくらとのレースを計画する。
生田は松村に呼びかけ、遠藤さくらに手を貸してほしいと依頼。ここで松村が久保と一緒にいるのは、もしかすると山下と同じような状況の久保のことも救いたかったのかもしれない。
僕が思っていることの1割も伝えられない文章力の無さがもどかしい。

ところで、遠藤さくらの車が中身が新しい旧車で、山下美月が最新の車というのも熱いと思いませんか。
僕自身、車は全く興味がないんですが、この二人の対比がめちゃくちゃ良いなと思いました。
遠藤さくらというか、4期生って1期生っぽいと言われてきたんです。
それを旧車で表しているのかもしれない。
これはこれでいずれ1本書こうと思っているんですが、各期の人数に意味を感じる。
4期生は11人スタートなんですけど、そこに新4期という特殊な立ち位置の5人が加わって16人になりました。
16人って、デビューシングルのぐるぐるカーテンの選抜人数と一致するんです。
4期生と1期生に共通点を持たせている。

乃木坂の進化を最新の車を使うことで表しつつ、これから変化することも肯定する意図がMVにあるのかなと思いました。
これについては動画でも色々喋りたいところでございます。

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