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【要旨】グラフェン系ナノ材料の毒性-起源・曝露・機構の総論
包括的分析化学
第91巻、2020年、281-325ページ
第12章 グラフェン系ナノ材料の毒性-起源・曝露・機構の総論
著者R.Rajakumaria†NandakumarKalarikkalac
https://doi.org/10.1016/bs.coac.2020.09.004
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概 要
グラフェンおよび酸化グラフェン(GO)、還元型酸化グラフェン(rGO)、グラフェン量子ドット(GQD)などのグラフェン系材料は、優れた物理化学的特性を有しており、さまざまな用途に応用することが可能である。
バイオメディカル分野では、ドラッグデリバリー、組織工学、センサー、診断などの用途にグラフェンが利用されている。高い表面積と酸素を含む官能基の存在により、薬物に対する負荷が高く、機能化が容易である。
その毒性については、世界中で行われた多くの研究者によって、多くの興味深い、そして厄介な結果が得られている。ヒトや動物にとって完全に安全な材料として考えられるようになるには、まだ多くの領域で探求が必要である。本章では、バイオメディカル分野におけるグラフェンの現在の進歩について、その毒性学に焦点を当てながら概説している。