カレイの投げ釣り必須アイテムを紹介! 〜Part Ⅲ〜
前回の〜Part Ⅱ〜で紹介し切れなかった、カレイ釣りに欠かせないアイテムを追加公開。
1、アタリキャッチ
どんな釣りでも自分の目で見て、魚からのコンタクトを確認することは非常に大切。
それはカレイ釣りでも同様で、特にカレイ独特の微妙なアタリを捉えることが出来れば、ムダな時間の浪費カットとなり、確実に釣果アップにつながるはずだ。
【竿先ライト】
カレイ釣りでは竿先でアタリを確認するが、夜釣りの時間帯では竿先の変化や動きを視認するのは難しくなる。
そのため光を活用した様々なアイテムが販売されている。以下は筆者が過去に使用したアイテムを並べ、そのインプレッションを記してみることにしよう。
【リチウム電池式】
リチウム電池を差し込んで、竿先にセットするタイプ。
このタイプは視認性が高いのが最大のメリット。ただし、コスパを考えると電池の費用が多少かさんでしまう。
最近はリチウム電池自体を充電できると謳う商品があるらしいが、未確認&未使用のため責任は持てない(笑)
また、通販では竿先の動きで色が変わる「ヒットセンサー」的なアイテムも出ている。
こちらもリチウム電池を使用するが、アタリ=変色となり、そのパフォーマンスは更に高くなっている。
その分だけ価格に転嫁されているかも知れないが、そこは自分の価値観で判断する必要がある。
このような竿先にはめ込むタイプに共通する課題は、プラスチック部分の耐久性と、竿の太さ(外径)へのフィット性だ。
かつてやや太目の並継投げ竿35号にセットした際に、はめ込み部分のプラスチックが1回目で破損したことがあった。
また反対に、投げ竿よりは細目になるシーバスロッドにセットした際に、緩くてキャストした際に回転してしまい、道糸が絡むトラブルに至ったことがあった。
つまり伸縮性の無いプラスチック製品は、そのサイズ選択が重要になってくる。まさか竿先ライトにマッチする竿を買うなんてことは誰もしないだろう…(笑)
【ぎょぎょライト】
こちらは以前からあるルミカ「ぎょぎょライト」。アタリで変色はしないがサイズ別のラインナップで選びやすい。
硬質のプラスチックと違い、ほんの少し伸縮性があるため、割れたり回転したりというトラブルに遭遇したことは無い。
唯一あったトラブルは、道糸にPEライン1号を使用した時に、何かの拍子に竿との僅かな隙間にラインが入り込んでしまったこと。
ナイロンの道糸では同様の症状は1度も体験していないため、PE使用時は控えたほうがよいかも知れない。
どちらかを購入する場合は、使い捨て商品のため釣行回数を計算して、リチウム電池式と比較してみるのも良いだろう。
【アタリ用鈴】
こちらは現在フル活用している、100円ショップで仕入れた「あたり用鈴」(2個入り)。
昔からある「鈴」は何回も使っていると、指でつまむクリップが劣化して曲がってしまう弱点があった。
この「あたり用鈴」はそのクリップ部をプラスチックにしたことで、変形するマイナス面をクリア!
さらに夜釣りにも対応するため、ケミカルライト37サイズがジャストフィットする凹状の丸い穴が設計されている。
これにより暗闇でも竿の動きを目で確認できるだけでなく、魚からのアタリ振動を音のダブルシグナルで伝えてくれるのが最大の魅力となっている。
キャストする際はクリップを掴んで竿から外せば、道糸が絡むトラブルになることは無くなる。
そして投げ終えて三脚に竿を置いてから、再びクリップを装着しアタリを待つ。
唯一の弱点は、クリップ部のスプリングの端が小さな穴に差し込んで固定しているのだが、その端が穴から外れるとバネ効果が効かなくなって竿に挟めなくなること。
しかし、価格的にはリーズナブルなので、使い捨て気分で使用するイメージであれば、今イチオシのアイテムだ。
【ロッド装着式ヒットセンサー】
リールの少し上の位置に挟むようにセット、道糸の動きを感知すれば大きな警報音とフラッシュする光で反応する。
この警報音は子供達が携行している護身ブザーのような大きな音を発するので、離れていても確実に音でアタリを知らせてくれる。
が、周囲に他の釣り人が居る場合には「うるさい!」と言われかねない気がする…(笑)
通販で見掛けて仕入れてみたので、次のカレイ釣行で試してみたい。
【光と音がオススメ】
いずれも視覚か聴覚でカレイのアタリをキャッチするアイテムだが、時合いが訪れたタイミングでは、エサ付けしている間に他の竿にアタリが出ることも多い。
従って、竿先を見ていなくても音で知らせてくれるタイプが有利だと感じる。
各自の好みにもよるが、光と音の2wayアタリキャッチ方法のほうが安心できて、手返しの時間短縮に役立ち、釣果につながるだろうと考える。
2、キャストをアシスト
【フィンガープロテクター】
カレイ釣りのみならず、投げ釣りではフィンガープロテクターを忘れてはならない。
それは利き手の人差し指に装着するもので、キャストする際に全ウエイトを1点で支える指の皮膚をガードしてくれる役割を果たす。
これをせずに素手でキャストすると、かなりの確率で指を負傷してしまう。特に遠投が求められる状況や、道糸にPEラインを使用する場合は尚更だ。
もしも釣り場でフィンガープロテクターを忘れていたことに気付いたら、釣りを中止するか、チョイ投げに徹するか選択肢はないだろう。
【作業グローブ】
さらに筆者の場合、アオイソメのヌメリで指が滑ってエサ付けに手間取ることを防ぐため、ホームセンターの園芸コーナーなどで販売されている作業グローブを愛用している。
キャストする際は外すが、簡単に着脱可能で大したタイムロスにはならないため、短い時合いのチャンスも逃すことはない。
また、負担の掛からない程度であれば、着用したままでチョイ投げにも耐えられるし、手指の汚れを防止できるし、アオイソメの体液による皮膚荒れを防いでくれるのも嬉しい。
3、視界良好
日中の釣りシーンで偏光グラスを着用している人も多く、もちろんカレイ釣りでも必須アイテムと呼んでもいいだろう。
【偏光グラス】
偏光グラスにより水面のギラギラが除去され、海中の様子を把握しやすくなる。
潮が澄んでいれば足元にある沈み根や、海中の基底部などを視認できる。
それによりチョイ投げで届く範囲であれば、根周りをダイレクトに狙いやすくなるだけでなく、水面まで伸びた藻に仕掛けを引っ掛けずに回収できるルートを探しやすい。
【糸フケアタリを察知】
更には、道糸の動きで竿先に出ない繊細なアタリまで取ることも可能になる。
この道糸の変化でアタリを取るケースでは、特に糸フケが出るパターンをいち早く察知することができる。
糸フケが出るのは、カレイや魚がエサを咥えた状態で手前側(竿側)に移動した時にラインテンションが緩むことが原因。
筆者が使用するオモリは基本的に30号で統一している。1号は約3.75gなので、グラムに換算すると112.5g。
その重さを引きずる魚はそれなりに大きなサイズとなるため、糸フケが出た時はやや興奮気味に聞きアワセを入れることが多い(笑)
いずれにしても、海の中や道糸を視認したり、日光の紫外線から目を守るためには、偏光グラスを使うのがベストだ。
【ヘッドライト】
夜釣りではライトがなければ何も出来ない。だから釣り人なら誰もが1個は持っているのではないだろうか?
筆者は釣り用のライトではなく、工事現場作業用に販売されているヘッドライトを愛用している。
ヘッドライトを使用する理由は3点。
①常に視線の先を照らせる
②両手を使える
③あらゆるシーンで邪魔にならない
特に、夜間のエサ付けとタモ入れには絶対に必要で、トラブルレスでスムーズ作業ができて欠かすことは出来ない。
電源には乾電池式や充電式などが採用されているが、長時間の使用を考えると、乾電池式のほうが便利かも知れない。
そして乾電池を充電タイプにすれば、コストも抑えることができるため、常に釣り場に複数持参している。
時々、ランタンなどを使用して、常に釣り座を明るくしている人を見掛ける。
この場合、竿先ライトの灯りよりも手元の白っぽい物が目に入ってしまい、一番肝心な竿先ライトに出るカレイからのアタリを見逃してしまうリスクがある。
従って、夜釣りではライトを必要な時だけ点灯させるようにして、暗闇の中で竿先ライトの「点」に視線を集中させるようにすることをオススメする。
4、簡易ポンプ
カレイ釣りを終えると、竿やリールには潮が付着しているし、キャスターの車輪には様々なゴミが付着している。
それらを軽く洗い流すため、こちらの簡易ポンプを活用している。
100円ショップで仕入れた便利グッズだが、車に積み込む前にサッと使えば、汚れや塩分を落とせて、帰宅してからのメンテナンスが楽になる。
特に車内に匂いが残りやすい、ウミネコやカモメなどの糞を速攻で洗い流し、キレイな状態で積み込みたいものだ(笑)
また、乾いたタオルと大き目のビニール袋も複数準備しておいて間違いはない。タオルは水分の拭き取りに、ビニール袋は洗い切れないものを入れて封入するために重宝する。
さらに、釣ったカレイをビニール袋にまとめて入れれば、直接氷に触れずにクーラーで冷やして持ち帰ることができる。
こうして挙げてみると、かなりのアイテムが欠かせないことになってしまう(笑)
しかし、「あれば助かるなぁ〜」と感じた時に、準備できるものから少しずつ購入したもので、決して一気に揃えなければカレイ釣りが出来ない訳ではないことを付け加えておこう。
さて次回は、筆者のカレイ釣りの企業秘密的とも言える、オリジナル仕掛けのコンセプトに迫る予定だ。
是非とも期待してご覧頂きたい!