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ある大げさな人の話
2024年がスタートして16時間後、日本中が悲しみに包まれることになるなんて一体誰が想像しただろうか。
1月1日16時過ぎ、私はこたつに入ってうとうとしていた。
テレビから流れるバラエティ番組の音に紛れて、微かにサイレンのような、救急車とは違う、パトカーや消防車とも違う、でも何かのサイレンのような音が聞こえた。
隣の部屋にいる家族が見ているテレビの音?
気になりつつも眠気が勝り、一旦やり過ごした。
しかしやはりまたすぐ耳に入ってくる音…
そしてついていたテレビの映像がニュースに切り替わり、ここで初めて今起きていることを知った。
私の住む地域にも津波注意報発令。
その後私は念の為、1人で大切な猫3匹を連れて一時高台へ避難したのだが、
こういった事は私にとっても猫にとっても初めてで
このとてつもなくリアルな避難訓練のおかげで分かった事、気づいた事、改善すべき点がいくつか見つかったので記録しておこうと思う。
避難グッズはしっかり、抜かりなく!!
まずはなんといっても当たり前オブ当たり前なこちらから。
きちんと準備している方も多いと思いますが、中には私のようにするする詐欺で今の今まで来ちゃってる方も割と多いのでは…?
これを機にマジでちゃんとしよう!!
ちなみに私は自分のは全く用意しておらず、
猫用は持って出たものの折りたたみトイレあるのに肝心な猫砂がない、
そのくせ無駄にビニール袋がいっぱい入ってるとか、
水がないとか(生きる気あるんか?)
もう本当にクソみたいな避難袋に車内でとても悲しくなったのでもう絶対これを機に生まれ変わる!!!
身に覚えがあるそこのあなたも、さぁご一緒に!!!
猫用品に関してこれあった方がいいなぁと新たに思ったものもありました。
爪研ぎ
え?爪研ぎだと??そんなの命にかかわらんがな。
とお思いでしょうか。私もそう思っていました。
しかし、避難から帰ってキャリーバッグから出たうちの猫が一番最初にしたこと…
爪研ぎ…!!!
そう、爪研ぎだったんよ…
ちくしょうちくしょう!
さんざんなめにあったぜ!
はーきもちいい!
…そんな声が聞こえてくるかのように一生懸命、長い時間爪を研ぐ猫たちを見て
これは必須アイテムだわ!!!!!とそこにあった付箋にすぐメモをした私であった。
猫にとって爪を研ぐ行為というのは、マーキングの他に気分転換の役割もあるのだ。
不安で退屈な避難時間、爪研ぎは間違いなく猫の心の健康を守ってくれるだろう。
猫砂
我が家は猫の好みと飼い主の好みを考慮して普段の猫砂は鉱物系一択。
しかしだ。
なんしか重いジャン…
基本車での避難しか想定してないが、もし徒歩でしか動けない状況になったとしたら?
あれを1袋持って避難など…むりだ…!
だって4キロもある。
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そこで軽い砂、紙製の砂を用意してみることにした。
なんということでしょう!1.6キロしかない。
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重さ的には良さそう。
でもいきなりいつもと違うものが100%現れるとストレスになるので、
これからいつものトイレに少しだけ混ぜてみることにした。
紙製の砂は昔2番目の猫が子猫の時に少しだけ使っていた時期があるのだが、
おしっこのところが綺麗に取れないのが嫌だったのと、
本人が遊びで口に入れるようになったのでやめてからは使っていない。
扱いにくいイメージしかないけど、あれから何年も経ってるし
砂も色々進化してるかも。と淡い期待を抱きつつ使ってみることにする。
折りたたみのソフトケージ&ハーネス
この2つは準備はしてたけど咄嗟に持ち出せなかったもの。
ずっとキャリーの中では猫だってエコノミーになっちまう!
かといって車の中にドキドキしている状態の猫を解き放つのは危なすぎるので
囲いがあるとネコチャンも少し安心できるかと。
ハーネスも同じ理由で。お外を散歩させるだけではなく、こういった時にもあると猫の心のためにもかなり助かると思う。
ただ、普段から慣らしておく事が絶対条件。いきなり装着するとほとんどのネコチャンはまっすぐ歩けないし嫌がる。
何でもないときにいろんな物に慣れさせておくって、大切だね。
慣らすの大事、でもね
普段からコツコツやっていたクレートトレーニング。
もちろん普段から部屋に出しっぱなしで、自分から入って寝てくれたりもする。
病院の時はやっぱりちょっと嫌がるけど、それでも中に入って落ち着くことができるから、もしもの時も大丈夫だって思ってた。
だけどあの日、サイレンの音、テレビから大きな声、私たち人間のそわそわした空気を察した猫は、まっったく練習通りには行かなかった。
今まで見たことがない暴れよう。
いつもなら絶対にしない、でも、私はあの子達をキャリーに押し込んだ。
入った後も、出せー!と中から扉をガチャガチャ大暴れ。
あんな姿は初めて見た。
罪悪感で潰れそうだった。
運転中も待機中も、ごめんねって何度も何度も謝った。
クレートトレーニングの大切さはとても理解しているし、人にも伝えてきた。
やっていた方が絶対に良いとも思うし、これからもそう伝える。
でもね、
”もしもの時は練習通りにならない”ことも頭の片隅にどうか置いておいてもらいたい。
とはいえ長い間コツコツ積み重ねてきた信頼は全部なくなることは無い。
(帰宅後もすぐ元のように甘えてきてくれた。涙)
少し壊れても、修復は可能。
またコツコツやっていこう。
軽自動車って、せまい。
高台の駐車場について、後ろを振り返って思ったこと、
せま…
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軽と言えども、最近のは中が広くなってるし天井も高い。
乗り降りも楽だし余裕っしょ!と、思ってたけど…
今から何十分、何時間、もしかしたら何日かここにいなきゃいけないかもしれないと本気で思う状況に身を置かれた時、すごく狭く、怖く感じた。
(これは私が閉所恐怖症なせいもあるかもしれん)
大きいの乗れる人は大きいに越した事ないと思った…
家に帰ってから軽キャンピングカー調べたりもしたけど色々考えると私にはやっぱり普通の軽が妥当だなぁと思ったので次買い換える時は軽の中でも広めの軽にするぜ!
シート倒し作戦
車に関して、今できる対策として一つ思いついたのが後部座席のシートをいつも倒しておく作戦。
どうせ人乗せることそんなにないし。
乗せる時は直せばいいだけ。
フラットになることでぱっと見広く感じるしここに折りたたみケージをおっきく広げることもできる。荷物を積む時もポンポン置きやすいかも。
避難の時、キャリーを座席に置くと避難袋が置けないじゃないか…って動揺してちょっとモタモタしたからあの無駄時間もこれなら削れる!
(変なとこ潔癖だから足元に物を置きたくないんよ…)
ついでにレジャーシートとかもあると何かと良さそうね。
筋トレ
いっぱい持てるように!日頃からの筋トレも重要だわ、と思った。
一度に10キロは持ちたいよね…
色々言ったけど
結論。
非常時に持っていかないといけないほど大切なものって、命以外にないわ。
大切で大切で捨てるなんて絶対にむり〜!って思ってた物も、あの状況を経験したらもう全然大したことない。
全然置いて行ける。
家族がみんな一緒、それが何よりも一番大事。
多分今までの人生で今一番、この言葉を心を込めて言える。
私の住む地域で私のした行動は「大げさ」だったと思う。
ちょっと避難のような事をしてしまったことで、猫はもちろん私自身も今までよりずっと恐怖心が増してしまったのもまた事実。
2日目やっとお風呂に入ってパジャマになれて、
3日目やっと横になって眠れるようになれました。
それでもやっぱり間違ってなかったと思うし、
次は悩まずすぐ行動に移せそうな気がしている。
被災された地域の方々はまだまだ不安な日々が続いていくと思いますが、私はここで家族と一緒に、いらん事言わず黙って経済を回しながらいつか能登に旅行に行くことを夢見て2024年も前向きに過ごしていきたいと思う。