エアコンと冷蔵庫は、なぜ冷える?
エアコンと冷蔵庫の冷やす原理は同じなのか?原理を解説し、原理に関わる豆知識も記載しました。ぜひ最後まで読んでくださいね。
エアコンと冷蔵庫の冷やす原理は同じ?
答えはYESです。エアコンと冷蔵庫は、基本的に同じ仕組みでモノを冷やしています。その仕組みを簡単に説明すると、以下のようになります。
⚫︎冷媒という特殊な物質を使って、熱を運びます。冷媒は、気体と液体の状態を繰り返します。
⚫︎コンプレッサーという機械で、冷媒を圧縮します。圧縮すると、冷媒は高温高圧の気体になります。
⚫︎コンデンサーというパイプで、冷媒を放熱させます。放熱すると、冷媒は液体になります。
⚫︎キャピラリチューブという細い管で、冷媒を減圧させます。減圧すると、冷媒は低温低圧の液体になります。
⚫︎エバポレーターというパイプで、冷媒を気化させます。気化すると、冷媒は気体になります。このとき、周囲から熱を奪います。
⚫︎ファンで、エバポレーターから出た冷気を吹き出します。
このようにして、エアコンと冷蔵庫は、それぞれ室内や庫内の熱を外部に排出しています。この仕組みを**ガス圧縮式**と呼びます。
冷やす原理に関わる豆知識
ここでは、冷やす原理に関わる豆知識をいくつか紹介します。
⚫︎冷媒は、水よりも気化する温度が低い物質です。水が100℃で沸騰するのに対し、冷媒は0℃以下でも沸騰します。
⚫︎冷媒は、昔はフロンガスという化学物質が使われていましたが、オゾン層を破壊することが分かってからは禁止されました。現在はフロンガスよりもオゾン層への影響が少ない物質が使われています。
⚫︎エアコンと冷蔵庫は同じ仕組みですが、違いもあります。エアコンは室内の温度を設定した値に保つために、コンプレッサーの動きを調節します。しかし、冷蔵庫は庫内の温度が一定ではないために、コンプレッサーは常に動き続けます。
⚫︎エアコンや冷蔵庫は電気代が高くなりがちですが、節電する方法もあります。例えば、エアコンは室内の温度を1℃上げるだけで、約10%の電気代が節約できます。冷蔵庫は扉を開ける時間を短くしたり、食品を詰め込みすぎないようにしたりすると、電気代が下がります。
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