BMX改造:フレーム塗装編
前回の手組みホイールに続いて、今回はカスマムペイントでBMXを改造していきます
カスタムペイントの第一歩は元の塗装を全て落としてキレイな地肌を出す事です
フレームには塗料の他にステッカーが入ってある場合があるので、事前に剥がします。クリア層の下にステッカーがいる場合はカッターとかでほじくり出して剥がしましょう。クロモリであればカッターくらいじゃ傷は入らないのでガリガリやっちゃってOKです。
サンダーやサンドブラストとか持ってれば別ですが、塗装剥がしは剥離剤が便利です。ただし劇物なので肌に付くと激痛です。薬品使用に抵抗がある方は番手の低い紙やすりで地道に擦って下さい。
僕が使っているのはこれです
フレームにハケで薬剤をペタペタのせていきます。薄く塗るのではなく厚くのせる感じです。フレーム全体にのせてる途中で塗装が剥がれ出します。5分くらい置いたらスクレイパーで薬剤ごと塗料を削ぎ落とします。ある程度まで削いだらタオルで薬剤を拭き取ります。そしたらまだ塗料が残ってるところに薬剤をペタペタと。これを3回くらいしたらほぼ塗装は剥がれると思います。
しっかりと薬剤を拭き取ったら中性洗剤でフレームを綺麗にします。サビや残っている塗料は240番や400番の紙やすりで綺麗にしましょう。
まだまだ準備の続きです。
塗装を効率的に行うためにフレームを固定できるようにします。BBやシートチューブ、ヘッドチューブをうまく使って固定します。
僕は棒ネジ、ナット、ワッシャー、リングナットを駆使して固定しています。ホームセンターで2,000円しないで準備できるのでおすすめです。
BBを中心に縦に回転できるので裏面も塗りやすいです。
フレームの固定は作業性に大きく影響出るし、塗りにくいと垂れが出たり、白被りの原因になるのでしっかり準備して、念入りにリハーサルする事をお勧めします。
環境を整えたら下地塗りです。
まずはフレーム全体にシリコンオフを施します。水性のシリコンオフもありますが、揮発性の高いものの方がお勧めです。
下地はプライマーサーフェイサー(略してプラサフ)を使います。僕は塗料にボディーペンを使うので、プラサフもボディーペンを使ってます。
なくてもいいですが、プラサフ吹く前にプライマーのミッチャクロンを吹いておくとより食いつきが良くなります
プラサフにプライマーが含まれてるので、わざわざ個別にプライマーは本来不要ですが一回ミッチャクロンなしで塗装した時に塗膜面がペリッと剥げた事があったので、僕はミッチャクロンは必ず使ってます。
ボディーペンのプラサフにはグレーとホワイトの2色があります。
グレーはプラサフ吹いた後の傷の確認がしやすいのが特徴です。反面イエローなど隠蔽力が低い色を塗る場合に下地のグレーが透けて色が濁って見えてしまいます。対策としては①綺麗に発色するまで重ね塗りする②まず白い塗料を塗ってからイエローを塗装③オレンジなど同色の濃い色を塗ってからイエローを塗装
の3パターンが考えられます
僕のお勧めは①です
ホワイトはイエローなどの、隠蔽力が低い色でも発色しやすいので、重ね塗り回数が少なくなるので、パイプ径が太くなるのを防げます。反面傷が確認しづらいです。ただ凹みをパテ埋めしたりしない限りキズは気にする必要無いので僕はホワイトがお勧めです。
プラサフは吹きすぎて垂れたり、ザラついてもヤスリで削ってやり直せるからいいですが、上塗りはやり直し出来ないので一発勝負です。綺麗に吹くコツは距離と速度(吹き付け時間)になます。
塗装の失敗のほぼ全てが垂れです。リカバリーは出来ますが、結局綺麗に塗装するためには垂らさない事です。基本は一回で塗り切ろうとしない事です。
特にイエローなどの隠蔽力の低い色の場合には最初、え?って思うくらい色が乗らなかったりしますが、焦らず吹く、乾かすの重ね塗りをしましょう。一回に吹く量は1-2往復程度で大丈夫です。様子を見て大丈夫であれば3往復、4往復と増やしてもいいですが、欲張りは禁物です。
また、往復の際に折り返しは塗装対象の外で行って下さい。折り返し点では一度手が止まるので、そこだけスプレーが多く当たって塗りムラになります。スプレーをケチケチせずに大きく余裕を持って往復して下さい。
ウレタンクリアの吹き方も同様です。ただ、透明なのでどの程度吹いたか分かりづらいので、上塗りで感覚をしっかり掴みましょう。
次は組み立てです