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正三角関係の備忘録(ネタバレしかない描き殴り)


いや〜とんでもないものを見た。
もうなんか物語に飲み込まれる感覚。
終演後の帰り道冗談抜きに手足がガタガタ震えて歩くのもやっとだった。割と感受性が強い方だからもう堪らなかった。放心状態なった。


「唐松富太郎」
大好きな大好きなじゅんくんが13年振りの舞台で演じた役。まじでじゅんにしか演じられない役だった。短気で女遊びも激しいけど真っ直ぐで情熱的で。グルーシェニカと明日世界が終わることに乾杯(ニュアンス)と大笑いしている富太郎を見て私はある種の恐怖を感じたし何故かこちらが悲しくてたまらなくなった。いつかきっとと、空を見上げる花火師の富太郎の目に写ってた希望が最後絶望に変わるところ。戦が無い世界になるようにと願って花火を作った家康公を演じきったじゅんが翌年こんな役をやるなんてほんと誰が想像したよ、、もう1年間家康公を追っていた身としては倍増しで悲しかった。原爆投下された後焼け野原で独白する富太郎の叫び。本当に本当に心が痛くて張り裂けそうだった。最後のシーン涙と汗で顔真っ赤にして命削って演じるじゅんを見たらもう涙が溢れて止まらなかった。その姿はもう悲しくなるぐらい美しかった。一生忘れられない。



ところでパルクールやるじゅんはめっちゃかっこよかったし、女遊びしてるところの醸し出す色気がえぐすぎて双眼鏡でガン見してたのはここだけの話
めっちゃめっちゃドキドキしてしまった



最初父親殺しのサスペンスかな〜と思って軽く望んだら空襲警報が聞こえて戦争の話だって気づいた時鳥肌止まらなかった。リアルに心臓が冷たくなった。言葉選ばずに言うと率直に怖かった。戦争の話になる度に手を握ってみてた。原爆投下のところなんてもう逃げ出したくなるぐらい怖かった。カラマーゾフがこの正三角関係と繋がった時の鳥肌も正三角関係の意味も本当に鳥肌たった。花火師と物理学者と神父の三角関係。日本とロシアとアメリカのこと。父親殺しは有罪でも原爆に手を貸すのは無罪になること。神様とは信仰とは何なのか。鉛みたいに重いテーマを野田さんから投げられた気がする。
人生初野田地図。とんでもなかった。じゅんが舞台でる!!!ってワクワクしてた頃の自分をあんた甘いよそれってぶん殴りたいぐらい良い意味で最悪で最高の経験をした。日本人が忘れてはならない話。この正三角関係を見るのことが出来て心の底から良かったと思う。

というオタクの描き殴り備忘録。また忘れた頃に追記するかも。



8/14 私的正三角関係2回目の追記
最初から物語の流れが分かった状態で見るから解像度が違うし伏線とかが分かって面白かった。

「空を信じよう。誰もが同時に見上げる空を」から始まった物語が最後原爆投下と共に「誰もが同時に空を見上げる時世界は平和になるはずだった」って終わるのもうなんというかなんも言えないよね……(語彙力皆無)
それでも最後絶望に包まれる中でそれでも空を信じようって終わるのこの物語のめちゃくちゃ好きなところです。
ウワサスキー夫人が日本、アメリカ、ロシアの話をした時に養生テープが三角になるのもすごいすき

ところで物理学の粒子の表現の仕方がめっちゃ美しくて好きだしこれは2階席の方が全体図が見渡せる
やっぱり養生テープの使い方がめちゃくちゃ美味いよね、、、テープレコーダーがまんま養生テープで表現されるのすげぇ………ってなる。
あとラストシーン原爆投下のところ黒い灰が白い布に変わってるところがめっちゃ好き。ほんと、悲しいぐらいに美しいんだよねあのシーン。


ここからは富太郎くんの話。
7月に見た時よりもずっと良くなってて凄かった。
あの時代を生きた富太郎くんが乗り移ってた。
父親殺しの真相が語られる少し前、証言台で語る富太郎くんの目から涙がボロボロ溢れててびっくりしたしあるシーンからずっと目に絶望が浮かんでるのがたまらなく苦しかった。今日の富太郎くんは7月の時よりもずっとずっと痛くて苦しそうだった。消えちゃいそうに儚かった。忘れられない。

グルーシェニカか生方莉奈かどっちか忘れちゃったんだけどキスシーン1階と2階だと見え方違うのね……oh……………

あとじゅんの話。
今日のじゅんさんはカテコずっと厳しい表情で登場シーンから垂れるぐらい滝汗かいててちょっと体調悪かったかなって心配したりもしている。
どうかどうか健康で最後まで何事も無く走り抜けますように。私が祈ることはこれだけです。

以上8/14マチネの追記。

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