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歴史とロマンの街チャナッカレ

お久しぶりです。投稿をサボってました。そろそろこちらの時間も進めたいと思います。

今回の記事では、私が留学しているチャナッカレの街について紹介したいと思います。尚、ここで紹介する内容には不正確な情報も含む可能性があります。ご容赦ください。

チャナッカレってどこ?

トルコ共和国についてある程度知っている方でもチャナッカレという街についてはご存知でない方が多いかと思います。
チャナッカレはトルコ共和国北西部にある県で、イスタンブールと同じくアジア大陸とヨーロッパ大陸を跨ぐ県です。トルコ最大の島であるギョクチェアダ島や、アジア大陸最西端の街もチャナッカレ県にあります。

ダーダネルス海峡

チャナッカレは先述の通りアジアとヨーロッパに跨がる県で、その間にはダーダネルス海峡が通っています。ダーダネルス海峡はイスタンブールのボスポラス海峡と並んで地中海と黒海をつなぐ交通の要衝であり、様々な国の貿易船が毎日ひっきりなしに行き交っています。

ダーダネルス海峡を行き交う貿易船

さて、ダーダネルス海峡では最近、一部の日本人を騒がせたニュースがありました。それはアジアと太平洋を結ぶチャナッカレ海峡大橋の完成です。
世界最長の吊り橋といえば、長らく日本の明石海峡大橋がその座に君臨していました。しかし、2022年3月に完成したチャナッカレ海峡大橋は主塔間の距離において明石海峡大橋を32m上回り、世界最長の座を手にしました。その主塔間の距離は、奇しくも私が留学を開始した年、そしてトルコ共和国建国100年目を迎えた年と同じ2023mです。
また、チャナッカレ海峡大橋には「チャナッカレ1915橋(1915 Çanakkale Köprüsü)」という別名があります。また、この橋が起工、そして完成したのはいずれも3月18日です。これを組み合わせた「1915年3月18日」はチャナッカレにとって非常に重要な日付なのです。

チャナッカレ海峡大橋

イスタンブールを守る要塞

チャナッカレの街を散策していると、幾度となく「1915年3月18日」という日付を目にします。これは、第一次世界大戦においてオスマントルコ海軍が連合国海軍に対して歴史的勝利を収めた日なのです。

丘の上に「1915年3月18日」のモニュメント
大学の名前は「チャナッカレ3月18日大学」

第一次世界大戦において同盟国側で戦っていたオスマン帝国に対して、連合国は当時の首都イスタンブールへの進撃を図ります。そのためにはまずダーダネルス海峡、つまりチャナッカレを突破する必要があったのです。
チャナッカレは古くからイスタンブールを守る要塞として重要視され、多くの砦が建設されました。その多くは今でも遺構を残し、観光地として訪れることもできます。
現在チャナッカレ市街の中心部がある地点は、ダーダネルス海峡が最も狭くなる地点であり、ここには特に多くの砦また砲台が設置され、実際ここで最も激しい戦闘が行われたと思われます。砦や砲台には当時の戦闘の様子を伝える展示が豊富にあり、いずれも非常に見応えがあるものになっています。

この砲台からの一撃が連合軍の戦艦を沈めたという
海峡に機雷を敷設するのに活躍した艦船のレプリカ

1915年3月18日についにオスマン帝国軍は連合軍の海峡突破の阻止に成功しますが、実はその後にも主にヨーロッパ側のガリポリ半島で地上戦が繰り広げられます。ガリポリ半島には両軍の犠牲者を弔う記念碑が多数あったり、地上戦の様子を擬似的に体験できる博物館もあり、かつての壮絶な戦闘を偲ぶことができます。

チャナッカレの象徴といえる最も大きな記念碑
野戦病院と塹壕を再現した博物館

古代ギリシャの遺跡

チャナッカレといえばもうひとつ欠かせない見所があります。誰しもが一度は耳にしたことがあると思います「トロイの木馬」の元ネタ、世界文化遺産のトロイの遺跡です。
ドイツの考古学者シュリーマンが発見した伝説上の存在と思われていた古代都市は、チャナッカレの市街地から30kmほど南西に行った場所にあります。豊富な展示のある博物館に加え、実際に発掘現場を見て回ることもでき、非常に見応えがあります。
ちなみに、チャナッカレの港に置かれている巨大な木馬は、ワーナーブラザーズ製作の映画「トロイ(Troy)」に実際に使用されたものだそうです。

発掘されたトロイの遺跡
市街地の「トロイの木馬」

チャナッカレには有名なトロイの遺跡の他にもいくつかの古代ギリシャの遺跡があり、日本では目にすることが難しい遙か昔の構造物を目にすることができ、その時間的スケールの大きさに圧倒されます。生憎私は古代ギリシャについての知識を持ち合わせていませんので、詳細な説明は省かせていただきます。

アポロン神殿
アッソスの遺跡

まとめ

ここで紹介したものは、十分にチャナッカレを「歴史とロマンの街」たらしめているのではないでしょうか。今回はチャナッカレの簡単な紹介に留まりますが、少しでもこの街に興味をもっていただけたなら幸いです。
これからまた気を引き締め直して留学での体験を記事にしていきますので、また覗きに来ていただければと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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