2023シーズン総括。
皆さんこんばんは。
浅川隼人です。
シーズンが終わり、改めて2023年シーズンを振り返っていきたいと思います。
Jリーグに帰ってきた浅川隼人は何を感じ、何を成し遂げ、今後何を目指していくのか。
その辺を書いていけたらと思っています。
今回も長くなりそうですが最後までお付き合いください。
よければ昨年のnoteをご覧になってからご覧ください。
今シーズン掲げた目標
・16点以上取り得点王になる。
・キッチントレーラーでの活動。
2023年はこの目標にフォーカスを当ててピッチ内外で突っ走ってきました。
それに伴い中期的な目標として
・夏までに10点。
・スタジアムグルメの始動、クラファンの立ち上げ。
これを中間地点に置き毎日取り組んできました。
結果的に
4月J3月間MVP
7/15に10ゴール達成
開幕から19試合ホームでスタジアムグルメ開催
クラファンで151名から178万円の応援
最終的に16ゴールで得点ランク2位。
移動式こども食堂を始め現在7回の開催。
J3ベストイレブンを獲得。
正直本当に悔しいシーズンとなってしまいました。
もちろん数多くのタイトルを獲得できました。
ただ、一つ得点王というタイトルを獲得できませんでした。
あと少しで手が届きそうだった、それでも届きませんでした。
もっと突き詰めていくしかありません。
来季こそは得点王を必ず掴みます。
それでもチームとしても個人としてもここまでの結果を掴むことができたのは、紛れもなく応援してくださる全ての皆様のおかげです。
ありがとうございます。
このあとはもう少し詳しく、印象に残った試合も含めて2023シーズンを振り返っていきたいなと思います。
奈良にJリーグが誕生
サポーター、選手共に圧倒された開幕戦。
2023.3.5
第1節松本山雅FC戦
いよいよ奈良クラブのJリーグ初年度が開幕しました。
僕たちが奈良に新たな歴史を刻んだ瞬間。
4,808人。
本当に多くの方に足を運んでいただきました。
しかし、ゴール裏は見事にジャックされ、緑で埋まった光景を今でも覚えています。
そんな中始まった開幕戦は0-2の敗戦。
FWとして1得点も取れなかったという悔しい思いでです。
やはりホームこそがチームにとって最大の見せ場であり、ホームで勝つこと、感動する試合を届けることこそが地域により熱狂を生む近道である。
ただこの試合で感じたことは、〝奈良クラブがJリーグクラブとして歩んだ一歩目〟というものがとてつもなく大きかったということでした。
それほどまでもJリーグという存在は大きく、何もなかった日常に彩りを与えてくれるものだということを再認識することができました。
よければ開幕戦で感じたこともみてください。
Jリーグ初勝利
2023.3.19
第3節AC長野パルセイロ戦
長野としてはホーム開幕戦となった試合は完全アウェイの中試合が始まりました。
対する長野は僕を育ててくれた恩師のシュタルフさんがいるチーム。
昨年1年間JFLで成長した姿をなんとかJリーグのピッチでシュタルフさんに見せたいと意気込んで臨んだ試合となりました。
結果として3-0の勝利。
個人的にもゴールを恩師の目の前で取ることができ、チームとしても嬉しいJ初勝利となりました。
ちなみにこの時のゴールが個人的な2023年ベストゴールだと思っています。
4月J3月間MVP
4月は4戦3勝1分で無敗。
個人も3ゴールで月間MVPを獲得することができました。
僕がいた頃はまだベストゴールしかなく、Jリーグに戻ってきてこのような賞を取れたことは本当に幸せなことです。
このMVPというのはチームの成績にもよってくるため、決して1人では取れない賞です。
改めてみんなには感謝してます。
また、フリアン監督との同時受賞ということで改めて奈良クラブとして良いシーズンが送れているなと感じた瞬間でもありました。
同時期には一時首位に立つなど、サポーターの皆さんの期待も改めて感じた月となりました。
真夏のホーム3試合
8月はチームとしても特にきつい試合が続きました。
ロートフィールド奈良にはまだ照明がありません。(2024年からナイター設備完備)
普段から昼間の練習とはいえ、15時からの試合が3試合もありました。
アウェイの選手達は本当にきつそうにしていましたが、もちろん僕たちもきつかったのを覚えています。
ただ、一番心配だったのがサポーターの皆さん。
屋根がないスタジアムで何人もの方が医務室に運ばれていたそうです。
来季から夏場のデイゲームがないので安心ですが、シーズン以降も話されているJリーグとして今後は雪との戦いもあります。
スタジアムが安心で安全な場所として担保されるようにならなきゃ行けないなと改めて感じるひと月となりました。
2度目のPK失敗
2023.10.8
第30節
Y.S.C.C.戦
古巣YSCCとの試合でニッパツに凱旋した中で、前半のPKのチャンスを決めきれずチームを敗戦に追い込んでしまいました。
今までPKを外したことがなかった中で、今季は2度も外してしまった。
本当に悔しい経験となりました。
ただ、大人になってから失敗をするという経験はなかなかできないもので、特に大勢の前で皆さんの期待を背負い、たった1人の1回の行動を見られることなんて多くありません。
あの失敗は恥ずかしかったし、情けなかったし、悔しかった。
でもきっとあの経験があったからこそ僕は成長することができたと思う。
PKはもう2度と失敗しませんが、これからも沢山チャレンジして、その度に失敗して、這い上がり、夢に向かってトライし続けたいと思います。
J2昇格の可能性を残して迎えたホーム最終戦
残り2試合。
ここまでJ2昇格への可能性が残って戦えたことは幸せなことでした。
3000人を超えるサポーターにも恵まれて、ゴール裏は本当に多くのサポーターで埋め尽くされました。
毎試合増えるゴール裏のサポーターやバス待ちの応援は僕たちの心を震わせて、モチベーションを高めてくれました。
そんな中、試合終了間際に2得点を取られ逆転負けをしてしまいました。
敗戦と他のチームの勝敗によりこの日J2昇格の可能性がなくなりました。
一桁順位というチームの目標を掲げる中で、選手達は最後まで昇格を目指して戦ってきました。
最終的に昇格圏との勝ち点差が5。
もっとやれたことはあるんじゃないかと後悔することもありますが、選手達は誰1人欠けることなく、38試合を戦い抜くことができました。
奈良クラブは特にベテランの選手達が引っ張ってくれました。
どんな時もやり続け、要求し続ける先輩達の背中を見て、果たしてこんな選手に自分はなれるのだろうかと先輩たちの偉大さを感じていました。
ホーム最終戦のセレモニーでは森選手の引退セレモニーも開催されました。
彼がチームに与えた影響は数知れず、チームの雰囲気を作り、僕も数多くのアシストをもらいました。
普段はおふざけな俊くんも2人の時は熱苦しいくらい熱い話をします。
俊くん現役生活本当にお疲れ様でした。
今後の俊くんの人生が更に輝きますよう願っています!
開幕の借りを返した最終戦
2023.12.2
第38節
松本山雅FC戦
開幕戦で圧倒された選手とサポーターたち。
そこから1年通して大きく成長してこれたと思います。
僕たち奈良クラブは地域の方々サポーターの皆さんと共にJリーグに乗り込んできました。
奈良一体となって日に日にみんなで成長してきた1年間だったと思います。
完全アウェイの中最後の最後まで声を止まず応援をし続けてくれ、なんとか1-0の勝利をすることができました。
個人的には得点王になる為にアルウィンに立ち、本気で5得点取りにきました。
それが達成できず悔しい気持ちでしたが、この1年通して本当に成長できたと思います。
人生で初めてプレーしたWGというポジション。
新たな可能性にチャレンジできた1年でした。
今までになかったプレーの幅が広がり、守備は自分が驚くほど成長できたと思います。
時にはWBもこなし、右左真ん中、自陣のゴールラインと試合中は縦横無尽に駆け抜けました。
ベストイレブンの表彰の時に言いましたが、14kmを走った時はびっくりしましたが持ち前の走力はお見せできたんではないかと思います。
ゴールが遠いと思うことは沢山ありましたが、チームメイトに支えられて16点取ることができました。
本当にチームメイトには感謝しています。
移動式こども食堂開始
シーズンを送る中で僕を支えてくれた存在があります。
それは今年出会った沢山のこども達です。
6月から始めたクラウドファンディングでは、2ヶ月間で151名の応援により¥1,783,000を達成しました。
ここで改めてお礼をしたいと思います。
本当にありがとうございました。
選手としてゴールが取れていない時期でもあり本当に毎日が不安でした。
それでも毎日届く応援メッセージに心を打たれ、励まされながら毎日取り組むことができました。
その結果、無事第一回目を開催することができました。
↓第一回目の様子です↓
このこども食堂を開催後に久しぶりにゴールも取ることができました。
やはり誰かの想いを乗せ、誰かの為にと活動することがサッカーにも跳ね返ってくる。
僕はこれからもサッカーだけでなく、他の活動もやり続けながらやることでサッカー選手としても沢山のゴールを取ることができると信じています。
今日現在7回の移動式こども食堂を開催してきました。(明日は年内最後のこども食堂があります)
奈良県全域で7箇所で計256名に食事を届けてきました。
食事だけでなく一緒に交流することで夢を持ってもらうきっかけも作れたらと思い活動してきています。
僕たちの思いは
『こども達がこの原体験を経て大きくなり、いつか次世代のこども達へ夢を紡いでほしい』
僕自身が夢をもらい、夢のおかげで毎日が明るくなり、夢を叶えられたからこそ、その〝夢のバトン〟を今度は僕が紡いでいく番です。
そしてそれを受け取ったこども達が次の世代へと夢のバトンを紡いでくれたらこれ以上ない幸せなことだと思っています。
日本では7人に1人。
奈良では6人に1人か貧困であると言われています。
僕自身まだまだ本当に小さい力ですが、発信、活動し続けることで知ってもらうきっかけを作り、応援の輪を広げ、未来を担うこども達を育てていく。
そんな活動を未来永劫続けていきたいと思います。
改めてご協力頂いている
認定NPO法人おてらおやつクラブ様
各施設、団体の皆様。
そして日頃より応援してくださっている多くのファンサポーターの皆様、スポンサー企業の皆様。
本当にありがとうございます。
引き続きご協力のほどよろしくお願いします。
最後に
改めて2023年シーズン多大なるご支援、応援ありがとうございました。
こうして数多くの活動をできたこと、タイトルを取れたこと本当に感謝しています。
スポーツというのは生活する上でなくても困らないものです。
しかし、唯一台本がないスポーツというものは人の心を動かし、数多くの感動を生み、人生に彩りを与えてくれます。
スポーツは決して1人でできない。
スポーツという性質そのものが、掛け合わせることで意味をなします。
まだまだスポーツの力はこんなもんじゃありません。
選手の力もこんなもんじゃありません。
スポーツが持つ力は計り知れなく、スポーツこそが世界をより平和に、全ての社会課題を解決できる手段だと信じています。
日本ではそのスポーツ界を引っ張る存在こそが〝Jリーグ〟だと思います。
より良い日本にしていく為に、力を合わせて、スポーツの力で輪を広げ、お互いを支え、応援していきましょう。
僕は皆さんの夢を少しでも支えていけるように活動し続けていきます。
長々と読んでいただきありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします。
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