Strange Horticulture -怪しい植物を売る日々を-
■steam、switch、PS4/5、XBOX、android
■パズルアドベンチャー(空気はミステリ)
■一人用
■4.5時間くらい
iOS以外のすべてのプラットフォームで展開しているようなので、こんな場末のNote見てくださっている方はサムネに見覚えがあるのではないかと思う。
ちょっと微妙に日本受けしないグラフィックなのと動画が英語なのもあって少し手が出しにくい雰囲気を醸し出しているこちらを遊んだ。
まあ圧倒的好評になるのもわかるし、それを期待すると非常に好評、となるのもわかる気がする。
システムというか遊びがとてもユニークな作品でした!
全体的にネタバレなしの感想兼システム紹介
とりあえず
Q.どういうゲームなん?
A.ファンタジー世界の植物を扱う店の店主になって図鑑と店先の植物を一致させるゲームです
店に残された名前もわからない植物たちと、植物図鑑、そしてネコ。
プレイヤーはこの店を継いで、図鑑片手に訪れるお客さんたちの要望を聞いていくことになる。
画面右下の引き出しを開けると、まず図鑑と地図が目につく。
図鑑には様々な花や植物の情報が乗っているが、このスケッチがそもそもその花の茎の部分の模写だけだったり、花びら一房の模写だったりするので、図鑑に書かれた特徴とお客さんの要望、そして上の植物たちを一致させていく必要がある。
特に大事なのが「形」で、例えばイラストの葉先がとんがっているのなら、現物ももちろん尖がっているし、葉脈がくっきり書いてあるのなら、現物も葉脈が書いてある。
結構こまめな観察がキモになってくる。
そしてお客さんを捌きつつ、たびたび手に入る「情報」に合わせて出かけると、新しい植物が見つかる…
という流れが基本部分。
この遊び自体が目新しいので、システム面白そう!と思ったらさわりだけでも遊んで損はない。
BGMや画面の淡々とした感じがなんだか雨の日の午後。って感じで味わい深い。
大まかなストーリー
主人公が後を継ぐことになった植物ショップには、腰の痛みに効く植物から他人の記憶や精神に影響を与える効果のある植物までがそろっていて、もちろんその植物を求めてやってくる素性の知れない人々もいる。
そしてそんな矢先に郊外で発生する不審死・怪しい仮面の人物の目撃情報、怪しい新興宗教の勧誘…
徐々に増えていく怪しい依頼や、お客さんの人生を左右する選択…みたいなのを植物ショップの店長としてどうしていくか、みたいなストーリーです。
世界の謎!みたいな感じではないし殺人事件の犯人を見つける!とかでもない。
あくまで主人公が「街に住んでるモブA」っぽい立ち位置なのがとてもいいですね
オススメポイント
①マジでたんたんとしているところ
②植物の種類が70種類以上ある+似たような植物ももちろんある
➂ちゃんとパズルとしても面白い
とくに推理の中でも推察という分野が好きだったり得意だったりする人はかなり「おっ」となると思う。
結局やっていることはパズル、なのでパズルジャンルになっているが、お客さんからの要望があの手この手で「どれだ…?」とさせてくるのもあって気づくと黙々と数時間が溶けてしまうタイプのゲームです。
ストーリーがいいとかキャラクター性が、という感じではないのですが、お客さんが置かれている状況が見えてきたりすると「あ、この植物●●さんによさそうじゃん、使うかもしれないからわかりやすいところに置いておこう」とか「あの人あの植物で大丈夫だったのかな…」みたいになってくるのでそのあたりはペーパープリーズくらいのキャラクター性・ストーリー性、とかって思っておくといいかもしれない。
結構肌に合う人は「おもしろかった!!」っていうと思うし、ちゃんとアドベンチャー・推理がしたい!って動機で買うと「あれ…」となってしまうようなタイプのタイトル
プレイ時間が短いんですが、体感はもっとながい(8時間くらいやってるつもりだったので時間を見て驚いた)と思えるような濃密さなのでぜひやってほしい。
個人的には好き
もちろん画面が一定で眠くなるとか、BGMも相まって眠気が出てくるとか…あとはストーリーの「絶妙に日本人に合わない独特のテンポ感」などもありますが、個人的には好き!って感じ
特にこの植物がどんどん増えていって充実していく感じだとか、だんだんパズルのヒントがなくなっていって難易度が上がる感じとか。
これまた渋いタイプのタイトルだなと思いますが。ぜひ気になった人はやってほしい。
たぶんこれと似たようなゲームなかなか出てこないと思うので