野の花の名前②
足元を良く見ると、雑草と呼ばれる草にこんなにかわいい花が咲いています。
今日も少しだけ摘んで、骨董市で見つけたお気に入りの陶器に活けてみました。
「こぎん刺し」という青森の伝統手仕事の敷物によく似合うのは、こういう素朴な野の花かも、と悦にいってます。
ミモザを小さくしたような黄色いふわふわした小さな花、葉っぱも白い柔らかな毛で覆われています。
これはなんと、春の七草の「御形(ごぎょう)」でした。一月七日に七草粥に入れる草です。
青紫の小さな花は、オオイヌノフグリ。
5ミリぐらいのほんとうに小さい花なのに、完成された美しさ。
ミニチュアみたい…
こんなにかわいいのだから、もっとすてきな名前つけたいですよね。
小桔梗草、なんてどうでしょう。
活けながらふと思い出したのは、小さな頃、庭の雑草の花で遊んでいたこと。
この御形の花を取ってままごとのお茶碗に盛ったり、オオイヌノフグリとハコベやカタバミでお人形用のブーケをつくったなぁ。
何十年も経った今、当時と同じしあわせな気持ちを思い出すことができました。
広い森にいけなくても、足元の小さい自然にも癒し効果があるんですね。