エクタクロームよ永遠に【写真のはなし#5】
おはようございます。87_graphです。
桜があっという間に満開になって、葉っぱも出てきましたね。
昨日は大学の写真部時代の友人たちと代々木公園で花見をしてきました。
コロナ前は毎年恒例だったので、久しぶりに集まれて良かった。
私含め子連れも増えて楽しい一日でした。
今日は半日ずつ育児交代日なので、朝早くから人気の少ない繁華街をさっと撮り歩き、次の予定までスタバでこのエントリーを書いています。
先日、Threadsにあるポストをしたら結構反応いただけたので、少し書き残しておこうと思います。
先週、昔のスマホの写真を見ていたら、懐かしいパッケージの写真を発見しました。
Kodakのポジフィルム、Ektachrome64Tです。
このパッケージだけで、色々懐かしいし、いまとなってはネタの宝庫ですね。
このエクタクロームというのは、コダックのリバーサルフィルム(ポジフィルム)のブランドです。
かつてはコダクロームとエクタクロームというふたつのラインナップが存在しました。
(ポジフィルムが何なのかは、書くとまた長くなるので今日は割愛します。気になる方は調べてみてください。)
感度ISOは64です。
信じられないかもしれませんが、本当にISO64でしか撮れませんから。笑
そしてこのフィルムの最大の特徴は、ロゴの64”T”に「TUNGUTEN」と記載がありますが、タングステン光(色温度3200K)で適正カラーが出ます。
写真というのは、太陽光と人工光(蛍光灯や白熱球)では色温度が違うので、適正カラーを出すには、調整が必要があります。
普段、AWBオートホワイトバランスで撮られている方も多いでしょうから、気にしたことがない方もいるかもしれません。
(最近のカメラのAWBはよほど外さないのでそのままでOKです)
試しに、外でホワイトバランスを「蛍光灯(室内)」にしてみたり、屋内で「太陽光(晴れ)」など設定を変えてみると色が正しく認識されないことが分かると思います。
このホワイトバランス、フィルムには自動で調整する機能がありません。
ネガフィルはまだ現像、プリント時の許容範囲が広いのですが(とは言っても色かぶりしてしまう写真も多いですね)、ポジフィルムではほぼ不可能なので、屋内撮影の際は、タングステンフィルムを使っていたのですね。
私はそんなに物撮りとかはしていなかったので、もっぱら表現として遊んでいました。
太陽光を撮ると下の写真のように青く写ります。
逆にお風呂の暖色系の白熱球では適正な色が出ます。(当時はLED蛍光灯もなかったわけで・・・)
ちなみにこの写真は2009年当時のもの。他に写真が見つからず、
作例としてはイマイチですが、学生だった私が撮影したものなので、ご容赦ください!
現在、コダックのポジフィルムは全て絶版となっています。
コダクローム、エクタクロームとシェアを争っていた、富士フイルムのフジクロームはまだ残っています。(高いけど)
フジの企業努力に感謝しつつ久しぶりに使ってみようかなと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それではまた。
87_graph