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美点見つけてますか?

週末は2つの講演会があった。1つは自分が講師として話をし、もう1つは日本中を沸かせたWBC2023優勝監督、栗山英樹氏のお話を聞いた。

香川県丸亀市に「広島」という島がある。丸亀港から船で30分ほどの場所。その島に世界中の国歌約200以上を歌うことができる鶴澤美枝子さんと言う方が、昨年5月からその島に引っ越し民泊を経営されている。彼女はコロナで様々な制限が生まれる前まで、2−3ヶ月スーツケースを引っ張りながら各国で国歌や日本の童謡を病院、教会、介護施設、ストリートなどいろんな場所で、歌う旅をしていたパワフルな女性。

その歌声は伸びがあるのはもちろん、独特のバイブレーションがあり音符や歌詞が目に見えるような、華やかさがあり素晴らしい。例えば、フランス国家は部屋全体に力強く広がるようなバイブレーションだし、君が代は身体の芯をジワッとしたから上に通り抜けるようなバイブレーションだ(あくまで私個人の感じ方)歌の意味やメロディによって感じ方が違うからとても不思議な体験。

前置きが長くなった。その鶴澤さんが旦那さんと島民に声かけて「笑学校」というコミュニティを作り島の外から毎月1回ゲストを招いて、講演会というか勉強会を開催している。島民の方が集まりいろんなテーマでお話しを聞いて、みんなでおやつを食べて約2時間ほど過ごす。とても楽しいコミュニティだ。島民より猪の数の方が多いと言われている島だけど、空海さんが修行した「心経山」があり、島一周約20kmのゆったりした空気が流れる、素敵な島。ちなみにこの写真は、広島で採石した青木石で作ったオリジナルのコーヒーミル。

私は「人生を楽しく生き切る:というテーマで90分お話しさせていただいた。ほとんどが人生の先輩方なので、おこがましいのではあるが「自分を大切にしてほしい」という思いで「筋力をつける」、という身体の健康維持と「美点凝視」という自分の長所に目を向けるという心の健康維持についてお話しした。

筋肉は20歳過ぎたら毎年1%づつ落ちるという。健康でいるために特に下半身の筋肉は維持、向上を心掛けていく事が大切。2000回『放浪記』の舞台に立たれた森光子さんは毎日100回以上スクワットをやっていたという。是非下半身の筋肉は衰えないよう鍛えてほしい。スクワット、階段の上がり下がり、など生活の中でできること、ジムに行く、ランニング、テニスなどスポーツするのも良いですね。

美点凝視については、皆さんに自分の長所を1分間でなるべくたくさん書いてもらい、皆さんサラサラ書いていたので良い感じだった。もう一つ自分の『売り』について書いてもらったのだか、お一人だけ何も思い浮かばないという女性がいらした。

なので一緒に参加されている方に『どなたか彼女のすごいな、素敵だなと思うところ教えてもらえませんか?』とお聞きしたら、隣に座っていらした女性がすぐに『彼女は毎日新聞を届けてくれるんだよ。雨の日も風の日も毎日だよ』と応えてくれた。

少し恥ずかしそうに『昔は郵便も届けていたんだよ』とご本人が教えてくれた。なんだか温かい空気が流れた。お二人とも素敵だし、その関係性が温かい気持ちにさせてくれた。拍手。

自分の長所や売りを書く。日本では謙遜が美徳なのか、あまり人を褒める文化がないように思う。案外スラスラ書けない方が多いようだ。是非自分の良いところを書いてみてほしい。誰にも見せる必要はない自分だけが知れば良い。そして併せて家族の方、旦那さん、奥さん、お子さんやお孫さん、身の周りにいる子供達、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんなどなど身近にいる人たちの美点を見つけて、口に出してあげて欲しい。

口に出すほどでもない、と思うことほど声に出したら良いと思う。ありがとう、すごいね、素敵だね、助かるよ、などなど表現は色々。自分がそうだなと思える、人の良いところ。

自分の美点凝視。鏡に向かって、元気だね、すごいね、頑張っているね、など出来たら声をかけてみると毎日楽しくなると思う。

騙されたと思って試してみて、何日か続けてみて。

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