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シャッター不調のEOS 50Dを復活させた話

Nikon党のお前が何を言っているんだって話ですが、そういうことです。

はい、改めてこんにちは。11月頭にジャンクで4500円のEOS 50Dを買ってしまった鷺です。やはりカメラのナ○ワ元町店には魔物が潜んでいる。
で、なんでジャンクなのかというと、

①サブダイヤルのクリック感がなくなり、滑る時がある
②シャッターが切れない時がある


という症状を抱えたジャンク個体でした。しかしながら、なんと電源の入る電池が入り、通電はするし、サブダイヤルとシャッター以外のボタン類はすべて正常。これで4500円は店員さんのご厚意だと信じ、Canonのレンズを1本も持っていないにも関わらず買ってしまいました…(EF 28-80mm f3.5-5.6 II USMというやつをそれと同時に買いました こちらは2000円)

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さて、買ってしまったはいいが、やはり説明通り、サブダイヤルは滑りますし、シャッターは5~10回に1回切れるとかいう、いかにもジャンクらしい個体です。
まず調べてわかったのは、このシャッターが切れない現象は、20D~50Dの2桁Dシリーズでよくある持病らしいです。シャッターを切る際に樹脂がほんのわずかに削れ黄粉が出て、それが基盤に接触しシャッター不良を起こしていると。以下の方が詳しく紹介されています。


対処法を調べて最初にわかったのは、応急処置的な感じでバッテリーグリップをつなげばグリップ側のシャッターボタンで切れるとのこと。しかし、僕が撮るのは鉄道。横持ちでバッテリーグリップのシャッターを切るなど、構図が安定しないことこのうえありません。

この方がその対処法を紹介されています。被写体が鉄道ですが、三脚撮影でもされているんですかね

で、次にわかったのは完全分解。シャッターの部分をいじくって直すにはかなり深いところまで分解せねばならず、時間のない自分にとってこれは大変そう。

やり方はこんな感じ。すげぇ…

そして3つ目は、バッテリー室にアルコールを流し込むというやり方です。どうもバッテリー室の奥に見える基盤がシャッターの基盤に近いらしく、こういうやり方ができるとのこと。

あれ、これならできそうだぞ…?
ってことでこの方法をいろいろ調査。

こちらのブログにいろいろやり方が書いてました

EOS20D カメラ本体を逆さにして、バッテリー室のところから、スポイトやストローを使って、アルコールを流し込み、内部を「水浸し」というよりは、「アルコール漬け」にしました。シャッターボタン周辺は、上にも確認したように、コントロールダイヤル、シャッターボタンいずれも、密閉された構造、仕組のものではないので、液体のアルコールはその隙間から結構勢いよくボタボタボタボタと流れ落ちてきます。

このアルコールの流れで、シャッタースイッチまわりのホコリ、ごみ、粉を「流し落としてしまおう」という、結構かなり野蛮な作業です(^-^;)。

なるほど。ということでやってみました
上のブログ、動画にやり方は書いてありますが、一応こちらでも紹介。

用意するもの:本体、無水エタノール、プラスチックスプーン(、ティッシュ)

①バッテリー、日付設定用バッテリー、メモリーカードを抜く
アルコールを流し込んだ際にショートしたらダメですからね。特に日付設定用バッテリーは取り忘れがちらしいです。日付設定用バッテリーはバッテリーの横にあります。「CR2016 3V」と書かれてるやつです。抜き方は公式の説明書に書いてあります。

②アルコールをスプーンに注ぎ、基盤に向かって流し込む
注意点としては、アルコールを注ぐ際に多く入れ過ぎないことです。スプーンの底の深さにもよりますが、多過ぎない方が流し込む際にも楽です。
で、スプーンの持ち手をバッテリー室側に向けて倒し、黄色とオレンジの蜂の巣みたいな基盤へ流し込みます。この時、シャッターボタンが底となるように流してください。

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イメージとしてはこんな感じ。

③シャッターボタンを押しまくる
カチカチカチカチ…と押しまくってみてください。するとさっき流したアルコールが少量出てくると思います。かなり出てきたらティッシュとかで拭き取ってあげましょう。

④2と3を繰り返す
上記の作業を繰り返します。2~3回で大丈夫です。自分は2回やりました

⑤放置する
アルコールを揮発させるため、流し込んだそのままの体勢で放置します。だいたい半日も放置してやれば問題なし。全長10センチくらいのレンズを繋げてやるとこの体勢を維持できるのでいいかも

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実際に放置してるところ。

⑥バッテリー、レンズ、メモリーカードを付けて動作確認
あとは祈るような気持ちで動作を確認。


そして無事、自分の個体はシャッターが切れ、ついでにサブダイヤルの滑りもなくなりました。つまりサブダイヤルにも黄粉がついていた…?
よくわかりませんがとりあえずよかった。4500円でこれは大勝利です。
ちなみにカメラ以外でかかった費用は、充電器700円、無水エタノール1600円、つまり6800円で完全復活となりました。

【2021/12/11追記】
サブダイヤルが再び滑りだしました。ただ、修復前よりかは滑りにくくなってるのでこのまま放置とします。

【2022/2/3追記】
再びシャッターを切れない症状が再発しました。しかも、処置→乾燥→撮影テストをしてからわずか30分後にはボタンを押してもシャッターが切れなくなるという…
おそらく元からあったゴミに加えて使っていくうちにゴミが加わってアルコール洗浄で流しきれなくなったのではないかと推測しています。
分解も試みましたが、固着したネジをなめてしまい失敗。おまけに分解したネジのうち1本は元に戻せなくなるという最悪の始末。
このままEFシステムを使うのかという決断を迫られています。

【2022/2/9追記】
ついに掃きました。理由は以下の通り

・もう相手するのが面倒
・望遠の玉が純正レンズですら金かけないとロクに写らないものばかり
・中途半端なフランジバック長

なお、最後の最後で動作が好調だったおかげで某リサイクルショップにて6000円(互換チャージャー含)で売れました。
一応レンズは残しました。特にEF 28-80mmなんかは普通に写るやつなので。
今後、5D初代なんかを買う計画も立てていますが、まだまだ先になりそうです。


では。

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