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【要約】ドラッグデリバリーのための表面改質されたグラフェンベースのナノ材料

Haiqing Dong et al. J Biomed Nanotechnol.
2014 Sep.

元記事はこちら。


概 要

 グラフェンは、新しく発見された炭素同素体として、その発見以来、基礎研究および膨大な数の産業・生物医学的応用の双方において幅広い興味と強い関心を集めてきた。
グラフェン系材料のナノバイオインターフェイスを理解し、ドラッグデリバリー、バイオセンシング、バイオメディカルイメージング、幹細胞技術、光熱療法などのバイオメディカル応用の可能性を探るために、相当な努力が払われている。
本総説では、グラフェンナノ材料の生理的安定性、EPR(Enhanced Permeability and Retention)効果、活性標的、薬物運搬能力に関する現在の研究を要約し、これらのナノ材料による薬物および遺伝子送達のメカニズムに関する基礎知識を提供するものである。
また、グラフェンナノ材料を用いた光増感剤およびセラノスティクスに関する最近の進展についてもレビューしている。
また、細胞レベルおよび動物レベルでのグラフェンのバイオセーフティについても議論されている。この分野の課題と展望についても言及されている。

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