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【カードワースリプレイ】天翔ける追求者 第10話 ダンジョン調査の依頼

このシナリオはミマス様作のシナリオ
〈ダンジョン調査の依頼〉のリプレイです。

配布先はこちら↓

導入

天翔ける追求者が今日請ける依頼を探そうと掲示板の前に集まっているところに、
突然宿の親父さんが彼らに声をかけてきた。

オーリガ:んだよいきなり。あたしらに拒否権はねぇのか?

ディーター:リューンのお偉いさんからの依頼?
それに今日中に片付けなきゃならない案件ってか。
ジェラルド:俺達以外に請けられるメンツは……いないから俺達に声をかけたようだな。
フロラン:それじゃあ断ろうと思っても無理そうだね。
とりあえず、現場の場所と報酬を確認しようか。

アルベルタ:ダンジョン調査? それにお宝は持って帰ってもいいの?
いかにも冒険者らしくていいね! やるやる!
オーリガ:このガキんちょは……。

こうして天翔ける追求者は、ダンジョン調査の依頼を引き受けることになった。

ダンジョン調査

オーリガ:ここが現場のダンジョンか。
規模は実際に歩いてみねぇことにはなんとも。
フロラン:とにかく進んでみよう。

ミシュリーヌ:分かれ道ですね。どのルートを最初に調べますか?
オーリガ:とりあえず直進するぞ。

直進ルートを選ぶと……

ジェラルド:ゴーストだと! これは厄介なことになったな。
今俺達の中で実体がない敵に有効な攻撃手段を持ち合わせているのは、お嬢とディーターだけだぞ。
オーリガ:魔物がいた場合は討伐しなきゃならねぇんだよな?
となると、長期戦になることを覚悟したうえでコイツらと戦わなきゃならねぇのかよ。ダルっ。

ディーター:そうなってしまうな。俺とアルベルタは攻撃態勢が整ったら攻撃、フロランとミシュリーヌは回復技の準備、ジェラルドとオーリガは……
ゴースト相手に有効な攻め手がないから囮になるしかないな。
オーリガ:囮……。

ディーター:よし、まずは魔法の矢で一体倒せた。
だけど残りの敵が動き回って狙いが定まらないな。
ジェラルド:そんな時は守りを固めつつ様子を窺うしかない。
ディーター:そうだな。俺はともかく、アルベルタが攻める機会に恵まれるまで辛抱できるか気がかりだけど。

アルベルタ:ふふーん、あんたの動きは読めたよ!
烈空閃をくらえー!

アルベルタ:やったー! これであと一体だよ!
ジェラルド:お嬢、お見事です! 残る一体も確実に倒していきましょう。
アルベルタ:私に任せて! 最後のも烈空閃でやっつけちゃうから!

宣言通り、アルベルタの烈空閃が最後のゴーストを倒した。
こうして……

アルベルタ:やったね! これで先に進めるよ!
ミシュリーヌ:攻め手が限られている状況で、全員無傷で乗り切れて安堵しました。
アルベルタ:またゴーストが襲ってきても私がやっつけちゃうから大丈夫だよ。

ゴーストを退けた後も道なりに進んでいくと、
下の階に続く階段を発見。

オーリガ:階段か。
下に降りるのはこの階層の地図を埋めてからだ。引き返すぞ。

一行は分かれ道まで戻り、東の道に進んでみたが、そこは行き止まり。
西の道を探索してみることに。

フロラン:目の前に扉、道が右に曲がっているね。オーリガ、どっちを先に調べる?
オーリガ:扉を調べる。

オーリガ:施錠されてんな。でもこの程度の複雑さならすぐ開けられそうだな。

ディーター:何度見ても見事な手さばきだ。
オーリガ:さっさと中に入るぞ。わざわざ施錠されてるってことは、
それなりに価値があるもんが隠されているはずだ。

アルベルタ:おーっ、宝箱!
中身は何かな?
オーリガ:……この箱、鍵も罠もねぇぞ。
扉には施錠してたくせに。
アルベルタ:じゃあ開けても大丈夫なんだね? そーい!

アルベルタが勢いよく宝箱を開けた。中身は……

オーリガ:金貨三枚か。
……六芒星が描かれたデザイン、星の金貨ってやつか?
フロラン:星の金貨?
ディーター:あー、それなら俺知ってるぞ。
金貨そのものの価値はたいしたことないが、そいつと珍しいアイテムを交換してくれる場所がリューンのどこかにあるらしいな。
ジェラルド:リューンのどこか? 詳しい場所は知らないのか?
ディーター:まぁ、調べてみればそのうちわかるだろ。

宝箱があった部屋を出て、北上してみることに。

行き止まりに禍々しい石像があった。

オーリガ:なんだこの像。すげー怪しいな。
……と思ったけどただの像だ。仕掛けらしいもんは見当たらねぇな。
フロラン:これでこの階の地図は埋められたね。下の階に下りよう。


下の階に下りた天翔ける追求者。
変わったものが見つかるまで、道なりに進んでいく。

オーリガ:また扉か。こっちの部屋には何があんだ?
……鍵がかかってねぇな。
大したもんはなさそう、とわかっていても行かなきゃならねぇんだよな?
開けるぞ。

扉の先には何もなかった。

オーリガ:ケッ、つまんねぇの。
さっさと出るぞ。

何もない部屋から出て、南下する一行。

フロラン:分かれ道だね。また直進する?
アルベルタ:直進する!

そのまま南下すると、行き止まり。
東側には見るからに頑丈そうな扉。

オーリガが調査してみるが、鍵も罠もなく、簡単に開いた。
ところが、オーリガは部屋に入ろうとしない。

オーリガ:奥から何か強そうな敵の気配がするな。
扉の奥は後回しにして、西の分かれ道を先に調べるぞ。

一行は分かれ道まで引き返し、西の道に進む。
道中ゴブリンの群れに二回も襲われたが、危なげなく退けた。

オーリガ:これで扉は三つ目だな。
……ここも施錠されてねぇのかよ。
望みは薄くても、地図埋めの依頼だから行かなきゃいけねぇのか。はぁ。

オーリガ:と思ったら宝箱があんじゃねぇか!
……鍵がかかってんな。これも簡単に開けられそうだぜ。
中身は何だ?

オーリガ:これは、宝石か?
ディーター:いや、ただの宝石じゃない。
この石には雷属性のエネルギーが封じられているぞ。
フロラン:となると、マジックアイテムの類?
ディーター:ああ。敵に投げればダメージを与えられそうだ。
オーリガが感じ取った強敵と戦う時に役に立つかもな。とりあえず俺が持っておこう。

戦闘で役に立ちそうなマジックアイテムを得た天翔ける追求者は、
中に入らずに引き返した部屋の前まで戻ってきた。

ダンジョン最奥部に到達

フロラン:みんな、準備はいい?
ミシュリーヌ:はい。
アルベルタ:ばっちりだよ!
ジェラルド:俺もいつでも行ける。
ディーター:俺も大丈夫だ。
オーリガ:ああ。
フロラン:うん、じゃあ、行くよ!

フロランの合図を受けて、一行は最奥部の部屋に入った。

ジェラルド:……石像?
ディーター:違う、アレはガーゴイルだ。
ガーゴイルは魔法生物。魔法の矢が有効打。
先手打って一体壊せば、戦闘が有利になるがどうだ?

ディーターは試しにガーゴイル像目がけて魔法の矢を放った。

ディーター:そんな馬鹿な!
ジェラルド:仕方ない。正々堂々と戦って勝つしかなさそうだ。

そう言いながらジェラルドが像に近づき、触れようととすると、
像が動き出して天翔ける追求者に襲い掛かってきた!

アルベルタ:ガーゴイルって魔法生物なんだよね?
なのになんで動かないうちは魔法の矢が効かなかったの?
ディーター:擬態中に魔法攻撃が効かない仕様だった、とかか。
オーリガ:そんなガーゴイルっていんのか?

ディーター:って言ってる間に、左の像があと一歩で壊れそうになったな。
アルベルタ:私がとどめ刺しちゃうね!
ディーター:おう、やれやれ! 奴に攻撃する隙を与えるな。

アルベルタ:うーん、石像なだけあって硬いね。
ジェラルド:ですが敵はもう満身創痍。決着がつくまで油断せずにいきましょうお嬢!
アルベルタ:うん!

重傷者を出しつつも、ガーゴイルに勝利した。

フロランとミシュリーヌが負傷者を治療している間、
オーリガはガーゴイルだったものの中に指輪が紛れ込んでいることに気づいた。

オーリガ:なんだこの指輪?

ディーター:オーリガ、何か見つけたか?
オーリガ:ああ、ガーゴイルだったもんに指輪が紛れ込んでた。
ディーター:……なんだこの指輪。邪悪な力を感じるぞ。
オーリガ:邪悪な力? マジックアイテムの類か?
ディーター:そうだな。使うと敵味方関係なく使い手の周囲にいる生物の守りを脆弱にさせる効果がありそうだ。
オーリガ:癖が強ぇ性能だな。

その後オーリガは改めて部屋を調べてみたが、他に気になるものはない。
これでダンジョンの全貌が明らかになったと判断して、
天翔ける追求者は完成した地図を手に依頼人のもとに戻った。

依頼完遂

宿に帰ると、
親父さんが依頼の首尾について尋ねてきたので、
無事に終わったと報告した。

収支報告

ミシュリーヌ:今回の収入はダンジョン調査の依頼で800spです。
これで所持金が3290spになりました。

ディーター:さらにダンジョンで星の金貨3枚、雷の石、誘魔の指輪が手に入ったな。
星の金貨は金銭的な価値が大したことがない代わりに、
珍しいアイテムと交換できるらしいから保管。
雷の石も俺が持っておく。
誘魔の指輪は……性能の癖が強いがとりあえず持っておこう。金欠になった時にでも、買い手を探すか。


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