『発掘された日本列島2010』の埴輪目撃談
[円筒埴輪(奈良・赤土山古墳)]
円筒4本が、でーん、大きい。特に鰭(ひれ)付朝顔形1体、どどーん。1m70cmほど。
古墳の大きさがしのばれます。
後ろに回ったりギリギリまで近づいたりして見る。柾目(まさめ)は確認できるものとできないものとがある。突帯(とったい)を付けてから鰭を付けたことが分かった。
背伸びして覗きこむ。
島に直置きされていて遮るものがないのはありがたいけど、もっといろんな角度から見たい。どうしても見えない角度がある。特に上からは見えない。何とかして見れたらいいなあ。鏡を設置したりして欲しいなあ。
発掘状況の再現も迫力。土の中に土。焼かれた粘土は残る。
[冠帽(かんぼう)形埴輪(奈良・赤土山古墳)](1体)
円筒よりも白っぽい粘土。鋸歯文と平行線文との組み合わせからなる線刻くっきり。
埴輪のかぶり物は不思議なものが多いがこれもかぶるのかこれをか。というくらい変。
[水鳥親子埴輪(兵庫・池田古墳)]
水鳥は成鳥4体ひな4体。
ひなはともかく成鳥も小さめなせいか頭部が中空じゃない。目が埴輪らしくない。残念。
成鳥の背中がそれぞれ違う。じっくり見せてもらう。それぞれおもしろい。
翼がハートマークに平行線の鳥。翼が剥がれたらしき跡がある鳥。そして背中にひなを乗せた鳥。周りにもひなたちが。
どうして違うんだろう。鳥の種類が違うのか。埴輪部が違うのか。気分が違ったのか。
列島展、通い始めて3年目。ずっと続いてほしい。だって埴輪がいるから。
『第16回 発掘された日本列島2010 新発見考古速報』
会場:開催期間
東京・江戸東京博物館:2010年6月5日(土)~7月25日(日)
青森・青森県立郷土館:8月3日(火)~9月5日(日)
宮城・多賀城市埋蔵文化財調査センター:9月14日(火)~10月11日(月)
大分・大分県立歴史博物館:10月22日(金)~11月19日(金)
香川・香川県立ミュージアム:11月27日(土)~12月23日(木)
大阪・大阪歴史博物館:2011年1月12日(水)~2月28日(月)
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その後、新たな展開が。
兵庫県池田古墳出土品は一括で平成31(2019)年に新たに重要文化財に指定されました。
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以上、『埴輪のとなり』掲載のページを修正し再掲しました。
今年も行くぞ! 列島展!
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。