6期生が明日お披露目になりそうなので早速こじつける 春編

春にして君を離れ From you have I been absent in the spring.
君を夏の日に例えようか Shall I compare thee to a summer's day?

シェイクスピアのソネット集からの引用とのこと。
西洋文学に明るいわけではないので、早速調べてみたらもう面白かった。

From you have I been absent in the spring,
あなたから離れているあいだ、季節は春でした。

When proud-pied April, dressed in all his trim,
華やかなまだら模様の(晴着をつけた)四月が

Hath put a spirit of youth in everything,
万物に青春のはずむような息吹きを送りこんだので、

That heavy Saturn laughed and leaped with him.
陰気な農耕神(サターン)さえいっしょに踊り浮かれたほどでした。

Yet nor the lays of birds, nor the sweet smell
だが小鳥たちの歌を聞いても、色とりどりに咲く

Of different flowers in odour and in hue,
花それぞれの甘い香りをかいでも、私は

Could make me any summer’s story tell,
楽しい夏物語を語る気にはなれなかったし、

Or from their proud lap pluck them where they grew:
咲き誇る花床から花を摘む気にもなれませんでした。

Nor did I wonder at the lily’s white,
また、純白の百合を讃嘆することもなく、

Nor praise the deep vermilion in the rose;
深紅のバラを称賛することもありませんでした。

They were but sweet, but figures of delight
この花々は甘く香るだけのもの、喜びの模写、

Drawn after you, – you pattern of all those.
あなたをモデルにして描いたあなたの似姿にすぎません。

 Yet seem’d it winter still, and, you away,
 だが私には永い冬に思われ、あなたがいないから

 As with your shadow I with these did play.
 あなたの影と思って花々とたわむれたのでした。

Sonnet 98 : From you have I been absent in the spring〈小田島雄志訳〉

もうやばいですね。
「あなた」が過去の乃木坂を指すのではないかと思いました。
懐かしさの先で「春はまだ遠く」と出てくる。
この曲は現時点ではあくまで与田視点の歌詞であるはず。
「春はまだ遠く」が「あれはいつだっただろう」で、その後「卒業までの」と続く。
まだ卒業が遠かった頃を思い返しているシーンです。
春、与田の卒業。
ちなみに、これは完全に僕の主観の話になってしまうんですが、乃木坂第一部と第二部の登場人物に仕分けするとなった場合、一部がメインの登場人物の最後のひとりが与田です。まじで100%主観です。考察でもなんでもない。
一応根拠みたいなものはあるんですが、これは一旦置いときます。一旦呑んでください。

「青春のはずむような息吹きを送りこんだので」
青春、つまり若さ。これは新しい乃木坂メンバーを指している。
6期生だけでなく、4期からも含まれそう。
「陰気な農耕神」と僕の衝動MVの農業シーンを重ねるのは流石にやりすぎってことくらい僕にもわかってるんですよ。

「小鳥たちの歌を聞いても、色とりどりに咲く花それぞれの甘い香りを嗅いでも」
鳥たちの歌、色とりどりに咲く花。

花は咲いていたのか?
太陽が昇って鳥の声に詩が生まれたか?

キャラバンは眠らない

花? 鳥の歌?
キャラバンのこの部分が1、2期生を表しているのではないかと思っています。
1期生や2期生を思い出している?

「楽しい夏物語を語る気にはなれなかったし」
最近気づいたんですが、初期乃木坂は夏なんです。夏の神宮と雨とか。
さざ波は眠らないとか、思い出が止まらなくなるとか、バンドエイドとか、終わった恋、思い出す恋は夏が多いんです。
青春の息吹を感じても、かつての乃木坂を重ねてしまう。

「純白の百合を讃嘆することもなく、真紅の薔薇を賞賛することもありませんでした」
白と、赤。
今の乃木坂の夏を彩ったのは、サイリウムカラーが赤と白の井上和です。
5期生は2期生のオマージュになっている説を唱えている身としても、これは見過ごすわけにはいかない。

「あなたをモデルにして描いたあなたの似姿にすぎません」
これ、まさに乃木坂第二部の物語そのものについて書いていませんか。
先輩がいなくなった乃木坂のようになりたいが、なれないという想い。

「私には永い冬に思われ」
冬=歩道橋の季節ですが、ここの永い冬は「あなたから離れているあいだ」の春のこと。
別れを描いた詩になっています。

めちゃめちゃ乃木坂に繋がりそうな詩でした。

いいなと思ったら応援しよう!