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「素朴な質問」と銘うった、人生の悩み

今日、遅番がおわり、事務室にいくと、一緒にクラスをもつ保育士Rくんが、事務をしていた。

彼は、園長の弟で、3児の父で、大工仕事が得意な
イケメンです。

私も日誌を書いていたのだけど、自律神経のみだれか、異様に眠い。

会議資料の仕上げをした彼が、

Rくん「素朴な質問だけど…」

と始めた。

Rくん「クマベ(私)は、保育がすきなの?
あづ花(勤務園・仮名)が好きなの?両方なの?」

びっくりした。

私「えぇーと」  

子ども好き。だけど「保育」としては、どうなのか?
保育園は、大好きだ。ここ以上なトコはおもいつかない。

Rくん「なんか、仕事しててツラそうなときあるし」

わたしは、4年ほど、うつ病を患っている。
みんな、周知してる

Rくん「おれは、もう、限界でさ、今年度いっぱいで、辞めるんだ」

更に、びっくり。少しショック。

だって、彼の保育が、好きだから。

子どもたちが、寄ってくるし、
ダイナミックさと繊細さを兼ね備えてるし、ピアノ以外なんでもできるから、彼の天職だと思ってたのに。

なんにもできない私とちがって、すごいのに。

前の担任を求めすぎの壁が、しんどかったらしい。(今は、彼の方が子どもに好かれてる)

私は、前の担任が、理不尽な言いがかりをつけるから、しんどい。

Rくん「クマベは、他にやりたいことあるんじゃないか?お泊まり保育の出し物で、目を輝かせてたから」

私「正直、ある。でも、仕事にできるかわからない」
Rくん「まぁ、仕事にできるかどうか、は、わからないし。おれも、次、なにやりたいか決まってなくて迷うし」

Rくん「認可されて、他の保育室から人が入ってきたし、家庭保育室時代とだいぶ変わったじゃん。
副主任(私の一個下)も、もっとおっとりしてたけど、変わったと思う」

確かに、そうだ。副主任ちゃんは、もっとのほほんとした人柄だった。

Rくん「クマベの『やりたい保育』ってのは、家庭保育室時代の“みんなで一緒に”なんじゃない?
そして、家庭保育室の雰囲気が、クマベには合ってたんじゃない?」

確かに、そうだ。
私がモヤモヤ、言葉にできなかったのは、この事だ。

Rくん「俺たち、他の『さくらさくらんぼ』方針の園から来たやつらは、頼れる上の世代がいた。
あづ花の無認可からの人は、みんな同期みたいな感じで、大変だったんじゃない?
いいよ。頼れる上の人がいるってのは。ぬるま湯に浸ってるみたいだ」
[注釈]『さくらさくらんぼ保育』とは、埼玉県深谷市にある「さくら保育園」「さくらんぼ保育園」の創立者・齋藤公子先生の概念の保育。
子どもの生きる力を最大限引き出す科学的保育

確かにそうだ。園長も副主任も一個下で、世代が塊っていた。
私と同様に他から来た保育士たちは、「さくらさくらんぼ保育」を知らない。
頼れる先輩がいないのだ。

Rくん「みんな自分でいっぱいいっぱいだし、孤独に努力すんのもキツイんじゃないかな?努力の仕方変えてみたら?
あづ花が好きなら、よその保育園に勉強しにいくのもいいんじゃない?姉ちゃん(園長)も給料保証ぐらいしてくれるよ」

Rくんは、私が、悩んでたことに的確にアドバイスくれた。
学生時代から憧れてた「さくらさくらんぼ」の概念を取り入れた保育で、人間関係があったかい今の保育園。
確かに同じ概念を持つ交流園もある。
けど、もっと厳しくてギスギスところも多い。

園長や方針やスタッフとか。あづ花保育園の全部が好きな私。
あえて、離れるのも有りなんだな。
目からウロコ。

Rくん「ま、この仕事は、相当、どMな仕事だよ」

パワーワード、キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)

これも、すっごく、的確。

『Rくんは、賢者か何かなのかな⁉️』と、感じた。







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