何を提唱すんねん。(後編)
本記事は、以下の記事の続きになります。
それ、本当に夢なの?
高校生のときには、「名門国立大の医学部行って、精神科医になりたい、治療法の研究もしたい」なんて少し思ったこともあったけれど、先輩に「心がこもっているようには見えない」なんて言われたりもした。まさにその通りである。
理系偏重傾向な高校の影響で、自らを理系に寄せようとしていたけれど、実際の興味は文系向きな「エセ理系」だったと思う。一方で、例えば心理学に興味があったからといって、「カウンセラーになりたい」とか本気で思っていたわけでもないし、ある同級生に「あなたに向いているのはカウンセラーか教師。あなたの病んだ経験生かせるし」なんて偉そうにアドバイスされても、全く響かなかった。
方や、医者か薬剤師になりたい、と思った時期もあった。でも、それも周囲の友人たちに流されていただけだし、あの子たちみたいな「純粋な志」など、何一つなかったので、たいして努力できなかった。
あとは、高2の頃のやばすぎる担任の影響もありそう。その先生から、「このクラスの人は全員理系へGO!」的な指導を受け、当時かなり病んでいて、反抗したいほど熱いものもなかった私は、受け入れる他無かったのだ。
担任からは頻繁に、「東大理科二類、期待しとうよ!」なんて言われていたけれど、北大A判定とかとっていた高1時代の栄光は過去のもの、既にその頃には、成績が下がっていたし。
結局、夢ってなんやろか。
当時はまあ、色々あって病んでて、夢など考えられる状況ではなかった。
生物系面白そう!なんて思ったこともなくはないが、友人が「生物系就職ないから諦める」なんて言ったら、「じゃあ私も変えるべきか?」などと、また悩みのループ突入だし(ちなみに、結局この子は生物系に進み、しっかり就職決まったようである)。
高3に入ってもそんな感じでかなりふらついており、担任や塾の先生などに叱られつつも、なんとか某有名私大理工学部の推薦を取ることに成功した。
行きたい研究室がない問題
大学の勉強はまあまあ楽しかったと思うし、成績も悪くはなかった。
しかし、研究室選びの時期になって、問題が発生した。
「行きたい研究室が分からない」のである。当時のカウンセラーさんには、「ワクワクするものを選ぼう」とか言われたけれど、何にもワクワクできる気がしなかった。
それでも、なんとか研究室を選んだが、その動機は「将来性高い分野で就職強そう」とかそんなものばかりで、「純粋に研究したい」という動機とは程遠かった。
だからだろうか、いざ研究室入ってみると意欲がわかず、色々プレッシャーなども相まってメンタルを病んでしまったのである。
そこから、院に行かずに就職する道などもあったとは思うけれど、周囲からの期待を裏切れずに、結局そのまま院進する羽目になり、「ダメ院生」と化していったのである。
それでもなんとか、就職を決めた私。
一方、「将来は結婚して子供欲しい」とも考えていた私。でもこれも多分、主に父方親戚などに強制された夢であるようにも感じるし、それをネットに投稿して「諦めろ」って言われたら、また葛藤を始めたのも事実だ。
でも、そんな弱っちい夢すら捨てられない私は、「そのためには早く奨学金返して、そのためには大企業に…」とか考えて、分野問わず手当たり次第、大企業を受けまくったりした。まあ、コミュ障な上に確固たる志もないので落とされまくる訳だが、色々使えるものを使いまくったおかげで(いつか就活生向けに記事にしたい)、なんとか某大手メーカーの内定を得て、今に至る。
結局、何を提唱すんねん。
自慢話が多々散見される上に、非常に長くなって申し訳ないが、こんな感じで「純粋な志」もへったくれもない、なんともINFJらしさに欠ける奴、これが私である。「提唱者」なんて別名もあるが、何を提唱すんねん、そう言いたくなるのもまた事実だ。
だから何って感じだが、こんなINFJもいるよ、そんな感じで捉えていただければ嬉しい。
余談だが、前編の冒頭で紹介したまふゆさん以外にも、さまざまな方がINFPとISFPの比較記事を書いている。
なるほど、実に面白い。
前者の記事だと、
過集中
好奇心旺盛
メイクとかファッションとかInstagramが好き
人を信じやすい
などといった「ISFP的特徴」は、私に当てはまっていそうである。
後者の記事では、庵野秀明さんと坂井泉水さん(ZARD)の名前が少し出ており、イブリースさんはその生き様を、
と表している。私は坂井さんのファンではあるものの、彼女や庵野さんのような「INFP的」生き方はしないだろう。むしろ、
という「ISFP的」生き方の方が共感できる。
最近ある方に「るちあちゃんビジネス立ち上げないの?」なんて言われたりしたけれど、そんな壮大な夢など私には無い。ただ、某メーカーで安定した仕事をこなし、今の彼と結婚して幸せな家庭(子供のいるいないに関わらず)を築き、たまにサードプレイスとして、noteの読み書きや趣味などを楽しむ。それさえあれば、私は満足なのだ。
以上を考えると、自身の本質は「INFPとISFPの要素がブレンドされたINFJ」ではないかと考えずにはいられない、今日この頃である。
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