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日本企業版SDGsの採択

先日、名和先生とお話しさせていただきました。広告会社がCSVを取り組む
理由の確認から、SDGsの話へと発展していきました。

一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻 客員教授の名和高司先生
には、J-naradewaの運営など大変お世話になっております。

名和先生曰く、日本企業はSDGsにただ取り組むのではなく、
日本企業ならではのゴールを採択する必要があるのではないかと
おっしゃっています。

①SDGsブーム?

日本企業がSDGsをモノサシに、自社の行っていることを見立て直して
います。例のカラフルなアイコンを、統合レポートにちりばめて、
取り組みの社会性を訴求する。社会も一気にそっちへ意識が向き、
企業の社会性がとてもわかりやすくなったと思います。
昨年あたりから活発化し、SDGsブームかのようです。

しかし名和先生は、今こんな風に盛り上がっているSDGsに、
なぞらえるよりも、日本企業は、もっと社会のためになって、
もっといいことやってるところも、あるじゃないかと。
だから、わざわざSDGsなんかになぞらえるよりも、
もっと独自性を訴求するべきではないか。そんなようなことを、
よく口にされています。

②SDGsに取り組むことは当然

SDGsに取り組むことは当然であって、取り組むだけでは差別化できない。各企業が独自性を出していくことが大切だ。

“ならでは”が重要。SDGsを先行して使いこなしていたユニリーバや
ネスレは業績をのばしました。戦略的に欧米企業にとって優位になるような
文脈がSDGsにはきっとあるのだと思います。

取材をさせていただいた石坂産業の社長も、
つくる責任つかう責任はあるけれど、処理する責任がないと。
SDGsには足りないものがあると、どこかでおっしゃっておられました。
石坂産業は産業廃棄物中間処理業を営んでいるので、“処理すること”に
もっと目を向けて欲しい、そうすることで、自社の掲げるパーパスである
自然と美しく生きる ことへつながると、そう考えているのだと思います。

③日本企業版SDGsの採択 

企業の掲げるパーパスやビジョン達成のために、社会の理解を増やしたり、
その企業の追い風となるような社会風潮を戦略的につくれないかと思う。
広告会社のコミュニケーション技術を使うところでもあるように思います。

名和先生とのお話は、いずれJ-naradewaでも紹介していきます。


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