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カレイ投げ釣りパーフェクトガイド 〜PartⅤ 潮汐&釣果データ考察編〜

カレイ投げ釣りパーフェクトガイドシリーズ第5弾は、潮汐表に釣果データをマッチさせ、いわゆる「時合い」をチェックしてみることに。

目次
1、チェックすべき時合い要素4項目
2、2021年4月16日データ
3、2022年11月24〜25日データ


※港湾関係者に迷惑が掛からないよう、実釣ポイント名の公表は自重。
※過去に「釣り東北&新潟」に同じデータを掲載。

1、チェックすべき時合い要素4項目

カレイ釣りをする場合、事前にチェックすべき項目がある。
それは「日の出」「日の入」「満潮」「干潮」の4項目の時刻だ。

その理由としては…
①カレイの活性は潮の動きが引き金になる
②朝夕のマヅメ時はスイッチが入る
③潮止まりにもアタリが集中する

カレイ釣りマニアの間では、経験と実績からこのような「定説」があるのは確かである。

そこで筆者は2回の実釣データを取り、その検証を行っていたので、そちらをご覧頂きたい。

2、実釣データ(2021年4月16日)

こちらは春の「花見カレイ」と呼ばれる、数釣りの期待が高いシーズンのもの。

大潮後の中潮3日目

この日は日の出と満潮時刻がほぼ一致していたため、深夜のうちに釣り場に入っていた。

狙ったのは…
①上げ潮の潮止まり寸前
②日の出前後
③満潮からの下げ始め

この時間帯は万難を排してアタリに集中し、エサ付け、キャスト、仕掛け回収、取り込み、針外し、血抜きまでの流れを、いかにスムーズにやるかに全力を尽くした。

その結果はグラフを見れば一目瞭然!

狙った時間帯にカレイのアタリが集中しているのが分かる。

その内訳は次の通り。

合計20枚のカレイが釣れた!
朝の時合いだけの釣果(リリース除く)

満潮の潮止まり直前は、マコガレイがポツリポツリと掛かったが、満潮&日の出あたりにイシガレイのアタリが集中していた。

そしてイシガレイに続いて、マコガレイのラッシュが入った。

40cmクラスは手応え充分!
この日のMAX47cm!
最大サイズはイシ&ヌマのハイブリッド

惜しくもマコガレイの40cmオーバーを見ることは出来なかった。

しかし、ド派手仕掛け、浮力ありの枝針への反応は絶大だった。

その割合は驚異の85%!

40cm超えのイシガレイは全て枝針に食って来ていることから、オリジナル仕掛けの集魚効果を証明するデータとなった。

また、7:30〜8:30の1時間はアタリが止まったことを見ても、いかにカレイが潮流と日射しの変化に敏感なのかが分かる。

春シーズンということでエサ盗りの邪魔が少なく、マコガレイとイシガレイが釣果の大半を占めたのは、例年と同じ傾向だった。


3、実釣データ(2022年11月24〜25日)

続いては秋シーズンの夜釣りデータをご覧頂こう。

この日は仕事を早めに片付けて、猛ダッシュで何とか目指すポイントを確保した。

いつもの4本竿態勢でアタリを待つ

車横付けが可能で、身体への負担が少なかったこともあり、ロングランの実釣となった。

大潮3日目の夜〜翌日の昼まで

こちらは晩秋の大潮で、エサ盗りの活性が心配だった。

案の定、スタートからマアナゴ、ドンコ、アイナメなどが次々と掛かり、干潮前後にマコガレイの姿を見ることは出来なかった。

小型のマアナゴはデスロール状態になる(笑)
夜釣りの主役はドンコと小型アイナメだった

結局、干潮前後でカレイが1枚も掛からなかったことで意気消沈…
車内でフテ寝してしまった(笑)

この仮眠した時間帯のカレイの反応が気になるが、仮眠から目覚めた満潮直後の日の出あたりで、パタパタとマコガレイが掛かった。

40cm超えのマコガレイが心の支え(笑)


産卵前の肉厚なマコガレイ
この日の最大43cmマコガレイ

ちなみに2月以降に同じポイントで、産卵を終えた時期を狙うと、干潮前後にマコガレイが集中して良く掛かっていた。

その頃も夜中は相変わらずドンコが釣れて来るが、水温が下がるからなのか、マアナゴが仕掛けをグシャグシャにするケースは激減する。

せっかく精魂込めて作った仕掛けが、マアナゴの粘液でドロドロになって絡んでしまうのは悲しい気持ちになる(笑)

この場所で秋の夜釣りをする場合は、集魚パーツ無しのシンプル仕掛けにするか、または開き直って1本針にしてマアナゴ狙いに徹したほうが良さそうだ。


いずれにしても、晩秋でも他の場所でも、カレイには浮力のある仕掛けが功を奏している。

流線シモリ+マシュマロボールは筆者の定番

今回ご紹介した2つの実釣データを見る限り、カレイの時合いという、おおまかな時間帯の目星が付くのではないだろうか?

カレイ釣行の際は、どのポイントに向かうにしても冒頭で記載した、

「日の出」「日の入」「満潮」「干潮」

この4項目の時刻を調べておくことが、必須であると理解して頂けるのでは無いだろうか?

今は各地の潮汐を調べられる優秀な天気予報アプリが沢山あるので、そちらを活用してカレイ釣りに活用しよう!

次回のカレイ投げ釣りパーフェクトガイドは、タックルに関するネタをお届けしよう!

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花丸
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