マンション購入記(初めてのMR訪問)
前回の記事で書いたように、マンション購入検討開始直後にモデルルーム見学の予約をした私。今思えば、エリアを絞るとか予算決定とかその前にやることあんだろと言いたいこと多々あります…
とはいえ、まず見てから考えることが多いので仕方ないですね。
なお、物件名に関しては辛辣な事も書くため非公開とします。路線・駅などの各種情報ははふんわり。また、物件レビューではありませんので、当時の自分の感想が記載の中心となります。
物件基本情報(物件A)
エリア:千葉県松戸市
路線:常磐線
徒歩分数:11分
戸数:約200戸
平均坪単価:約190万
売主筆頭:首都圏中心の中堅デベロッパー
施工:マンション専業最大手ゼネコン
見学前の印象
中心価格帯は3800〜4200万と都内に比べればかなりお求めやすい価格帯。その割に設備仕様は良さそう。憧れのディスポーザーもある!
妻の実家は車で20分くらいだけど、通勤は少々大変になりそう。駅徒歩11分は我が家としてはまあギリギリ納得出来る範囲。
初めて降りる駅
自宅から電車で1時間強、郊外の最寄り駅に降り立った我々を迎えたのは駅前で野菜を売る農家の人たち。どうやら定期的に販売をしている様子。かなり安くて新鮮な野菜を求めて人が群がっていました。
これが郊外の魅力なのでしょうか。我々も「こういうのはいいねー!」と思いました。見学の時間まで少しあることから、周囲を散策してみることに。
ここでわかってきたのが、この駅の問題点。飲食店はあるものの、買い物する場所がドラッグストア、コンビニとミニスーパーしか無いこと。飲食店も居酒屋とファーストフードが中心でファミレスみたいなのは見当たりませんでした。物件までの途中に大きな病院があるのは安心感がありましたが…
モデルルームへ
少し不安を覚えましたが、時間になったのでモデルルームへ。どうやらなかなか賑わっているようで、窓口で名前を告げたらしばらく待合室で待つことになりました。
15分ほど待った後、説明ブースへ通されました。完全個室ではなく仕切りはあるもののオープンスペースでした。ブースは6,7はあり、半分以上埋まっており確かに盛況。ブースで渡されたタブレットでアンケートを入力。その後やってきた営業のおばさんは、ぱっと見話しやすそうな雰囲気でした。
最初は何故東京在住なのにこの物件を見に来たのかなどをヒヤリング。物件の概要などの説明を受けました。最寄りの大きなスーパーは駅から7,8分掛かる場所で、物件とは逆方向だとのこと。周辺は軽く見てきたので、なんとなくわかっていましたが…
お値段は中層の3LDK70㎡で4000万、65㎡で3600万というところ。やはりお財布に優しい価格帯。
共用設備はキッズスペースやスタディルーム、パーティルームが完備。その後は模型を見せられ、高台立地なので眺望いいですよ!とプレゼン。その後モデルルームを見学となりました。
モデルルームのベースは、この物件でも比較的大きめな76㎡の3LDKでした。玄関はクランクしていて、SICもあって広く感じます。収納も多く、キッチンは広く、食器棚を置くスペースもしっかりしています。コンロは比較的上位モデルで、食洗機もディスポーザーも付いています。トイレはタンクレスで手洗い器完備、風呂は保温浴槽でミストサウナ付きとスペックはしっかりしています。
妻は「広い!きれい!立派!」を連発し満足げ。一方自分はオプション盛り盛りすぎて参考になんないなーと感じていました。この価格帯のマンションに豪華な装飾付き鏡を付けたりする人いないでしょうと。照明はシャンデリア風なの付いてるし。
お風呂に手すりがなく、「手すりはオプションで付けられますか?」と営業に聞いたところ、よくわからないという回答だったのが残念でした。
営業の対応に苛立つ
モデルルーム見学も終わり、説明ブースに戻りました。ここで気になりだしたのが、この営業のおばさんの変な押し。
「これからご主人の健康状態もどんどん不安になってくるし、早めに買わないと駄目ですよ!団信通らなくなる!」「もういい年なんだから、この辺で持ち家を買っておかないと定年までに返済は間に合わないよ!」「この物件ならご主人1馬力でもローン組めるから買いましょう!」「そんな高い家賃払ってるならマンションを買っておくべき!」とか、いい気分がしない言葉を連発。
ここには書きませんがもっと酷いことも言われましたw
モデルルームを見てテンションが上がっていた妻もこれには閉口。タクシーに乗って現地見学となりましたが、二人共すっかり気分は冷めていました。
急坂と狭い歩道
タクシーは駅から物件に向かう道を進んでいきます。大通りを渡ると急な坂。「結構急な坂だなあ…」と話していると、営業のおばさんは「坂だから運動になるって高齢の方も買いましたよ!」とフォローを入れます。
いや、そのフォローは厳しいんじゃないかという坂道です。歩道も狭く、冬の雨や雪のときは難儀しそう。狭い歩道も物件近くになると消滅し更に不安になります。
物件前に到着し、いろいろと説明をしてくれます。しかし、目の前に相当年季の入ったビルがあってちょっと不安になったり、「こっちの坂を下りたら大きなマツキヨがありますよ!」という営業の猛プッシュにも「いや、こっちも急坂やん…」と完全に白けた雰囲気に。
私は白けるどころか少々怒ってすらいました。
資金計算も受けず帰宅
タクシーでモデルルームに戻ってきましたが、もう興味を失っています。説明ブースに戻りましたが、早々に「帰って両親とも相談します」と切り上げました。
本当であれば、ここでローンの試算やらをして次回以降のアポとかを取るのでしょうが、営業のおばさんの対応にも呆れ、物件の立地にも残念さを覚えていた我々は帰宅したのでした。
数日後営業から電話がありましたが、「完全に検討から消えました」ときっぱり伝えてお断りしました。
振り返ってみると
そもそも、条件にまるで合わないマンションを見に行ってしまっただけですね。駅しか見ておらず、駅からの距離や路面をまったく調べていませんでした。事前に下調べしておくべきでした。
設備仕様は本当にしっかりしていて、契約したマンションより優れている部分もあります。このデベロッパーの特徴でもあります。ついでに言えばMRのオプション盛り盛りも特徴。
しかし、間取りなどの躯体へのこだわりはほぼありません。共用廊下側の柱はガッツリ食い込んでます。ゴミ置き場はエレベーターから遠く、さらに駅に向かう際に使うメインエントランスへの動線からも外れているなど、愛のない仕様。外では無いだけマシですが。
営業の対応は酷いものでした。販売は売主やそのグループではなく、外部の販売代理会社でした。この販売代理の会社が悪いのですが、当時は売主自体の印象も最悪となり、この後の検討で別の物件が外れました。
予約して時間通りに到着したにも関わらず、訪問時に待たされた経験も考えてみればここだけでしたね。
マンションの営業は注文住宅などとは違い、契約後は関係なくなります。なので、物件自体が良ければ営業の対応は我慢しろという声もあります。ですが、高額な買い物ですからきちんとした対応をお願いしたいものです。
とはいえ、見に行ったのが無駄だったかというとそうではなかったです。実際のモデルルームを見て検討をするという事を、本格的に探し始める前に行えたのはとても良かったと思います。
苛立つ不快な経験をした初めてのMR訪問、ふわっと勢いでろくに調べもせず行ったことを反省しきちんと要件を整理していきます。