僕たちのサヨナラの意味を考える
これもやったつもりでまだまとめていなかった考察です。
乃木坂考察を始めて3年ほどが経ちますが、やっているうちに「こんなことは言うまでもない」みたいなのが増えてきました。
乃木坂の歌詞における太陽が乃木坂そのものを表しているということとか、もう公式のようなもので、今更書くまでもない話なんです。
とはいえ、普通に乃木坂を聴いているだけでは、そんなこと気にしない人が大半なんですよね。
乃木坂がもつ物語性とかに注目してる人は増えてきた印象ではありますが、なかなか同じように考察している人には出会えません。
乃木坂考察好きなんですけど、自分が好きな考察にはなかなか出会えないので自分でやるしかないという自給自足精神でやっております。
じゃあ早速考察していきましょう。例によって断定するように書きますが、合わない人はもう無視してください。
「沈む太陽を何度見ただろう」
太陽=乃木坂。
沈む太陽は、ここでは乃木坂の卒業生を表しています。
最後に残った1期生として、卒業していった1、2期を見てきた秋元真夏だからこその歌詞。
で、ちょっと飛びますが大サビ前では「沈む夕陽」に変わってるんです。
「沈む夕陽に約束しよう いつか必ず帰ってくるよと」
どちらも秋元ソロパートなので、どちらも秋元目線かと思います。
この太陽と夕陽は別のものを表しているのかなと。
ActuallyのWセンターMVで、大サビ前に夕陽が沈むので、ここの沈む夕陽は時間の経過であるとか、変わっていく乃木坂と考えてみましょう。
乃木坂というグループは変化し続けていくけれど、大切なものは変わらない。
これもあらゆる楽曲で歌われてきたテーマです。逃げ水とか。
ここでも出てくる「必ず帰ってくる」はAgainstのMVとか、桜井玲香のコメントと通ずるものがあります。
曲名が「僕たちの」となっているので、当然秋元真夏一人の楽曲というわけでもない。
これに関してもいろんな捉え方はできます。
単純に秋元真夏と同時期に卒業する鈴木絢音を含む僕たちでもいいし、卒業する側と見送る側の僕たちでもいい。
でも個人的に一番そうあって欲しいのは、やはり乃木坂の1期生と2期生をひっくるめた「僕たち」からのサヨナラです。
1、2期がいなくなって、完全に次世代乃木坂になる二度見収録というのもあって、よりそういう曲感が出ている。
それに二度見収録とはいえ、齋藤飛鳥の卒業シングルのここにはないものと二度見の間のデジタルシングルでもありますから。実質31.5枚目シングルです。
秋元真夏って1期生ではあるけれど、加入すぐの休業期間があるから1.5期感もある気がするのでバッチリですよ。
乃木坂の歌詞考察をする中で、やはり重要なのは2番。
「どんな夜だっていつか明けるから
ここにいるわけにはいかないでしょう」
ここめちゃ好きなんです。
46歳までいると言っていたし、46歳は冗談としても、もう1〜2年くらいいても誰も文句は言わなかったと思うんですよ。
でも新世代の乃木坂になるためには秋元は卒業する必要があった。
その後のサビが夜明けになっているのもいいですよね。
サビで言うと1サビと大サビは同じ。最後に1フレーズ足されているくらいで。
このサビがまたいいんです。
この歌詞、見覚えありませんか。
絶望の一秒前なんですよ。
辺りが暗くなることを、当時の5期生は「絶望」と歌いました。
でも僕たちのサヨナラでは、全然そんなネガティヴ感がない。
暗闇だから悲しい顔を見せてもいい。涙を流してもいい。
「SOUL CATCHER(s)」っていう吹奏楽漫画がありまして、世間的にもメジャーではないんですが、個人的にめちゃめちゃ大好きなんです。
吹奏楽に全く触れてこなかった高校生の主人公が吹奏楽部で指揮者になって全国コンクールを目指すっていうお話です。
この漫画の中にこんなシーンがあります。
全国コンクールで、チューバを演奏している上級生が、後輩にあたる主人公を見ながら、「そんなことで来年はどうするんだ……心配だ」と思う。
でも元々この上級生は、ある理由で仲間に音楽を辞めさせたかった人なんです。
そんな目的があったから、今までは未来のことを考えることがなかったのに、来年が心配と考えた自分に驚き、気付くんですよ。
「ああ……そうだ これは心配じゃないな オレは来年が楽しみなんだ」
絶望の一秒前→僕たちのサヨナラって、そういうことですよね。
5期生にとって、新しい乃木坂にとって、日が沈んで夜が来て暗闇になることは不安で絶望を感じるけれど、後輩たちを信じて卒業していく1、2期生にとっては、楽しみで、夢と希望が期待できる。
悲しい顔は暗闇が隠してくれるから、今は涙を捨てていいと。
ここでまた結局夜明けまで強がらなくてもいいに繋がってくる。
やっぱり乃木坂の物語は出来すぎてる。完璧すぎる。
相変わらず、自分用に考察してます。完全な自己満足です。
次回はTwitterでもちょっと伸びたし、ここにはないもの考察完全版でもやりましょうかね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?