小説を公開したら帯をたくさんもらってうれしかったので、全部を紹介するよ
「帯」とは、愛だと思う。
文章を読んで、生まれたなにかを言葉にする。その一瞬の時間を使う愛。もしくは、尊敬、憧憬、はてまた嫉妬。そもそも、「好き」でなければ帯なんてかかない。だから、帯をもらえると、とてもうれしい。
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一応説明すると、「帯」とはnoteをTwitterでシェアするとき、添える言葉のことです。なんとなくアレを「帯だね」とよぶ空気があり、われらが軍師兼学級委員長、でも雰囲気は親しみやすいワンコと称される頭脳明晰なilly氏によって、これは帯であると明文化されました。
帯はいい。
「この人が読んでくれた」がわかるだけではなく、「こんな風に感じてくれた」まで伝わってきて、気持ちに言葉を照射させて白い画面に文字を書き出す時間がむくわれる――平たく言うと、書いてよかったなと思うのです。
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先日、小説を一本公開しました。
これまでとはちょっと違ったテイスト。サカエ コウ。さんの 金曜の夜のビターな物語を綴る #金曜ビター倶楽部 と、げんちゃん、ちゃこさん、Saeさん発の「クズでエモい文章を書こう」という #クズエモ をテーマとしたもの。
つまり、ほんのりビターで、人間のどうしようもないクズさが表れていて、胸がきゅうとなるエモい文章。そんな小説が書きたかったわけで。
ニュージーランドの夜、日本の夕方の時間に公開したので、すぐに寝落ち。夜中にハッと目覚め、スマホを手にとって並んでいる帯を眺めて、にまにまとうれしくなりました。
ちょうど、illy氏発の自主企画、好きなnoteの帯をコレクションする略して「#おびコレ」も開催中だし、せっかくなので頂いた16本の帯をならべて紹介してみます(時系列です)。
▼ マリーナ氏の叫び
公開したのが台風が関東に進撃中のタイミング。クズエモが気晴らしになったようでなにより。
▼ ぼたもちさん(岩代ゆいさん)のため息
「情景が目に浮かぶ」と言っていただけるの、うれしい。
▼ コメントまで冷静なilly氏
「小説」ですってば。実話含有率は非公開。
▼ 心の願望を吐露する、おくまほちゃん
うん、うん、本音が漏れだしてるよね。
▼ Twitterとnoteでコントラストの対比をつける、ほしちかさん
しっとりと、落ち着いた帯をくれたほしちかさん。しかし私は知っています。記事のコメント欄で、ほしちかさんが呼吸困難になっていたことを……
▼ 続きが気になるひなこさん
私も気になります(キリっ)
▼ クズエモの先輩、しもの田さん
「クズエモ」とは何かの鋭い考察。なるほど、ひとりのドラマ……しもの田さんのクズエモ小説『良平君と私は暗い空が似合った』も、とってもクズでエモいので、ぜひ。
▼ どうかちょっと落ち着いて欲しい
って、つい言いたくなっちゃう。
▼ ふみぐら社さんの、嵐の夜の大人な帯
「ざわつく」理由を今度教えてください。
▼ 卒倒するミユキさん
あーーーーーっつ!!!
▼ 帯までもが美しい、嶋津さん
「サマトレ」との色の対比、うれしい。なんだか帯をもらったほうが、ドキドキします。
▼ 私も好きっす、一伽さん
率直な感想は、読んですぐ書く帯ならでは。
▼ 夜にぜひ、の仲さん
ふくろうさんですからね。朝の通勤電車には不向き。
▼ Twitterつながりのみわぱんださん
noteを書いている人以外からの帯!うれしい!
▼ こっこさんの詩的帯、きました
「その先」はどうなるんでしょうね? 書いた私にもわからないことです。
▼ 大トリは、帯職人のよっしぃさん
と思っていたら、まるでエピローグになるような帯が。物語と物語の間奏曲みたいで、頂いて感動しました。
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以上、16本の帯紹介。女性が主人公の小説なので、女性側に「あー!」となっている感想が多かった気がします。
noteの帯は、本文から一部切り取る「引用」もよく使われますが、今回の帯については一つもなかったのが、また興味深かったです。帯を書いてくれた16名のみなさん、ありがとうございます。
で、この『終わりの電車の向こうがわ』、絶妙なる展開でケイさんが男性目線での「B面」を書いてくれることになりました……!
ケイさんは、「ヨーグルトのある食卓」で審査員特別賞を受賞。
「あの夏に乾杯」では、同じ話で違う登場人物の目線を描いた視差小説を書いています。
そんなケイさんが、B面を書いてくれる。なんて贅沢……!といまからワクワク。今夜? 近日? 公開予定とのことなので、『終わ電』(byマリナ油森)を読まれた方はお楽しみに。
▼ 追記: ニヤニヤが止まらない、ケイさんのB面が公開されました!
https://note.mu/ksw/n/ne858569dc2c2
▼ A面はこちら
以上、#おびコレ 第一弾でした!(今度は、他の人のnoteの帯を紹介するやつやりたい)