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信楽の土で焼く。野川焼の教室を体験してきました。
日曜日の朝一番、野川沿いに面した藤本陶房さんへ。
興味津々だったのですがコロナでお休みされていたので、やっとチャンス到来の初体験です。
くじら山の近くまで往復の野川は、雨上がりに水気いっぱいに繁って、しっとりキラキラ美しかったです。
(⬇︎ムラサキツユクサ)
この季節になる度、ここ野川とハケが舞台のジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」を思い出すのですが、
陶房の建物もそんな感じでノスタルジックでした。
木枠の網戸、自然光たっぷりだけど少し仄暗くて、川風が通る。
棚に小さないろんなものが並んでいます。時々アトリエを猫が横切る。
初めてなのに、なぜかとても懐かしい感じ。
ここでろくろを廻させてもらえました。
水と土の感触が気持ち良くて、微妙な力加減で形がみるみる変わっていくのが魔法使いにでもなった気分。
ろくろが廻り、器の内側に指が作る螺旋をただ眺めていて癒されていきます。
先生の教え方がとても丁寧でした。
不安なことやわからないことを、全部おもしろいことに変えてくれる。
学びの場を絶対の安心感で満たしてくださる、やさしいお師匠さん。
そういうことがこの空間の懐かしさと一緒になって、なんだかふわ〜っと嬉しくて…
喉の辺りがくすぐったい感じがしていました。
潜在意識から楽しめるってこういうことかもしれません。
できました!
山茶碗みたいな平たい小鉢になりました。
何を作るかは最初に考えず、手の加減でなんとなく決めていくというのもおもしろいんです。
一緒に習った友だちは同じ土同じ工程でしたが、できたのは花差しでした。
この後半日乾かして高台削り出し、
二週間乾かしてから素焼き。800度で12時間。
1日冷まして釉薬をかけてから
本焼き、1240度で丸一日。
たいへんな手間と時間とエネルギーがかかってやっと出来上がるのだと知りました。
まとまったタイミングで先生が焼いてくださるそうです。
だいたい三週間ぐらいで焼き上がりを受け取ります。
釉薬は、タイルの見本を見ながらいろいろ選べます。
伊羅保、織部、黄瀬戸、御深井、青磁、瑠璃、黒、白、トルコ青…
選ぶ釉薬の種類と、ざっくり赤土か白土かで、全く違う焼き物になるのですね。
私は黄瀬戸と迷ってからこの御深井を選び、ちょっとだけ織部の緑色を縁に回してもらうデザインにしました。
今日はろくろで成形するまでしかできないのは残念でしたが、またいずれ、先の工程もやってみたいと思います。
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