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【機材レビュー】Nikon D7100

今回からまた新しいシリーズみたいな何かをはじめます。長続きしそうにない企画ではありますが、今年に入ってからバカみたいに機材買いまくったので、その振り返りみたいなのも兼ねて。今回は表現の幅を広げてくれたNikon D7100についてのレビューをお届けします。


導入までの経緯

2020年1月より、私はそれまで使っていたNikon D3100(写真)とSONY DSC-HX9V(動画)の各機能を統合させ、システムを1台で完結させるため、Panasonic LUMIX G8を導入しました。動画においては問題ないパフォーマンスを発揮してくれましたが、写真において不満点が出てきました。それが以下の通り。

・「m43のf値がフルサイズの2段分絞ったそれ」ということを考えたときに、将来的にm43のf2.8レンズを導入しても、それはフルサイズのf5.6程度のボケであり、結果としてレンズのコストパフォーマンスが悪いこと。
・どうしても細部が潰れてしまう。拡大して見たときに、ピントが合っているはずなのに滲んだような線が気に入らなかった。あと、発色も塗り絵みたい。
・jpegと比較してRAWでの連写時に、連写速度が落ちる。体感2〜3コマほど。もちろんSSは高速、UHS-3のSDカードを使ってます。公式ホームページにも書いていない事項です。

そんなわけで写真はNikon、動画はPanasonicという2台体制を結局敷き直すことに決めました。Z6でも導入できれば万事解決なんでしょうけど、そんなお金はありません。はい。

しかしながら写真機はD3100。1400万画素に連写はわずか3コマ。とてもじゃないですがf2.8のレンズを導入してもそのパフォーマンスは発揮できません。
そんなわけで中古の中級機を探して、D300かD7000あたりがいいかなーと思った矢先、D7100はどうだろうか?と思いました。しかしかながら相場は3万円台前半。予算的にギリギリオーバーしてしまう…

あれ?こんなところにB品が28kで売られてんぞ?

ふむ、傷も目立たんレベル。他は全然綺麗。

気づいた頃には即決していました。2020年5月のことでした。

画像1

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店舗で受け取ってすぐ試運転。そして家に帰ってショット数を確認…

19000回。

注釈を付け加えておきますとD7100は7年前の機種です。
当たりを引きました。

バッファ問題について

D7100のよく言われる欠点として「バッファ問題」が挙げられます。確かにD7100の仕様を見てみると12bitロスレス圧縮RAWで7コマしか記録できません。これはまあ不便っちゃ不便です。

しかし、私の環境においてこのバッファを使い切ったことはほぼないと言わせていただきます。

私は主に鉄道写真を撮っています。線路に置きピンをして、シャッターを切るというのが撮り方なわけなんですが、かなり前からシャッターを切ったりしてるとファインダーが見えにくいわけなんですね。それに構図、切り位置はほぼ固定なわけですから、シャッターを切るタイミングというのは、なおさら本命の切り位置からかなり手前なわけです。

あと「バッファのせいでどうこう」と文句を垂らすのではなく、「あと何コマでバッファフルになるか」を考えるのが、本機を使う上で大事なことではないでしょうか。

それを計算してシャッターから指を離したり、連射をCLにする、撮像範囲を1.3xにするなど、対策はあります。CLの連射コマ数はカスタムメニューで好きなように設定可能です。

良く言えば「一瞬を切り取る」ということに特化したカメラ、と言えるでしょうか。

ファーストインプレッション

各ボタン類は本当に程よい押しやすさです。またグリップも握り心地がちょうどよく、持ちやすいです。大きさは軽量性を失いますが、得られるものもあります。
個人的に一番良かったのがシャッター音です。D3100は「ガシャンガシャン」って感じでマジで今すぐにでも故障すんじゃねーかって感じのシャッター音が嫌いでしたが、D7100は「パッパッパ」って感じで軽快なシャッター音になったので、撮影欲を掻き立ててくれます。
また、当機は1.3xクロップが可能です。秒間6コマから7コマへ連写速度と、バッファが7コマから12コマへと上がります。私はプレビューボタンにこの機能を割り当ててクロップが必要な環境で即時的に切り替えられるようにしています。
その他いいところ箇条書き
・ユーザーセッティング(U1、U2)が設定可能。普段のモードが親指AFなので、他人に写真を撮ってもらうときはこのモードに合わせて半押しAFを効かせるようにしています
・中級機以上にあるカスタムメニュー。けっこう細かいところまで自分好みにできる。
・上級者機の重さに慣れるとこの重さは割と軽め。それでもって上級者機とあまり差異のない操作性を維持している

欠点

もちろん、文句の一つや二つくらい出てきます。
まずライブビュー切り替え時のタイムラグ。D3100ではレバーを引くと遅延もなく、即座にライブビューへと切り替えできました。しかし当機では、LVボタンを押しても1〜2秒ほど待たされます。このラグが正直なところストレスを覚えます。
またプレビューの操作もモッサリしてます。D3100だとササーって動いてたのがD7100だとボタンを押してから動くまでに明らかにわかるラグがあります。
またこれはD3100も同じですが、AF-ONボタンがないためAF・AE-LボタンにAF-ONを割り当てることになります。これが眼鏡の私には鬱陶しいです。何がかというとボタンを押す親指が眼鏡にブチ当たるのです。そのためファインダーが見えづらくなってしまいます。

【2020/10/17追記】処分検討開始

次のD800Eの記事でも書いてますが、うちのD7100はピンズレが本当に酷い個体です。TAMRONの100-400を最近導入したわけなんですが、これもピンズレが頻発。D800Eでは特に問題がないことから処分を検討しています。

【2021/4/19追記】掃きました

某フリマアプリで買い手がついたのでついに掃くことにしました。
運用期間11ヵ月、メインとしてはわずか2か月強の活躍に終わった当機ですが、いろんなことを教わり、D800Eでもその経験を活かして今こうやって撮影ができているんだと思います。
最後の仕事はAシート車ヘッドマークの記録でした。

最後に

このカメラを導入しようと考えている人たちへ。
長時間連写しまくるのであればD7200へ行った方がいいのは明らかです。
ただ、瞬間的な連写であれば本機も悪くない選択肢だと思います。2400万画素、6コマの連写はD7200と同じです。
高感度耐性についてはあまり期待しない方がいいと思います。そこをAPS-C縛りで追求したい、というのであればD7500がいい選択肢でしょう。

最後に作例をいくつか。

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1枚目…AF-S 50mm F1.8G
2・3枚目…TAMRON 70-200mm F2.8 Di VC USD(A009)

2枚目の207系は換算390mmからガッツリトリミングしていますが、しっかりと解像しています。
流石24MPです。

では

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