妖しい真珠と青い目『「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展(2020/12/29まで)』の埴輪などなど目撃談
青い目の
馬形埴輪
秋・銀座。
シャルロット・デュマが惹かれたものたちが集結している。
埴輪目的だったが、それだけじゃない体験ができました。
でもやっぱり埴輪から。2体いました。
南山下遺跡(みなみさげいせき)出土の馬形埴輪
蹄しっかりの足。馬具も一通りつけている。まぶたがふっくらしているのもよい。
口がないのが惜しい。
もう一体。
忍ヶ丘駅前遺跡(しのぶがおかえきまえいせき)出土の子馬形埴輪
こちらは口くっきり。表情は口元で決まる。
マスクについてちょっと考える。
埴輪はそれぞれケース入り。360度から見られる島置きはうれしいが、ケースから出して直置きしてほしかった。反射がきついのよ。
埴輪以外。
エミール・エルメス・コレクションの黄金の馬
馬の特徴って何でしょうね。
本展の写真では、たてがみが目立った。これが一つ。
本展の埴輪では、蹄でしょうね。二つ目。
ほかには? フサフサで長いしっぽかなあ。埴輪だと巻き上げちゃうんだけど。
階段で9階へ。
曲線を描く展示台。
本展第三の、埴輪時代・埴輪地域の遺物を発見。
大阪府四條畷市の奈良井遺跡出土のベゾアール(結石)
直径3㎝、重さ3.2g。展示されていた中では一番小さいベゾアール。
大きいものは
4㎏くらい。
奈良井遺跡のは左端だから、4㎏はとてつもなく大きいと思う。しかし展示解説によると、馬の腸から出た11㎏のベゾアールが存在するそうだ。お腹の中に11㎏。おそろしい。
~~~2020/10/12追記。
動物とベゾアールの関係は、貝と真珠のようなもの?
貝によって色も輝きも異なる真珠。ベゾアールも?
美によって宝石とされる真珠に対し、ベゾアールはそのあやしい薬効で珍重されているらしいが。
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ベゾアールと並んでいたのは
馬の頭蓋骨。出土地不明。
博物館などで、馬の歯が展示されていることがよくある。頭蓋骨ごとの展示はあまりない。歯は硬く、残りやすいのだそうだ。
人の歯は見かけないな。馬の歯のほうが硬いのか。これも馬の特徴?
9階から8階を見下ろす。
布越しの動画が見える。
8階に降りる。
曲線を描き、なおかつ高低差のある台。
低いところでは動画観賞用の椅子となる。
部屋の角がまるい。
青い8階右の展示室では、青が基調の展示となる。
思い切って黄色作品もよいでしょう。
ここは初めて来たから、これまでの展示を知らないのだが。
本展の動画は正直じっくり見なかった。メインなのに。バックグラウンドムービー扱い。ひどいはにこ。
いいわけを一つ。久しぶりの外出なので、スクリーンに映し出されるもの以外が見たいのだ。
青い布が泳ぐ。
風が吹いているのだ。
動くものには自然と目が行く。
見えないものが見せる。逆説的展示。
左の展示室は透明。
壁というか窓自体の面白みは減るが、展示の自由度は上がる。
どちらにしても、反射は計算に入れないとなあ。
次は埴輪の写真展はどうでしょう。埴輪そのものも見たいけど。
埴輪の動画は難しいかなあ。埴輪は角度や照明で表情が変わるから写真は面白いと思うけど。コマ送りがいいかな。
では
名残惜しいけど
さようなら。
またいつか。
20200925訪問
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シャルロット・デュマ展 ベゾアール(結石) Bezoar by Charlotte Dumas
会場:東京都 銀座メゾンエルメス フォーラム
*開催期間:2020年8月27日(木)~12月29日(火)(11月29日までだった期間を延長したもよう)
会場へはソニー通り側のエレベーターから。案内のスタッフがいます。定員3名。
8階の会場入り口で展示パンフレットと解説をいただきました。解説は8つのテーマについて記載されており、その1つめは埴輪です。出品リストはないもよう。
入ってすぐのところに
小さな図書室。
埴輪の写真を探す。『瓢箪から駒』『馬の考古学』にありました。
こんなことしているから、なかなか帰れない。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。