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私のステキな人を、私がステキに書くために考えたこと。
コピーライター阿部広太郎さん主宰「言葉の企画」
第4回目の講義が終わりました。
今回は、「あなたの素敵な人」についてエッセイを書いてくださいという宿題。文字数は3000字以内。
「素敵な人」なんてたくさんいるから、誰のことを書こうか迷ったけど、最終的に選んだのは、大人になってから出会った恩師。
教育講座「宣伝会議」の「コピーライター養成講座 叩き上げコース」でお世話になっていたコピーライター赤城廣治さんのことを書きました。
赤城さんとは2017年10月に出会って以降、ずっと仲よくしていただいている。彼からもらった言葉は、ぜんぶわたしの宝物。
赤城さんを書くことにした「目的」は、いくつかある。
まず第1に、赤城さんに感謝を伝えたかった。
その次に、学びの場で素晴らしい出会いがあったことを企画生のみんなに知ってほしかった。
あとは、10月から始まる「叩き上げコース5期」の宣伝になればいいと思った。
もう少しよくばって、わたしの書いたキャッチコピーを見てもらって、仕事のオファーがきたらラッキーだと思った。
「なんのために、誰のために書くのか?」を意識して書く。
それだけで、文章の生命力がより強くなった気がする。
今回の執筆にあたって、まず、赤城さんに許可を取ってから書き始めた。
「確認をとる」っていうのは、「言葉の企画」で学ぶうちに癖付けたこと。なんの許可もなしにいきなり公開して人を不安にさせたことがあり、そんな自分にがっかりして深く反省をしたから。
いつだって信頼される文章を書いていたい。そのためには確認作業だって執筆の一部だと気づいた。最近は「ここは大丈夫かな?」と思うところは、逐一確認をとるようにしている。
仕事の合間や、フジロック参加中にぼちぼちと書き続け、できあがった1万字を超える超大作。文字数を絞りきれずに提出日を迎えた。なんとか3000字におさめるために、期限に2日も遅れての提出になってしまった。
これについては「期限をのばしてください!」と頼んでOKをもらったからどこかホッとしていたけど、企画生仲間でナレーター、俳優をしているユースケさんが
僕にとって、締め切りは、
— ユースケさん ☁️ (@yusukesann1121) August 14, 2019
「幕が開く」ことと同じ意味なので、
期限までに、いままで培ってきたことを、出すだけです。
という話をしていて、プロ意識のなんたるか、を思い知らされた。わたし、まだまだ甘いなあ。しっかりするぞ!
反省もありつつ、アップする前に赤城さんに確認をお願いしたら、「こんな風に思ってくれていたなんて、胸が熱くなりました」と感想をいただけた。すごくよろこんでくれてうれしかった。
口ベタでうまく伝えられないことが多い分、せめて文章くらいは、ものづくりに対する姿勢くらいは、信頼されたいと思う。今後もちゃんと、やっていこう。(納期に遅れないことも忘れずに!)
講義にて、阿部さんからもらった講評は以下です。
この講評をもとに、自分なりに「どうしたらもっとよくなるか?」考察してみたよ。
「隙がない」
「それゆえ、想像を膨らます余地が、ないような気もする」
うわ〜、たしかにそうだな。
1万字を超えた文量を削っていった結果、エピソードを盛り込みすぎて、文章の圧が強めに。
赤城さんからもらう言葉は、ひとつひとつがコピーみたいで、心に深く刺さる。わたしが持っている「赤城さんからもらった宝物のような言葉たち」を、ひとつでも多く聞いてほしかった。だから、書きすぎた。
そこをグッとこらえて、名言だけを並べるのではなく、チャーミングなエピソードをひとつ入れられたらよかったのかも。ふわっと軽くなる部分と、キュッと引き締まる部分の対比。読ませる文章にするためには、緩急つけないとだね。
「詳細に語る部分が挟み込まれてくると、情景をありありと想像させられる気がする」
話を盛り込みすぎたことで、それぞれエピソードの価値が下がってしまったように思う。ひとつに絞って、もっと踏み込んだ話を書いたらよかったのかもしれない。
「書きすぎているくらいがちょうどいい」とは阿部さんが言っていたこと。「ここまで話して大丈夫かなぁ」って思うところまで書くと「その人らしさ」の感じられる文章になる。もっと素直に、心を開いて文章を書こう。
改善点は他にもたくさんあるけれど、それは、これからがんばるとして。
エッセイを読んで、
赤城さんがよろこんでくれたこと。
赤城さんを知っている人たちから続々とメッセージが届いたこと。
「うらやましい関係」だと感想をくれた企画生がいたこと。
「叩き上げコースに興味がわいた」と言ってくれる人がいたこと。
「しんみのコピーいいね!」とほめてもらえたこと。
書き始める前に掲げていた「目的」はほとんど達成できたから、文章の上手い下手は置いておいて、「いいエッセイ」だったんじゃないかなって思う。
ここから実際に「しんみのエッセイを読んで叩き上げに通いました!」って人がでてきたら最高だな。
ちなみに、企画生仲間のエッセイで、わたしがいちばんすきだったのはこの作品。
転職期間中に、警備員のアルバイトをしていたときの話。そこで出会ったとある方との、短いけど記憶に残るやりとりが描かれていた。
読み終わったあと、「人生って、こういうことだよなあ」とふっと息を吐いて、しっかり生きていこうって決意させられるエッセイだった。(ペンネームで書かれているけど、この方はどなたなんだろう。お話してみたい)
「言葉の企画」も残すところあと2回。
なんとか毎月、noteの執筆も続けられている。
じつは3回目の課題振り返り記事をサボっている(!)というナイショ話もありつつ、このnoteで8記事目。「企画メシ」のアカウントで執筆したものも合わせると、11記事。
「言葉の企画」に通うことを決めた時、「アウトプットをやめない」と自分と約束して通い始めたけど、折り返しを迎えたいま、ちゃんと約束を守っている自分をほめてあげたい。まあ、ぶっちゃけ、自分の努力なんて大したことなくて、人からの反応や感想がうれしくて続けられているんだけどね。いつも読んでくださるあなたのおかげです。感謝!
思うことがたくさんあるので、近いうち、コラム記事も更新するね。
10月の卒業まで、あと2ヶ月もある。
どんどん進んで、見違えるほど変わってやろう。
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